中18〚目覚め〛パート09
中18〚目覚め〛パート09
《パート08》
〚もう一郎ったら、変な薬飲まさないでよね!みんなゴメンねぇ!ねぇ瑠璃子、カラダなんとも無い?なんだか火照ってきた気がしない?〛
『そ、そう?私はなんとも無いけど・・・。』
古川怜奈(こがわ・れな)は瞳を輝かせ、身を乗り出す様に妻の河村瑠璃子(るりこ)と話しながら、テーブルの下で気付かれない様に僕(河村澄夫:すみお)を叩いた。
「お、そういえば僕もなんだか興奮してきた気がするよ。」
僕も怜奈に合わせて、フォローしたつもりだったが、怜奈(れな)がまた僕を叩く。つまり、〚言葉じゃなくて行動しろ〛って事の様だ。
僕は仕方なく右手を瑠璃子に伸ばすと、彼女の左頬に手の平を添える。
「ほら、瑠璃子もちょっと熱くなってるじゃん。」
〚本当?やっぱ瑠璃子でもカラダが火照るって事あるんだね?〛
『こ、これは違うよ!そ、そのお酒に酔っちゃっただけ・・・。』
瑠璃子(るりこ)は左肩を上げ、顔を逃がすように僕の手から少し離れると、真っ赤な顔でしどろもどろなりながらに弁解をしている。
漢方薬で体が火照っているのは、みんな同じのハズだが、それを必死で隠そうとするって事は、やはり妻の瑠璃子は“媚薬”っていう暗示に掛かっているのかも知れないと僕は思った。それで僕はいったんトイレに行くフリをして席を立つと、帰ってきても元の席には戻らず、こそっと瑠璃子の後ろに座った。そして瑠璃子のほっそりとしたうなじから肩へのラインを軽く指で撫でてみる。
『ひゃぁん!ちょっとぉ、澄夫(すみお)君!なにしてるの?』
瑠璃子は僕の指にビクッと敏感に反応しながらも、その指から逃れる様に前かがみになった。
『いやぁん。澄夫君ってばぁ、二人が呆れて見ているよ?』
「うん。もっと見せつけよっか?」
僕は瑠璃子のうなじに軽く口付けしながらギュッと抱きしめる。
『きゃぁー! 怜奈(れな)助けてぇ、澄夫君に犯されるぅ!』
と瑠璃子は両手でうなじを押さえ、恥ずかしそうに暴れていた。僕は少し興奮しながら、お腹に回していた右手をシャツの裾から中に差し込む。
「いやぁん、澄夫君酔っ払ってるのぉ?」
瑠璃子はそういいながら、慌てて服の上から胸の下を押さえ、僕の右手の進入を防いだ。
僕は何も言わず今度は左手で、瑠璃子の左のフトモモから撫でながら、素早くスカートの中に進入させた。
指先が下着に到達するかと思った瞬間、妻の瑠璃子は体をクルッと回しながら立ち上がり、
見事に僕の両手から逃げ出すと、僕の頭に1発チョップをお見舞いし、『このスケベ!さっさと自分の席に座りなさいっ!』と腰に両手を当てて、真っ赤になった頬を膨らませた。
「ちぇっ、ケチ!少しぐらいイイだろ・・。」
『ケチじゃない!恥ずかしいでしょっ!』
瑠璃子は僕(河村澄夫:すみお)がシブシブ席に戻るのを確認するとそのままトイレに向かった。瑠璃子がいない間にまた三人で緊急ミーティングを開く。
「怜奈ちゃん、あれ以上は無理だよ。」
〚うーん、そうですね。〛
〔あの、僕にイイ考えがあるんスけど・・・。〕
〚いいよ、一郎。言ってみて?〛
古川怜奈(こがわ・れな)が促す様に村上一郎を見つめた。
2016/03/06
《パート08》
〚もう一郎ったら、変な薬飲まさないでよね!みんなゴメンねぇ!ねぇ瑠璃子、カラダなんとも無い?なんだか火照ってきた気がしない?〛
『そ、そう?私はなんとも無いけど・・・。』
古川怜奈(こがわ・れな)は瞳を輝かせ、身を乗り出す様に妻の河村瑠璃子(るりこ)と話しながら、テーブルの下で気付かれない様に僕(河村澄夫:すみお)を叩いた。
「お、そういえば僕もなんだか興奮してきた気がするよ。」
僕も怜奈に合わせて、フォローしたつもりだったが、怜奈(れな)がまた僕を叩く。つまり、〚言葉じゃなくて行動しろ〛って事の様だ。
僕は仕方なく右手を瑠璃子に伸ばすと、彼女の左頬に手の平を添える。
「ほら、瑠璃子もちょっと熱くなってるじゃん。」
〚本当?やっぱ瑠璃子でもカラダが火照るって事あるんだね?〛
『こ、これは違うよ!そ、そのお酒に酔っちゃっただけ・・・。』
瑠璃子(るりこ)は左肩を上げ、顔を逃がすように僕の手から少し離れると、真っ赤な顔でしどろもどろなりながらに弁解をしている。
漢方薬で体が火照っているのは、みんな同じのハズだが、それを必死で隠そうとするって事は、やはり妻の瑠璃子は“媚薬”っていう暗示に掛かっているのかも知れないと僕は思った。それで僕はいったんトイレに行くフリをして席を立つと、帰ってきても元の席には戻らず、こそっと瑠璃子の後ろに座った。そして瑠璃子のほっそりとしたうなじから肩へのラインを軽く指で撫でてみる。
『ひゃぁん!ちょっとぉ、澄夫(すみお)君!なにしてるの?』
瑠璃子は僕の指にビクッと敏感に反応しながらも、その指から逃れる様に前かがみになった。
『いやぁん。澄夫君ってばぁ、二人が呆れて見ているよ?』
「うん。もっと見せつけよっか?」
僕は瑠璃子のうなじに軽く口付けしながらギュッと抱きしめる。
『きゃぁー! 怜奈(れな)助けてぇ、澄夫君に犯されるぅ!』
と瑠璃子は両手でうなじを押さえ、恥ずかしそうに暴れていた。僕は少し興奮しながら、お腹に回していた右手をシャツの裾から中に差し込む。
「いやぁん、澄夫君酔っ払ってるのぉ?」
瑠璃子はそういいながら、慌てて服の上から胸の下を押さえ、僕の右手の進入を防いだ。
僕は何も言わず今度は左手で、瑠璃子の左のフトモモから撫でながら、素早くスカートの中に進入させた。
指先が下着に到達するかと思った瞬間、妻の瑠璃子は体をクルッと回しながら立ち上がり、
見事に僕の両手から逃げ出すと、僕の頭に1発チョップをお見舞いし、『このスケベ!さっさと自分の席に座りなさいっ!』と腰に両手を当てて、真っ赤になった頬を膨らませた。
「ちぇっ、ケチ!少しぐらいイイだろ・・。」
『ケチじゃない!恥ずかしいでしょっ!』
瑠璃子は僕(河村澄夫:すみお)がシブシブ席に戻るのを確認するとそのままトイレに向かった。瑠璃子がいない間にまた三人で緊急ミーティングを開く。
「怜奈ちゃん、あれ以上は無理だよ。」
〚うーん、そうですね。〛
〔あの、僕にイイ考えがあるんスけど・・・。〕
〚いいよ、一郎。言ってみて?〛
古川怜奈(こがわ・れな)が促す様に村上一郎を見つめた。
2016/03/06
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