短Ⅱ21〖麻美の秘密〗第4話
短Ⅱ21〖麻美の秘密〗第4話
角倉麻美(すみくら・あさみ22歳)は間髪をいれず答えました。
『え~、やりたい!やりたい!野球拳やろう~!!』
嘘だろ~~!! 野球拳だぞ~!! こんな可愛いい女の子が『やろう!』っていうかあ!! まったく予想外の反応です。
その瞬間まで本当になんの下心も全くなかったのですが、私(三浦正輝まさき30歳)はこの瞬間に自制心というかプチッと心のなかで何かが切れました。それは、こんな可愛いい顔をして、いつも若い男性社員を手玉にとっている(だろう)麻美を場合によっては本当になんとかしてやろうという・・・まあごく普通の魂胆です。
それから先の私のセリフは先ほどまでとは違って、今度は下心があるだけにドキドキものでした。「う~ん、でも、さすがにここじゃ上着の一枚も脱げないな。どこか行こうか、二人きりになれるところじゃないと、できそうもないよ・・。」
麻美は、子供のように可愛いらしい顔つきはしているけれど、それはそれ、さすがに今時の女の子ですから、私の言った、「二人きりになれるところ」の意味は十分よくわかっているようです。それでも彼女は全くひるみません。私を人畜無害と思っていたのだろうなあ。
『いいですよ~。でもよくある言葉だけのじゃなくて、本当の本当に絶対なんにもしないっていう約束ならですけどね。』麻美が“本当の本当に”、というところにかなり力をこめてそう言うと、続けます。
『変な期待をしても無駄ですよ~。本当に野球拳がしてみたいだけですからね。そこんとこよろしく。』口調はしっかりしていますが、人畜無害と思っているとはいえ、男と二人でラブホテルに行こうということ自体、普通ではありえません。
麻美本人は気づいていませんが、やはりかなり酔っているのでしょう。今考えれば、アルコールで思考がルーズになっていたとしか思いようがないのです。でも私にとってはラッキーなことでした。うまくすれば会社のマドンナ麻美の下着姿くらいは拝めるかもしれないのですから・・。
「野球拳だけで十分すごいけどなあ、わかった、それ以外は絶対になんにもしないって約束するよ。でも、野球拳は容赦しないからな。」そんなやりとりの末、居酒屋を後にすると、コンビニでさらに酒を買い込み、怪しげな歌舞伎町を抜けて、さらに怪しげな新大久保方面のラブホテル街に向かい、その一軒にはいりました。
麻美といえば、ラブホテルに入るというのに、まったく躊躇(ちゅうちょ)するところもなくて、 『絶対、恋人同士だと思われているよね。』とか、『不倫カツプルとか思われてたりして・・。』などと、はしゃぎながらエレベーターに乗ります。
4階で下りて、ちょっと重そうなドアを閉めるなり、私は振り向いて麻美を抱きしめました。彼女の首のあたり手を回してキスをしようとすると、予想に反してすごい力で突き放されます。
『ちょっと~だめですよ~。そんなことをするなら本当に帰りますよ!本当に絶対なんにもなしだって、あんなに言ったのにまったくもう。』
麻美はさっきまでのほのぼのとした口調から一転して、本当に怒気を含んだ喋り方になっています。
2015/09/26
角倉麻美(すみくら・あさみ22歳)は間髪をいれず答えました。
『え~、やりたい!やりたい!野球拳やろう~!!』
嘘だろ~~!! 野球拳だぞ~!! こんな可愛いい女の子が『やろう!』っていうかあ!! まったく予想外の反応です。
その瞬間まで本当になんの下心も全くなかったのですが、私(三浦正輝まさき30歳)はこの瞬間に自制心というかプチッと心のなかで何かが切れました。それは、こんな可愛いい顔をして、いつも若い男性社員を手玉にとっている(だろう)麻美を場合によっては本当になんとかしてやろうという・・・まあごく普通の魂胆です。
それから先の私のセリフは先ほどまでとは違って、今度は下心があるだけにドキドキものでした。「う~ん、でも、さすがにここじゃ上着の一枚も脱げないな。どこか行こうか、二人きりになれるところじゃないと、できそうもないよ・・。」
麻美は、子供のように可愛いらしい顔つきはしているけれど、それはそれ、さすがに今時の女の子ですから、私の言った、「二人きりになれるところ」の意味は十分よくわかっているようです。それでも彼女は全くひるみません。私を人畜無害と思っていたのだろうなあ。
『いいですよ~。でもよくある言葉だけのじゃなくて、本当の本当に絶対なんにもしないっていう約束ならですけどね。』麻美が“本当の本当に”、というところにかなり力をこめてそう言うと、続けます。
『変な期待をしても無駄ですよ~。本当に野球拳がしてみたいだけですからね。そこんとこよろしく。』口調はしっかりしていますが、人畜無害と思っているとはいえ、男と二人でラブホテルに行こうということ自体、普通ではありえません。
麻美本人は気づいていませんが、やはりかなり酔っているのでしょう。今考えれば、アルコールで思考がルーズになっていたとしか思いようがないのです。でも私にとってはラッキーなことでした。うまくすれば会社のマドンナ麻美の下着姿くらいは拝めるかもしれないのですから・・。
「野球拳だけで十分すごいけどなあ、わかった、それ以外は絶対になんにもしないって約束するよ。でも、野球拳は容赦しないからな。」そんなやりとりの末、居酒屋を後にすると、コンビニでさらに酒を買い込み、怪しげな歌舞伎町を抜けて、さらに怪しげな新大久保方面のラブホテル街に向かい、その一軒にはいりました。
麻美といえば、ラブホテルに入るというのに、まったく躊躇(ちゅうちょ)するところもなくて、 『絶対、恋人同士だと思われているよね。』とか、『不倫カツプルとか思われてたりして・・。』などと、はしゃぎながらエレベーターに乗ります。
4階で下りて、ちょっと重そうなドアを閉めるなり、私は振り向いて麻美を抱きしめました。彼女の首のあたり手を回してキスをしようとすると、予想に反してすごい力で突き放されます。
『ちょっと~だめですよ~。そんなことをするなら本当に帰りますよ!本当に絶対なんにもなしだって、あんなに言ったのにまったくもう。』
麻美はさっきまでのほのぼのとした口調から一転して、本当に怒気を含んだ喋り方になっています。
2015/09/26
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