長G〖救いの手を〗第24回
長G〖救いの手を〗第24回
ソファにもたれ掛かるようにして脚を組み、美味しそうにワイングラスを口に運ぶ妻(彩矢:あや32歳)。色白な顔が、ほんのり紅をさしたように薄桃色に染まり、その瞳はワインのせいで熱を帯び、色っぽく潤んでいます。
「どう?来栖先輩から戴いた、このワイン美味いだろ?」
彩矢は私(高坂正文37歳)の問いに頷くようにして
『美味しいわぁ・・・ワインなんて久しぶり。でも‥回るのも早いよぉ・・・。』と、両手を頬に当てました。口あたりが良いせいか、ピッチが上がり、気が付けば一本目のワインは空になっていました。
『私・・・酔っちゃったよぉ・・・ トイレ・・・トイレ・・・おしっこして来るね・・・。』
と、足元をふらつかせながらトイレに立つ彩矢。気が逸(はや)り、ボイスレコーダーの事が気になる私は、このタイミングで妻のバッグからボイスレコーダーを抜き取る事にしました。
私はトイレの方向に気を配りながら、サイドボードの上のバッグを開き、慎重にバッグの中敷きをめくり上げて、仕込んだボイスレコーダーを型紙代わりの段ボールごと引き抜きます。 そして、引き抜いた折りのバッグの中の乱れを、トイレの方向に聞き耳を立てながら、綺麗に元通りに直し、私は急ぎバッグを閉じました。
手にしたボイスレコーダーの表示を確認するとカウンターは動いたままです。私は録音が為されている事に安堵し、型紙にしていた段ボールと一緒にボイスレコーダーをカーテンの裏側に隠しました。
やがてトイレから水を流す音が聞こえて、妻の彩矢が戻って来ました。
『あなた‥あなたは飲んでるのぉ?・・・』
すっかりご機嫌モードの妻はドスンとソファに転がり込むように座り、タイトスカートが、ずり上がって太腿があらわになってしまっています。
《もう少しで出来上がるな・・・》
私はキッチンに二本目のワインを取りに行き、種類が変わるからと、新しいワイングラスを出して、妻のワイングラスに事前に細かく粒子状に砕いてあった睡眠薬を入れ、ワインを注ぎました。
彩矢はすっかり酔いが回り、睡眠薬入りのワインを何の疑いも無く口にします。
『はぁ・・・ん・・・気持ちいい・・・あぁ・・・。』
熱い吐息を漏らしながら妻がワイングラスを傾けている。
《コイツって、こんなに色っぽかったかな?》
すっかり酔いが回り、ガードが下がっているのでしょう。彩矢はタイトスカートが捲れ上がっているにも関わらず、脚を大きく広げてしまい、暑いのでしょうか?いつの間にか、ブラウスのボタンも一つ外しています。
胸元からはゴールドのブラジャー?のような物が見えて、捲れたスカートからはデルタ部分が微かに伺え、ここもまたゴールド地のショーツ?らしき物が見えてしまっています。
(これが望月(統括部長)にプレゼントされた下着なのだろうか?)
セーブ気味に飲んでいる私でしたが、彩矢のムンムンとした熱を感じる色香と、ワインの軽い口あたりに酔いが回って来ていました。私は、先に妻を酔い潰さなくてはと、ボトルを片手に妻のワイングラスに新たにワインを継ぎ足します。
『あなたぁ・・・飲んでるぅ?・・・ 飲んでるのぉ?私をこんなに酔わしてどうするのぉ?・・・ 』 そう言いながらも、グラスを差し出す彩矢は、既に限界に近付いているようでした。妻の瞼も、酔いと睡魔でかなり重そうになって来て、おそらく、このまま静かにしていれば、数分で眠りにつく筈です。
2015/07/28
ソファにもたれ掛かるようにして脚を組み、美味しそうにワイングラスを口に運ぶ妻(彩矢:あや32歳)。色白な顔が、ほんのり紅をさしたように薄桃色に染まり、その瞳はワインのせいで熱を帯び、色っぽく潤んでいます。
「どう?来栖先輩から戴いた、このワイン美味いだろ?」
彩矢は私(高坂正文37歳)の問いに頷くようにして
『美味しいわぁ・・・ワインなんて久しぶり。でも‥回るのも早いよぉ・・・。』と、両手を頬に当てました。口あたりが良いせいか、ピッチが上がり、気が付けば一本目のワインは空になっていました。
『私・・・酔っちゃったよぉ・・・ トイレ・・・トイレ・・・おしっこして来るね・・・。』
と、足元をふらつかせながらトイレに立つ彩矢。気が逸(はや)り、ボイスレコーダーの事が気になる私は、このタイミングで妻のバッグからボイスレコーダーを抜き取る事にしました。
私はトイレの方向に気を配りながら、サイドボードの上のバッグを開き、慎重にバッグの中敷きをめくり上げて、仕込んだボイスレコーダーを型紙代わりの段ボールごと引き抜きます。 そして、引き抜いた折りのバッグの中の乱れを、トイレの方向に聞き耳を立てながら、綺麗に元通りに直し、私は急ぎバッグを閉じました。
手にしたボイスレコーダーの表示を確認するとカウンターは動いたままです。私は録音が為されている事に安堵し、型紙にしていた段ボールと一緒にボイスレコーダーをカーテンの裏側に隠しました。
やがてトイレから水を流す音が聞こえて、妻の彩矢が戻って来ました。
『あなた‥あなたは飲んでるのぉ?・・・』
すっかりご機嫌モードの妻はドスンとソファに転がり込むように座り、タイトスカートが、ずり上がって太腿があらわになってしまっています。
《もう少しで出来上がるな・・・》
私はキッチンに二本目のワインを取りに行き、種類が変わるからと、新しいワイングラスを出して、妻のワイングラスに事前に細かく粒子状に砕いてあった睡眠薬を入れ、ワインを注ぎました。
彩矢はすっかり酔いが回り、睡眠薬入りのワインを何の疑いも無く口にします。
『はぁ・・・ん・・・気持ちいい・・・あぁ・・・。』
熱い吐息を漏らしながら妻がワイングラスを傾けている。
《コイツって、こんなに色っぽかったかな?》
すっかり酔いが回り、ガードが下がっているのでしょう。彩矢はタイトスカートが捲れ上がっているにも関わらず、脚を大きく広げてしまい、暑いのでしょうか?いつの間にか、ブラウスのボタンも一つ外しています。
胸元からはゴールドのブラジャー?のような物が見えて、捲れたスカートからはデルタ部分が微かに伺え、ここもまたゴールド地のショーツ?らしき物が見えてしまっています。
(これが望月(統括部長)にプレゼントされた下着なのだろうか?)
セーブ気味に飲んでいる私でしたが、彩矢のムンムンとした熱を感じる色香と、ワインの軽い口あたりに酔いが回って来ていました。私は、先に妻を酔い潰さなくてはと、ボトルを片手に妻のワイングラスに新たにワインを継ぎ足します。
『あなたぁ・・・飲んでるぅ?・・・ 飲んでるのぉ?私をこんなに酔わしてどうするのぉ?・・・ 』 そう言いながらも、グラスを差し出す彩矢は、既に限界に近付いているようでした。妻の瞼も、酔いと睡魔でかなり重そうになって来て、おそらく、このまま静かにしていれば、数分で眠りにつく筈です。
2015/07/28
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