長G〖救いの手を〗第20回
長G〖救いの手を〗第20回
私(高坂正文)は一旦頭を空っぽにして、サウナでたっぷりと汗を流し、水風呂に入り、サウナに併設されたマッサージルームで気合いの入ったマッサージを受け、2時間程仮眠を取りました。それで先程とは、見違える程に体も精神も楽になった私は、心地良い夜風を浴びながら自宅マンションに向かって歩いていました。
時間は既に21時を過ぎていました。マンションに戻った私は新聞受けから南京錠の合い鍵を取りだしました。テーブルの上に置かれたままの携帯を確認すると、18時、19時と2回に渡り、彩矢(妻)からの着信があり、19時15分にメールも入っていました。
≪お疲れ様です。 まだお仕事なのかな?私は今日の会議が終わりこれから皆さんと夕食です。面倒くさがらずに冷蔵庫に入れてあるシチューを温めて食べて下さいね。明日は出来るだけ早く帰ります。いつもありがとう。 彩矢≫
妻は会議で家を空ける時は、いつもこのようなメールだったり、電話だったりをして来るのです。
結局、今までの私は何ひとつ妻を疑う事も無く、妻からのメールや電話を受けて、「可愛い奴だなぁ…。」などと思っていた訳です。間抜けですよね(苦笑) 。しかし、今回ばかりは、この妻からのメールを読めば読む程に彩矢の空々しさと狡猾さしか感じられませんでした。きっと今頃は、あの望月の巨根を挿入されてヒィヒィ言っているに違い無いのです。(実際、後ほど例のボイスレコーダーを確認したところ、正にこの時間、大変な物が記録されていたのです)
怒りの感情を抱えたまま、私は確認の為に、受け取った南京錠の合い鍵を片手に妻の寝室に向かいました。半開きにしてあった寝室のドアを開け、照明のスイッチを点けます。私はベッドの引き出しをゆっくりと引き、中に嵌め込まれるように収めらた木製の化粧箱に付けられらT南京錠に合い鍵を差し込みました。
【カチッ…ッ… 】何等いびつな感触も無く、スムーズに鍵は回り、解鍵されました。《大丈夫だな… 》 私は安堵して再び施錠して、引き出しを押し込みます。そして、妻のベッドに腰掛けて、改めて寝室を見回しました。《何でも良いのだ…妻の疑惑に関する他の物証に繋がる物は無いのだろうか?》
土曜日の昼間、そして今日の午前中と、頭に血が登った状態でこの部屋を調べていた私でしたが、クールダウンされた今の私は冷静です。クロゼット…机… 本棚…化粧台… 。時間に追われている訳ではありませんから、隅々まで納得が行くまでチェックする余裕がありました。
しかし、寝室の何処を隈なく探しても、何も出て来ません。仕方なく探索を諦めた私は、妻の寝室を後にし、リビングに戻り、明日の計画を練り始めました。まずは、明日の夜、帰宅した妻のバッグからボイスレコーダーを回収しなくてはなりません。正常に作動しているならとんでもない内容が録音されている筈です。おそらくボイスレコーダーの存在はバレてはいないと思うのですが、こればかりは彩矢のバッグを確認するしか調べようがありません。
もう一つは、あの南京錠で固く閉ざされていた化粧箱の中にあった、望月が彩矢にプレゼントした下着のタグと手紙の事です。本当に妻がそのエロチックな下着を身に着けているのかを確認しない訳にはいきません。更にあの産婦人科の診察券と、バッグにあったピンク色の小さな錠剤…綺麗に規則正しくシートに並べられていた錠剤の事も…。
そして…可能ならば、今現在の彩矢のヴァギナをこの目で確かめなくてはならない… 二年間、見る事も触れる事も無かった妻のヴァギナ。そこから香る匂いだけは当時とは劇的に変わっていました。
正常な機能を持つ男ならば、あの香しい濃厚なフェロモン臭の匂いを嗅いだだけで下半身が熱くなってしまうに違いない…。それ程までに思える淫靡な刺激的な匂いでした。だからこそ確認せずにはおれないのです。
私はこれらの事柄を、どの様な形で、失敗する事無く、手際良く処理して行くかを真剣に思案していました。
2015/06/12
私(高坂正文)は一旦頭を空っぽにして、サウナでたっぷりと汗を流し、水風呂に入り、サウナに併設されたマッサージルームで気合いの入ったマッサージを受け、2時間程仮眠を取りました。それで先程とは、見違える程に体も精神も楽になった私は、心地良い夜風を浴びながら自宅マンションに向かって歩いていました。
時間は既に21時を過ぎていました。マンションに戻った私は新聞受けから南京錠の合い鍵を取りだしました。テーブルの上に置かれたままの携帯を確認すると、18時、19時と2回に渡り、彩矢(妻)からの着信があり、19時15分にメールも入っていました。
≪お疲れ様です。 まだお仕事なのかな?私は今日の会議が終わりこれから皆さんと夕食です。面倒くさがらずに冷蔵庫に入れてあるシチューを温めて食べて下さいね。明日は出来るだけ早く帰ります。いつもありがとう。 彩矢≫
妻は会議で家を空ける時は、いつもこのようなメールだったり、電話だったりをして来るのです。
結局、今までの私は何ひとつ妻を疑う事も無く、妻からのメールや電話を受けて、「可愛い奴だなぁ…。」などと思っていた訳です。間抜けですよね(苦笑) 。しかし、今回ばかりは、この妻からのメールを読めば読む程に彩矢の空々しさと狡猾さしか感じられませんでした。きっと今頃は、あの望月の巨根を挿入されてヒィヒィ言っているに違い無いのです。(実際、後ほど例のボイスレコーダーを確認したところ、正にこの時間、大変な物が記録されていたのです)
怒りの感情を抱えたまま、私は確認の為に、受け取った南京錠の合い鍵を片手に妻の寝室に向かいました。半開きにしてあった寝室のドアを開け、照明のスイッチを点けます。私はベッドの引き出しをゆっくりと引き、中に嵌め込まれるように収めらた木製の化粧箱に付けられらT南京錠に合い鍵を差し込みました。
【カチッ…ッ… 】何等いびつな感触も無く、スムーズに鍵は回り、解鍵されました。《大丈夫だな… 》 私は安堵して再び施錠して、引き出しを押し込みます。そして、妻のベッドに腰掛けて、改めて寝室を見回しました。《何でも良いのだ…妻の疑惑に関する他の物証に繋がる物は無いのだろうか?》
土曜日の昼間、そして今日の午前中と、頭に血が登った状態でこの部屋を調べていた私でしたが、クールダウンされた今の私は冷静です。クロゼット…机… 本棚…化粧台… 。時間に追われている訳ではありませんから、隅々まで納得が行くまでチェックする余裕がありました。
しかし、寝室の何処を隈なく探しても、何も出て来ません。仕方なく探索を諦めた私は、妻の寝室を後にし、リビングに戻り、明日の計画を練り始めました。まずは、明日の夜、帰宅した妻のバッグからボイスレコーダーを回収しなくてはなりません。正常に作動しているならとんでもない内容が録音されている筈です。おそらくボイスレコーダーの存在はバレてはいないと思うのですが、こればかりは彩矢のバッグを確認するしか調べようがありません。
もう一つは、あの南京錠で固く閉ざされていた化粧箱の中にあった、望月が彩矢にプレゼントした下着のタグと手紙の事です。本当に妻がそのエロチックな下着を身に着けているのかを確認しない訳にはいきません。更にあの産婦人科の診察券と、バッグにあったピンク色の小さな錠剤…綺麗に規則正しくシートに並べられていた錠剤の事も…。
そして…可能ならば、今現在の彩矢のヴァギナをこの目で確かめなくてはならない… 二年間、見る事も触れる事も無かった妻のヴァギナ。そこから香る匂いだけは当時とは劇的に変わっていました。
正常な機能を持つ男ならば、あの香しい濃厚なフェロモン臭の匂いを嗅いだだけで下半身が熱くなってしまうに違いない…。それ程までに思える淫靡な刺激的な匂いでした。だからこそ確認せずにはおれないのです。
私はこれらの事柄を、どの様な形で、失敗する事無く、手際良く処理して行くかを真剣に思案していました。
2015/06/12
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