特名 〖興奮と嫉妬と不安の狭間で〗 第15節1章 93
特名 〖興奮と嫉妬と不安の狭間で〗 第15節1章 93
第14節3章92
前にも報告をしましたが、定期的に向井浩人さんと俺(福山大輔)は二人で飲んだりしています。ある時、飲みながら話しをしていて、彼が、〔これからだけど、大輔さんの求めているのはなんですか?〕って訊ねてきた。それから〔おれはいつでも大輔さんと葵ちゃんのツボにそって動きますよ。〕とも、言い添えてくれた。
最初に向井さんを選んだ時(第1節2章)もそうだったのだけど、直接に会って本音に近い(もちろん初めて会った時は緊張もし、多少は疑心暗鬼の部分があったのは事実だけれど・・。)会話をすることで、プレイの基本を決めていくのと同時に、人間観察や信頼関係の構築が進んだ。
それからは、プレイやスポーツをする回数の2倍程度の回数は2人で飲んでいると思う。だから、プレイ(主に〖貸し出し〗)の後に会う時には、経過報告(これを聞くにはやはりアルコールの力がいる。)なり、向井さんの感想や葵の言葉や態度、様々な事を聞いて、まるで科学者のように“分析”をしていく作業が妙に楽しかった。
向井さんは、このプレイをスポーツ感覚で行っていると思う。(誤解を恐れずに大輔さんには云うけど、〔葵ちゃんは可愛いし、体の相性もピッタリだけど、恋愛対象じゃないよ。〕〔こうしたプレイではどんな女の人も淫靡で猥(みだ)らな遊びの住人でしかないんだ。〕)と格好よく言い切る。そういう〖哲学〗を持っているだけに、“分析”は鋭いし、結構核心をついた指摘もしてくる。
それに対し、俺は甚(はなは)だ情緒的人間なので、報告の一つ一つに反応というか感情移入をしてしまう。こういう事は何が正解というものではないかも知れない。しかし、俺は《葵がどう思うだろうか? どんな心理かな? 向井さんや淳平君は?》そういうことを考えてしまう。感じてしまう。
とりわけ、《葵がどんな気持ちでプレイに参加しているのだろうか? セックスにどう嵌(はま)っているのか? いないのか? 俺を一番愛しているのだろうか?》という疑念なのだ。
しかし、俺にはプレイを止める気持ちはない。なんだか心理的な深みに入っていく状況に、少しの後悔はあるけれどそれ以上のものがある。平凡な日常と生活の対極に絶対的な“非日常と刺激”がある。Mな俺は【最後に地獄を味あう】ことにさえ興奮をする。ただ、葵にこんなことをさせているのはS的な要素があるのかも知れない。
俺は、その時本当に色々と考えた。俺は何に興奮する(ツボというやつ?)かな? って、このプレイに何を求めているのだろうか? やはり興奮(その中には嫉妬や憔悴感、不安を含む)するのは〖貸し出し〗かな(直接見る『寝取らせ』も興奮は半端ないのだが、不安がないし、嫉妬や憔悴感も比較的少ない)?
俺の手を離れて、葵の身体と心が別の男に侵される。それを(今は)音声のみで想像する。はっきりと聞こえない部分や泊りのときや屋外デートでスマートフォンが使えないときに、俺の心は身悶え心臓というのか動悸なのか血圧か異常に早く高くなる。
このドキドキ感&イライラ感に異様なほど興奮する。(『葵』が俺のことを決して裏切らないのは重々わかっている。そして、向井さんもルールを破る人ではないが、それでも“絶対”ということはない。その振り子のバランスが崩れたら? ただ俺は「寝取られ」好きではない。) 第15節2章 94に続く
2016/06/25
第14節3章92
前にも報告をしましたが、定期的に向井浩人さんと俺(福山大輔)は二人で飲んだりしています。ある時、飲みながら話しをしていて、彼が、〔これからだけど、大輔さんの求めているのはなんですか?〕って訊ねてきた。それから〔おれはいつでも大輔さんと葵ちゃんのツボにそって動きますよ。〕とも、言い添えてくれた。
最初に向井さんを選んだ時(第1節2章)もそうだったのだけど、直接に会って本音に近い(もちろん初めて会った時は緊張もし、多少は疑心暗鬼の部分があったのは事実だけれど・・。)会話をすることで、プレイの基本を決めていくのと同時に、人間観察や信頼関係の構築が進んだ。
それからは、プレイやスポーツをする回数の2倍程度の回数は2人で飲んでいると思う。だから、プレイ(主に〖貸し出し〗)の後に会う時には、経過報告(これを聞くにはやはりアルコールの力がいる。)なり、向井さんの感想や葵の言葉や態度、様々な事を聞いて、まるで科学者のように“分析”をしていく作業が妙に楽しかった。
向井さんは、このプレイをスポーツ感覚で行っていると思う。(誤解を恐れずに大輔さんには云うけど、〔葵ちゃんは可愛いし、体の相性もピッタリだけど、恋愛対象じゃないよ。〕〔こうしたプレイではどんな女の人も淫靡で猥(みだ)らな遊びの住人でしかないんだ。〕)と格好よく言い切る。そういう〖哲学〗を持っているだけに、“分析”は鋭いし、結構核心をついた指摘もしてくる。
それに対し、俺は甚(はなは)だ情緒的人間なので、報告の一つ一つに反応というか感情移入をしてしまう。こういう事は何が正解というものではないかも知れない。しかし、俺は《葵がどう思うだろうか? どんな心理かな? 向井さんや淳平君は?》そういうことを考えてしまう。感じてしまう。
とりわけ、《葵がどんな気持ちでプレイに参加しているのだろうか? セックスにどう嵌(はま)っているのか? いないのか? 俺を一番愛しているのだろうか?》という疑念なのだ。
しかし、俺にはプレイを止める気持ちはない。なんだか心理的な深みに入っていく状況に、少しの後悔はあるけれどそれ以上のものがある。平凡な日常と生活の対極に絶対的な“非日常と刺激”がある。Mな俺は【最後に地獄を味あう】ことにさえ興奮をする。ただ、葵にこんなことをさせているのはS的な要素があるのかも知れない。
俺は、その時本当に色々と考えた。俺は何に興奮する(ツボというやつ?)かな? って、このプレイに何を求めているのだろうか? やはり興奮(その中には嫉妬や憔悴感、不安を含む)するのは〖貸し出し〗かな(直接見る『寝取らせ』も興奮は半端ないのだが、不安がないし、嫉妬や憔悴感も比較的少ない)?
俺の手を離れて、葵の身体と心が別の男に侵される。それを(今は)音声のみで想像する。はっきりと聞こえない部分や泊りのときや屋外デートでスマートフォンが使えないときに、俺の心は身悶え心臓というのか動悸なのか血圧か異常に早く高くなる。
このドキドキ感&イライラ感に異様なほど興奮する。(『葵』が俺のことを決して裏切らないのは重々わかっている。そして、向井さんもルールを破る人ではないが、それでも“絶対”ということはない。その振り子のバランスが崩れたら? ただ俺は「寝取られ」好きではない。) 第15節2章 94に続く
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