長Ⅱ3『わたしを守って』第22話
長Ⅱ3『わたしを守って』第22話
第21話
「ああ、あれから、ホントにあいつ機嫌が良くてさー。初めてじゃないかなー。あんなに
うれしそうな文乃見るのは・・よっぽど楽しかったみたいだぜ? よかったよ。俺もなんかうれしくなっちゃうよ。」
〔ほんとにか?!〕
藤森真一(ふじもり・しんいち:36才)は少し驚いたような表情をみせます。
「ああ、だから今夜もあの時の話をしたかったんじゃないのかなー? 『酔っ払ったら帰れないから』って、いつもの下の和室を掃除していたから、ああ、“今夜は外で会うからいいよ。”と言ったらガッカリしてたみたいだ。」
私(司道孝:つかさ・みちたか:36才)の話を聞いて藤森はさらに驚いたような様子でした。
《ヤバッ! 少し言い過ぎた!》と思いましたが、藤森がまんざらでもない様子です。た
だ、もしかしたら、藤森は、イタズラを妻が私にチクルのじゃないかと心配していた。そんな気配があったので、どこかでブレーキになりかねない彼の気持ちを取り除かねばという思いもあって、言い始めたセリフだったのですが途中から少し興奮してきて言い過ぎてしまいます。それでも「二人で計画を練って、おまえ、妻を犯してくれないか?」と本音はついに言えず、この日はこの収穫で我慢することにしました。
あれほど気軽にしょっちゅう家にやってきた藤森が、居酒屋しか応じてくれず。しかも2度目も3度目も同じような展開で、いつの間にか1カ月も妻(司文乃:つかさ・ふみの:33才)と藤森を会わせる事さえできずにいました。
その間に、興奮のやり所の無い私は24時間営業のエッチショップで、中古の夫婦交際本を次々に買い漁って(ビニール包装なので立ち読みが出来ない)、いろんな寝取らせ成功談の知識だけは増えていきます。それで一度、妻とエッチする前に、先に風呂から出た私は、わざとその本を読んで待っていた事がありました。寝室に妻が入って来ても、わざと本に熱中しているフリをします。
『何を読んでいるの?』
「アッ! だめだ、これ会社の奴が貸してくれた本だけど、スッゲー本だから、お前には見せられないよ。」
『え〜! 何ョそれー! 見せてよー!』
少しふざけて隠すフリをしてから見せました。
『ヤダ!・・なにこれー変態じゃなーいの・・パパ、まさか・・こういう趣味なの・・・?』
それから文乃にお叱りを受けます。これも体験談の中に載っている嫁や恋人を誘い込むマニュアルみたいなものですが、だけどこの時の私には半年や1年もかけて説得出来るような心境にはなれませんでした。 第23話に続く
2017/03/13
第21話
「ああ、あれから、ホントにあいつ機嫌が良くてさー。初めてじゃないかなー。あんなに
うれしそうな文乃見るのは・・よっぽど楽しかったみたいだぜ? よかったよ。俺もなんかうれしくなっちゃうよ。」
〔ほんとにか?!〕
藤森真一(ふじもり・しんいち:36才)は少し驚いたような表情をみせます。
「ああ、だから今夜もあの時の話をしたかったんじゃないのかなー? 『酔っ払ったら帰れないから』って、いつもの下の和室を掃除していたから、ああ、“今夜は外で会うからいいよ。”と言ったらガッカリしてたみたいだ。」
私(司道孝:つかさ・みちたか:36才)の話を聞いて藤森はさらに驚いたような様子でした。
《ヤバッ! 少し言い過ぎた!》と思いましたが、藤森がまんざらでもない様子です。た
だ、もしかしたら、藤森は、イタズラを妻が私にチクルのじゃないかと心配していた。そんな気配があったので、どこかでブレーキになりかねない彼の気持ちを取り除かねばという思いもあって、言い始めたセリフだったのですが途中から少し興奮してきて言い過ぎてしまいます。それでも「二人で計画を練って、おまえ、妻を犯してくれないか?」と本音はついに言えず、この日はこの収穫で我慢することにしました。
あれほど気軽にしょっちゅう家にやってきた藤森が、居酒屋しか応じてくれず。しかも2度目も3度目も同じような展開で、いつの間にか1カ月も妻(司文乃:つかさ・ふみの:33才)と藤森を会わせる事さえできずにいました。
その間に、興奮のやり所の無い私は24時間営業のエッチショップで、中古の夫婦交際本を次々に買い漁って(ビニール包装なので立ち読みが出来ない)、いろんな寝取らせ成功談の知識だけは増えていきます。それで一度、妻とエッチする前に、先に風呂から出た私は、わざとその本を読んで待っていた事がありました。寝室に妻が入って来ても、わざと本に熱中しているフリをします。
『何を読んでいるの?』
「アッ! だめだ、これ会社の奴が貸してくれた本だけど、スッゲー本だから、お前には見せられないよ。」
『え〜! 何ョそれー! 見せてよー!』
少しふざけて隠すフリをしてから見せました。
『ヤダ!・・なにこれー変態じゃなーいの・・パパ、まさか・・こういう趣味なの・・・?』
それから文乃にお叱りを受けます。これも体験談の中に載っている嫁や恋人を誘い込むマニュアルみたいなものですが、だけどこの時の私には半年や1年もかけて説得出来るような心境にはなれませんでした。 第23話に続く
2017/03/13
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