《妻とおじさん 第1回》
長B《妻とおじさん 第1回》
(原題:妻の琴線 原作者:真樹さん 投稿日:2009/05/18)
私、新堂栄一(しんどう・えいいち)、36歳、身長176cm、体重72kg、中堅企業の営業部に所属しています。
妻、真希(まき)29歳、身長165cm、体重53kg、バスト88cmDカツプ、ウエスト62cm、ヒップ88cmの色白な女性です。
結婚して4年を、つい先日に過ぎたところです。高校時代、大学時代、会社に勤めてからも、遊び続けた私の、女遊びも、真希を知ってから、ピタリと止みました。性格の相性は勿論、今まで出合った女性とは違う肌の質感…もち肌の女性とは、これだったのか!と思わせてくれた女性でした。
私は、真希に溺れました。24歳になったばかりの娘に7歳、年上の私が、仕事も手に付かない程、夢中になりました。どんどん、話しを進め、1年後、結婚にこぎつけた時には、まさに有頂天…。会社からの帰宅も一直線、共稼ぎでしたから、私の方が早く家に着く事も度々でした。
会社帰りに待ち合わせして食事をしたりするのは、今も変わりませんが、すれ違う男達が振り返る程のスタイルの良さと、華やかな雰囲気に、私は鼻高々です。アルコールが入り、ちょっとほろ酔い加減の真希は、艶やかさも加わり、体中から女の香りを放ちます。私の左腕に絡まり歩く時には、豊かな乳房のふくらみが、心地よく、その場で抱きしめたい衝動に駆られるのです。
そんなある週末の夜、食事の後で少し酔った私達は、ぶらぶらと酔い醒ましを兼ねて、自宅の手前の駅で下り、歩く事にしました。いつも見かける表通りはつまらないと、裏通りを歩いてみました。しばらく行くと、意外と広い公園が現れます。
「へ~こんな所に公園があるんだ。」
『知らなかったの?』
「あぁ、全然知らなかった、いい所だなぁ…。」
『あなた、あそこに倒れている人がいるわよ。』
「酔っ払いだろ?大丈夫だよ…この時期は寒くもないし…。」
『でも…病気かもしれないよ。酔っ払っておサイフ取られるかもしれない?』
そう言うと妻は、小走りにその男に近づき、腰を下ろしました。私はベンチに腰をかけ、妻と男を眺めていました。
『おじさん…大丈夫?酔っているの?気分が悪いの?…ねっ!おじさん!しっかりして…風邪ひくわよ…こんな所で寝ちゃだめよ…。』
《・・・う~ン・・ようこ?・・。》
『あっ!おじさん、わたし、ようこさんじゃないのよ… 私、違う人よ… あなたぁ… ちょっと来て…このおじさん、わたしを奥さんと勘違いしてるみたいなの。』
私が妻の所に行って見ると、50年配の男が両手で真希の足首をつかみ、今にも倒れそうになっている真希を支え、妻の足首をつかむ手を片方だけ引きはがしました。
男はまだ、《ようこ… ようこ…。》と、うわごとのように呟いています…。
『あなた、勘違いをしているだけだから… 乱暴にしないでね。』
意外な言葉と反応に、私は一瞬、躊躇しました。
「だって、足首を…。」
『大丈夫だから… きっとわたしのお父さん位の年齢よ。』
私は、そうか!そう言う事か…と納得をしました。真希は中学1年の時に、父親を亡くし、それ以降は母親と二人暮らしでした。父親が真希を溺愛した事は義母からも、真希本人からも、何度も聞いていました。
「ほっとけないんだ?」
『うん… わたしだめ… 変かなぁ…ファザコン?』
「足首痛くないか? 痣(あざ)になっちゃうよ。」
『平気… ようこって、奥さんかなぁ… ようこ、ようこって、かわいい…。』って呟く。
「可愛い?」
『可愛いじゃない… 酔っ払って、意識が無くても、奥さんの名前を呼ぶなんて… わたし、好きよ… そんな男の人…。』
「俺だって、酔ったら真希の名前を呼ぶよ。」
『ウフ! 馬鹿みたい。』
でもいつまでも、足首をつかまれていたら軽い内出血になるから、私は優しく引きはがす。
それから1時間くらい、結局、おじさんが、のろのろと起き上がるまで、側に居たのでした。
『おじさん、大丈夫? 駄目だよ、酔っ払って、こんな所に寝ちゃ…。』
《あんた誰?どこで寝ようが…フン!…ここはどこだよ。》
『ここは公園よ! おじさん! ようこさんって誰? ようこさんが待っているわよ…。』
《ようこ? ようこって誰だよ!? そんな奴、知らねぇよ! 連れて来てみろ。》
『奥さんでしょ?おじさんの奥さん!』
《あんた誰? 兄ちゃんの彼女か? いいな!いい…。》
「おじさん、俺達は帰るけど家まで帰れる? 家、近いの?」
《家?そんなもんない! 家なんかあるか!》
「真希、帰ろう… もう大丈夫だよ。」
『うん… でも大丈夫かなぁ… おじさん、大丈夫? 家まで帰れる? ここで寝ちゃだめよ… 送ろうか? 家まで送ろうか?』
《お嬢ちゃん、優しいねぇ…兄ちゃん、帰っていいよ、お嬢ちゃんに送ってもらうから、兄ちゃん帰りな。》
『ハハハ…旦那さんよ。わたしの旦那さん。』
《え~?お嬢ちゃん、お嫁さん?… へ~お嫁さん… お兄ちゃんの…。》
「そうだよ! 俺の嫁さんだよ。」
《そうか!兄ちゃん、いい嫁さんもらったな!…うん!いい嫁さんだ。》
『ありがとう、おじさん… 送って行くから帰ろう、おじさん。』
《いいよ… 帰んな… 仲よくしろよ、二人共…もう大丈夫だから、オレは… ありがとうな。》
確かに、徐々に言葉もはっきりとしてきたし、酔いも醒めつつあるようでした。 第2回へ
2014/10/22
(原題:妻の琴線 原作者:真樹さん 投稿日:2009/05/18)
私、新堂栄一(しんどう・えいいち)、36歳、身長176cm、体重72kg、中堅企業の営業部に所属しています。
妻、真希(まき)29歳、身長165cm、体重53kg、バスト88cmDカツプ、ウエスト62cm、ヒップ88cmの色白な女性です。
結婚して4年を、つい先日に過ぎたところです。高校時代、大学時代、会社に勤めてからも、遊び続けた私の、女遊びも、真希を知ってから、ピタリと止みました。性格の相性は勿論、今まで出合った女性とは違う肌の質感…もち肌の女性とは、これだったのか!と思わせてくれた女性でした。
私は、真希に溺れました。24歳になったばかりの娘に7歳、年上の私が、仕事も手に付かない程、夢中になりました。どんどん、話しを進め、1年後、結婚にこぎつけた時には、まさに有頂天…。会社からの帰宅も一直線、共稼ぎでしたから、私の方が早く家に着く事も度々でした。
会社帰りに待ち合わせして食事をしたりするのは、今も変わりませんが、すれ違う男達が振り返る程のスタイルの良さと、華やかな雰囲気に、私は鼻高々です。アルコールが入り、ちょっとほろ酔い加減の真希は、艶やかさも加わり、体中から女の香りを放ちます。私の左腕に絡まり歩く時には、豊かな乳房のふくらみが、心地よく、その場で抱きしめたい衝動に駆られるのです。
そんなある週末の夜、食事の後で少し酔った私達は、ぶらぶらと酔い醒ましを兼ねて、自宅の手前の駅で下り、歩く事にしました。いつも見かける表通りはつまらないと、裏通りを歩いてみました。しばらく行くと、意外と広い公園が現れます。
「へ~こんな所に公園があるんだ。」
『知らなかったの?』
「あぁ、全然知らなかった、いい所だなぁ…。」
『あなた、あそこに倒れている人がいるわよ。』
「酔っ払いだろ?大丈夫だよ…この時期は寒くもないし…。」
『でも…病気かもしれないよ。酔っ払っておサイフ取られるかもしれない?』
そう言うと妻は、小走りにその男に近づき、腰を下ろしました。私はベンチに腰をかけ、妻と男を眺めていました。
『おじさん…大丈夫?酔っているの?気分が悪いの?…ねっ!おじさん!しっかりして…風邪ひくわよ…こんな所で寝ちゃだめよ…。』
《・・・う~ン・・ようこ?・・。》
『あっ!おじさん、わたし、ようこさんじゃないのよ… 私、違う人よ… あなたぁ… ちょっと来て…このおじさん、わたしを奥さんと勘違いしてるみたいなの。』
私が妻の所に行って見ると、50年配の男が両手で真希の足首をつかみ、今にも倒れそうになっている真希を支え、妻の足首をつかむ手を片方だけ引きはがしました。
男はまだ、《ようこ… ようこ…。》と、うわごとのように呟いています…。
『あなた、勘違いをしているだけだから… 乱暴にしないでね。』
意外な言葉と反応に、私は一瞬、躊躇しました。
「だって、足首を…。」
『大丈夫だから… きっとわたしのお父さん位の年齢よ。』
私は、そうか!そう言う事か…と納得をしました。真希は中学1年の時に、父親を亡くし、それ以降は母親と二人暮らしでした。父親が真希を溺愛した事は義母からも、真希本人からも、何度も聞いていました。
「ほっとけないんだ?」
『うん… わたしだめ… 変かなぁ…ファザコン?』
「足首痛くないか? 痣(あざ)になっちゃうよ。」
『平気… ようこって、奥さんかなぁ… ようこ、ようこって、かわいい…。』って呟く。
「可愛い?」
『可愛いじゃない… 酔っ払って、意識が無くても、奥さんの名前を呼ぶなんて… わたし、好きよ… そんな男の人…。』
「俺だって、酔ったら真希の名前を呼ぶよ。」
『ウフ! 馬鹿みたい。』
でもいつまでも、足首をつかまれていたら軽い内出血になるから、私は優しく引きはがす。
それから1時間くらい、結局、おじさんが、のろのろと起き上がるまで、側に居たのでした。
『おじさん、大丈夫? 駄目だよ、酔っ払って、こんな所に寝ちゃ…。』
《あんた誰?どこで寝ようが…フン!…ここはどこだよ。》
『ここは公園よ! おじさん! ようこさんって誰? ようこさんが待っているわよ…。』
《ようこ? ようこって誰だよ!? そんな奴、知らねぇよ! 連れて来てみろ。》
『奥さんでしょ?おじさんの奥さん!』
《あんた誰? 兄ちゃんの彼女か? いいな!いい…。》
「おじさん、俺達は帰るけど家まで帰れる? 家、近いの?」
《家?そんなもんない! 家なんかあるか!》
「真希、帰ろう… もう大丈夫だよ。」
『うん… でも大丈夫かなぁ… おじさん、大丈夫? 家まで帰れる? ここで寝ちゃだめよ… 送ろうか? 家まで送ろうか?』
《お嬢ちゃん、優しいねぇ…兄ちゃん、帰っていいよ、お嬢ちゃんに送ってもらうから、兄ちゃん帰りな。》
『ハハハ…旦那さんよ。わたしの旦那さん。』
《え~?お嬢ちゃん、お嫁さん?… へ~お嫁さん… お兄ちゃんの…。》
「そうだよ! 俺の嫁さんだよ。」
《そうか!兄ちゃん、いい嫁さんもらったな!…うん!いい嫁さんだ。》
『ありがとう、おじさん… 送って行くから帰ろう、おじさん。』
《いいよ… 帰んな… 仲よくしろよ、二人共…もう大丈夫だから、オレは… ありがとうな。》
確かに、徐々に言葉もはっきりとしてきたし、酔いも醒めつつあるようでした。 第2回へ
2014/10/22
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