中Ⅱ17[自己犠牲と長続き]第一章その1
中Ⅱ17[自己犠牲と長続き]第一章その1
(原題:宵待妻 投稿者:小野まさお 投稿日:不明)
【はじめに】
夕方に開花して、夜の間だけひっそりと咲き、翌朝には萎んでしまう『宵待草(よいまちぐさ)』・・・・植物学的には「マツヨイグサ」と名づけられ、初夏から咲き始め、冬には枯れてしまう越年草です。妻にとって一夜限りの秘め事が、陽を見ることがないその花の風情によく似ているように・・・思えた。
私の名前は、山下一雄(やました・かずお:49歳)、妻の名は、芳恵(よしえ:45歳)・・・世間のどこにでもいそうなごく普通の夫婦です。子ども達は親元を離れて都会暮らし・・・鄙(ひな)びた田舎で、妻と二人だけの毎日がゆったりと流れていきます。
世間の人たちと比べて私が変わっているのは、ただ、妻が他の男に抱かれることに異常な興味を覚えることだけ・・・良人が見ている前で、他人と交わる不貞妻・・・背徳の怯(おび)えに心を震わせながら、やがて、怒張しきったもの(ペニス)が押し入ってくると、甘い悦びが兆(きざ)してきて喘ぎの声を洩らす妻・・・。
このようなことを意識し始めたのは、もう三年ほど前・・・。それまで妄想の中でしか思い描くことができなかった光景が、実際に目の前で繰り広げられた時の衝撃と興奮は語りようがないほどで、今なお、その時のことがしっかりと脳裏に焼き付いています。
でも、一度経験してしまうと段々とエスカレートしていって、それだけでは満足できないようになってきました。
《男の腰がひと際深く沈み込むと同時に、妻の膣奥深く放たれる他人の精液・・・・それが、妻の性器から零れ落ちるところを見てみたい・・・・・・》
こんなことを想像するなんて、性癖が昂じて理性が麻痺してしまっているとしか言い様がありませんが、頭に蔓延(はびこ)る妄想を抑えることができず、ひたすら、欲望の実現に向かって突っ走ってしまう私・・・です。
【季節の巡り】
季節は初夏・・・六月になると梅雨入りを控え、水田の苗が青々としてきて、散歩がてらに辺りを眺めると、紫陽花(あじさい)が薄緑の小さな花をつけていました。すっきりした気分で、食卓で妻と向かい合って、二人でいただく朝食・・・そんなに取り立てて話すつもりもありませんが、私にとって幸せなひと時です。
今朝のメニューは、大根おろしのシラスあえ、ヒラメの蒸し焼き、それにアサリの味噌汁・・・とりわけ、妻に感謝しなければならないのは、手作りの味噌と梅干し・・・料理教室で習い覚えたのでしょうか。
毎年然るべき時期になると、妻は近所の主婦連中と連れ立って“自家製味噌”をつくってくれました。梅干しの方は、遠方の友達から青梅を送ってもらい、漬け込みます。このような手づくり味を堪能できるのも、妻のおかげなのですが、人は余り幸せすぎると、些(いささ)かな心尽くしの中に大きな幸せが宿っていることに気づかず、通り過ぎてしまうのでしょう。
しばらくそのことから遠ざかり、平凡で単調な毎日が続くと、私は何やらまた、変なことを想像してしまいました。例えば、妻がクローゼットの奥に仕舞い込んだ探し物をしている時など・・・膝這いの姿勢で、下段の奥隅にまで手を伸ばすと、お尻をこちらの方に向ける格好になります。そんな姿を見ていると、ごく自然で何気ない動作なのに・・何だか、枕元にある避妊具をとりに、後ろを向いたときの姿を想像してしまいました。 第一章その2へ続く
2016/11/13
(原題:宵待妻 投稿者:小野まさお 投稿日:不明)
【はじめに】
夕方に開花して、夜の間だけひっそりと咲き、翌朝には萎んでしまう『宵待草(よいまちぐさ)』・・・・植物学的には「マツヨイグサ」と名づけられ、初夏から咲き始め、冬には枯れてしまう越年草です。妻にとって一夜限りの秘め事が、陽を見ることがないその花の風情によく似ているように・・・思えた。
私の名前は、山下一雄(やました・かずお:49歳)、妻の名は、芳恵(よしえ:45歳)・・・世間のどこにでもいそうなごく普通の夫婦です。子ども達は親元を離れて都会暮らし・・・鄙(ひな)びた田舎で、妻と二人だけの毎日がゆったりと流れていきます。
世間の人たちと比べて私が変わっているのは、ただ、妻が他の男に抱かれることに異常な興味を覚えることだけ・・・良人が見ている前で、他人と交わる不貞妻・・・背徳の怯(おび)えに心を震わせながら、やがて、怒張しきったもの(ペニス)が押し入ってくると、甘い悦びが兆(きざ)してきて喘ぎの声を洩らす妻・・・。
このようなことを意識し始めたのは、もう三年ほど前・・・。それまで妄想の中でしか思い描くことができなかった光景が、実際に目の前で繰り広げられた時の衝撃と興奮は語りようがないほどで、今なお、その時のことがしっかりと脳裏に焼き付いています。
でも、一度経験してしまうと段々とエスカレートしていって、それだけでは満足できないようになってきました。
《男の腰がひと際深く沈み込むと同時に、妻の膣奥深く放たれる他人の精液・・・・それが、妻の性器から零れ落ちるところを見てみたい・・・・・・》
こんなことを想像するなんて、性癖が昂じて理性が麻痺してしまっているとしか言い様がありませんが、頭に蔓延(はびこ)る妄想を抑えることができず、ひたすら、欲望の実現に向かって突っ走ってしまう私・・・です。
【季節の巡り】
季節は初夏・・・六月になると梅雨入りを控え、水田の苗が青々としてきて、散歩がてらに辺りを眺めると、紫陽花(あじさい)が薄緑の小さな花をつけていました。すっきりした気分で、食卓で妻と向かい合って、二人でいただく朝食・・・そんなに取り立てて話すつもりもありませんが、私にとって幸せなひと時です。
今朝のメニューは、大根おろしのシラスあえ、ヒラメの蒸し焼き、それにアサリの味噌汁・・・とりわけ、妻に感謝しなければならないのは、手作りの味噌と梅干し・・・料理教室で習い覚えたのでしょうか。
毎年然るべき時期になると、妻は近所の主婦連中と連れ立って“自家製味噌”をつくってくれました。梅干しの方は、遠方の友達から青梅を送ってもらい、漬け込みます。このような手づくり味を堪能できるのも、妻のおかげなのですが、人は余り幸せすぎると、些(いささ)かな心尽くしの中に大きな幸せが宿っていることに気づかず、通り過ぎてしまうのでしょう。
しばらくそのことから遠ざかり、平凡で単調な毎日が続くと、私は何やらまた、変なことを想像してしまいました。例えば、妻がクローゼットの奥に仕舞い込んだ探し物をしている時など・・・膝這いの姿勢で、下段の奥隅にまで手を伸ばすと、お尻をこちらの方に向ける格好になります。そんな姿を見ていると、ごく自然で何気ない動作なのに・・何だか、枕元にある避妊具をとりに、後ろを向いたときの姿を想像してしまいました。 第一章その2へ続く
2016/11/13
- 関連記事
-
- 中Ⅱ15「嫁との微妙な関係」第2話 (2016/08/31)
- 中Ⅱ7〖妻と恋人〗 04 (2016/09/03)
- 中Ⅱ16「俺の嫁さんになってくれ!」第2話 (2016/09/07)
- 中Ⅱ13[究極の寝とられ=寝とらせ]第8話 (2016/09/16)
- 中Ⅱ16「俺の嫁さんになってくれ!」第3話 (2016/09/23)
- 中Ⅱ16「俺の嫁さんになってくれ!」第4話 (2016/10/06)
- 中Ⅱ15「嫁との微妙な関係」第3話 (2016/11/04)
- 中Ⅱ17[自己犠牲と長続き]第一章その1 (2016/11/13)
- 中Ⅱ13[究極の寝とられ=寝とらせ]第9話 (2016/11/26)
- 中Ⅱ18 『可愛くウソをつく彼女』その1 (2016/12/10)
- 中Ⅱ13[究極の寝とられ=寝とらせ]第10話 (2016/12/11)
- 中Ⅱ17[自己犠牲と長続き]第一章その2 (2016/12/12)
- 中Ⅱ18 『可愛くウソをつく彼女』その2 (2016/12/20)
- 中Ⅱ19『淫乱へ』第1話 (2016/12/23)
- 中Ⅱ17[自己犠牲と長続き]第一章その3 (2016/12/30)
コメント
コメントの投稿