中10〚新しい夫婦の形〛5章第2話 27
中10〚新しい夫婦の形〛5章第2話 27
『高山さんがね〔仕事が上手くいったから私と乾杯がしたかったな〕って言うから、じゃあどちらかの部屋で簡単に祝杯をあげましょうか?って言ったの」と妻の益岡(旧姓:百瀬)希美(のぞみ33歳)が告白をする。
「ずいぶん大胆なこと言ったね。」
『でも、そう言うまで少し迷ったわ。私もめずらしく達成感があったし・・・それに・・・。』
そう言うと妻は含みがあるかのように言葉に詰まった様子だった。
「そっか、難しい仕事だったんだね。で、どっちの部屋に行ったんだい?」
僕(益岡健人35歳)は出来るだけ妻が話やすいように相槌をうったり、質問をしたりした。
『一度部屋にチェックインしてから着替えようか迷ったのだけど、そのままの格好で高山さんの部屋に・・・。』
望未は帰り用にラフなパンツも持っていたが、あえて今日穿いていたミニスカートのまま高山正志の部屋に行ったそうだ。中に入るとすでに1階のコンビニで高山が用意をしてきたビールとサンドイッチなどのおつまみがあったという。ホテルの部屋はシングルの狭いビジネス用なので、壁際にドレッサーを兼ねている備え付けの机と椅子があるだけだった。ベッドの上につまみ類を広げ、高山はその横に、妻は椅子に座ったという。
「あのスカートのままで高山さんに身体を向けて椅子に座ったのかい?」
僕はそんな格好をしたら、下着が見えてまるで君の方から高山さんを誘惑しているみたいだよ。と言う意味を遠まわしに聞いてみた。
『エッチねぇ、もちろんこうやってハンカチをひざの上に置いていたわ。』
(内心、僕はセックスする前に『エッチねぇ』もないもんだ。)
「お疲れ様でした」という乾杯が終わってから、ゆっくりとしたペースで二人はビールを口にしたそうだ。二人の会話の内容は、最初は仕事のことがほとんどだったようだ。とにかく仙台の仕事で今回成果があがったことを高山は本当に喜んでいたそうだ。
ベッドの上に置かれた食べ物を希美は少し手をつけただけだったので、高山は何度もすすめてきたという。妻はそれほどお腹がすいていたわけでもなく、また自分が座っている位置からは少し離れているので、それらの食べ物にはあまり手をつけなかったそうだ。それでも高山は何度もすすめてきたらしい。〔適当なお皿でもあればそっちの机に置けるんだけど。〕と高山が言ったのを受け、希美が『じゃあ、このハンカチの上にちょっと取りますね。』と言ってしまったらしい。
ハンカチの上にとったつまみ類をまたひざの上に置いても安定感が悪いので、妻はハンカチごとそれを机の上に置いたそうだ。当然希美の太ももは無防備に晒され、すぐに高山の視線を感じたがなるべく意識しないようにしたと言っていた。
結果的に僕が選んだスカートがその後の高山の言動に大きな影響を及ぼしたことになった。
〔今日の百瀬くんの服、とてもいいね。〕
あの高山が女性の服装をほめるなんて考えられない。よくもまあ顔に似合わないことを言ったものだと僕は苦笑してしまった。
「それで君はなんて答えたんだ?」
『答えたと言うか、高山さんがもうやらしい目になってたから、ここ押さえて、“今見たでしょ?”って言ったわ。』
そう言って妻の希美は自分の股の部分を押さえるしぐさをした。そう話している妻は今例のスカートを穿いていたわけではないのだけど、僕は希美のそんなしぐさに心をつかまれるくらいに興奮をしていた。
2015/07/10
『高山さんがね〔仕事が上手くいったから私と乾杯がしたかったな〕って言うから、じゃあどちらかの部屋で簡単に祝杯をあげましょうか?って言ったの」と妻の益岡(旧姓:百瀬)希美(のぞみ33歳)が告白をする。
「ずいぶん大胆なこと言ったね。」
『でも、そう言うまで少し迷ったわ。私もめずらしく達成感があったし・・・それに・・・。』
そう言うと妻は含みがあるかのように言葉に詰まった様子だった。
「そっか、難しい仕事だったんだね。で、どっちの部屋に行ったんだい?」
僕(益岡健人35歳)は出来るだけ妻が話やすいように相槌をうったり、質問をしたりした。
『一度部屋にチェックインしてから着替えようか迷ったのだけど、そのままの格好で高山さんの部屋に・・・。』
望未は帰り用にラフなパンツも持っていたが、あえて今日穿いていたミニスカートのまま高山正志の部屋に行ったそうだ。中に入るとすでに1階のコンビニで高山が用意をしてきたビールとサンドイッチなどのおつまみがあったという。ホテルの部屋はシングルの狭いビジネス用なので、壁際にドレッサーを兼ねている備え付けの机と椅子があるだけだった。ベッドの上につまみ類を広げ、高山はその横に、妻は椅子に座ったという。
「あのスカートのままで高山さんに身体を向けて椅子に座ったのかい?」
僕はそんな格好をしたら、下着が見えてまるで君の方から高山さんを誘惑しているみたいだよ。と言う意味を遠まわしに聞いてみた。
『エッチねぇ、もちろんこうやってハンカチをひざの上に置いていたわ。』
(内心、僕はセックスする前に『エッチねぇ』もないもんだ。)
「お疲れ様でした」という乾杯が終わってから、ゆっくりとしたペースで二人はビールを口にしたそうだ。二人の会話の内容は、最初は仕事のことがほとんどだったようだ。とにかく仙台の仕事で今回成果があがったことを高山は本当に喜んでいたそうだ。
ベッドの上に置かれた食べ物を希美は少し手をつけただけだったので、高山は何度もすすめてきたという。妻はそれほどお腹がすいていたわけでもなく、また自分が座っている位置からは少し離れているので、それらの食べ物にはあまり手をつけなかったそうだ。それでも高山は何度もすすめてきたらしい。〔適当なお皿でもあればそっちの机に置けるんだけど。〕と高山が言ったのを受け、希美が『じゃあ、このハンカチの上にちょっと取りますね。』と言ってしまったらしい。
ハンカチの上にとったつまみ類をまたひざの上に置いても安定感が悪いので、妻はハンカチごとそれを机の上に置いたそうだ。当然希美の太ももは無防備に晒され、すぐに高山の視線を感じたがなるべく意識しないようにしたと言っていた。
結果的に僕が選んだスカートがその後の高山の言動に大きな影響を及ぼしたことになった。
〔今日の百瀬くんの服、とてもいいね。〕
あの高山が女性の服装をほめるなんて考えられない。よくもまあ顔に似合わないことを言ったものだと僕は苦笑してしまった。
「それで君はなんて答えたんだ?」
『答えたと言うか、高山さんがもうやらしい目になってたから、ここ押さえて、“今見たでしょ?”って言ったわ。』
そう言って妻の希美は自分の股の部分を押さえるしぐさをした。そう話している妻は今例のスカートを穿いていたわけではないのだけど、僕は希美のそんなしぐさに心をつかまれるくらいに興奮をしていた。
2015/07/10
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