超短7《浮気と嫉妬》その2
超短7《浮気と嫉妬》その2
そんな安定した日々が当たり前になったある週末。ちょうど三連休になったので、杉浦美和(みわ:18歳)と温泉に行く計画を立てていました。ところが、俺(吉村一雄:27歳)はコンピューターのシステム上のトラブルを扱う仕事に就いているのですが、その三連休の前日に、大型スーパーチェーンでトラブルが発生してしまいます。
もちろん仕事のことなので仕方がないです。美和に訳を話し、計画中止を納得してもらいました。美和は『わたしも大学のレポートを片付けているよ。仕事が終ったらいつでも連絡してね。』と言ってくれました。しかしトラブルは予想以上に厄介で、連休の2日間はつぶれてしまいます。夜遅くまで取引先に詰めていたので、途中で数回メールをするほかは、
疲れ果てて電話連絡もとれませんでした。それでも《美和も今ごろはレポートがんばっているんだ》と思って、俺も頑張りました。
そして三日目の夕方、やっとトラブルが片付きます。早速お詫びに美和を飲みに誘おうと電話をしました。美和はもちろん喜んで出てきたので、俺はいつもよりちょっと高めの店に連れて行きます。そして、ゆっくり静かに過ごしたかったから、個室をとってもらい、美和と向き合って座りました。つい1週間前には会ったはずなのに、美和は心なしか肌が焼けているようにも見えたのですが、特に気にもしないで機嫌よく飲みました。
仕事で疲れた体に酔いがまわってきた頃、何気なく「レポートは進んだ~?」と聞くと、美和は曖昧な返事をします。俺は続けて「何のレポートを書いていたの?」と言うと、美和は黙ってしまい・・・。しばらくすると『話したら驚くからいいや。』と思わせぶりなことを言います。俺は気になって、「何かあったの?」と尋ねたのですが、なかなか答えません。いつもなら、うるさいくらいに何でもあったことを子供みたいに話すので、俺もちょっと真顔になっていたかも知れません。
「いいから話してみなよ。いつもの美和らしくないね~。」と笑いながら言うと、美和は『怒らない?絶対?でもなぁ・・・。』って、ますます思わせぶりなのです。俺は「絶対怒らないから。ここまで言っておいて話さなかったら、逆に怒るよ。」とふざけて言いましたが、内心ちょっと不安でした。すると美和は、『じゃあ・・・。』と話しはじめました。
『実は・・・連休の前の日に健市から電話がきたの。〔連休中なにをしてる?〕って。何か健市も暇らしくて、〔遊びにいかないか〕って誘われ、それで車で鎌倉に海を見にいったの・・・。』
とだけ、一気にしゃべります。後で美和に聞いたら、俺の表情が硬直していたらしいです。俺はやっと「え?そうだったんだ…。2日目はどうしていたの?」と訊くのが精いっぱい。どうやら2日目もドライブをしたらしいのです。
俺は思いがけない展開に驚き、元カレとのデートに嫉妬で胸が焦げつきそうでした。しかし、ここで怒ったら話の続きが聞けなくなってしまうので、堪えます。
「で、どうだったの?」
『鎌倉っていっぱい見るとこあるんだね~。驚いたよわ。』
「いや・・そういうことじゃなくて・・何かあったかってことだよ?」
美和は俺(吉村一雄:27歳)が怒り出さなかったので、いつものように無邪気に話しても大丈夫だと思ったのでしょう。しかし、さすがに・・・躊躇します。
「話して欲しいんだ。」
『い、言わなきゃダメ?どうしても?』と顔を曇らせました。
「何かあったんだ?全部きちんと言えば怒らないから・・・。」
『カズくん、ごめん。健市にキスされた。車の中と海辺で・・・。』
俺は悪い方向も予想はしていたので、何とか嫉妬と怒りをとどめ、「他には?」と落ち着いた声で訊きました。
『抱きつかれて、胸を・・・。抵抗をしたのだけど、勢いがすごくて・・・それで指で・・・なめるのはしなかった。』
「胸をどうされたの?・・それから、指で・・・って?ここまで話したんだから正直に言ってく
れよ!」
そこで俺は声をあらげました。美和は見る見る泣き顔になります・・・。俺はたたみかけるよ
うに「正直に話せば、許すから。ちゃんと説明をしてくれ。」と言います。今度はできるだ
け普通の声で。それで美和は躊躇しつつも・・・話し始めます。
『Tシャツたくしあげられて、胸をなめられた。なめながら、健市が・・あそこに指いれてきて・・・イヤって言ったんだけど、やめてくれなかった。』
俺は、美和が健市に指で逝かされていたって話を聞いていたので、咄嗟にそのことを思い出します。
「それで、逝かされたのか?」
『ごめん・・最低だね、あたし。ごめんなさい。』
俺は予想以上のことに頭がぼんやりしてきました。俺の顔がどんなだったか、放心状態だ
ったかも知れません。半分笑いながら、「もうおれたちダメだね・・・。」とつぶやきました。美和もさっきまでの無邪気な表情は消え、涙を流している・・・。『え?そんなの嫌だ!ごめんなさい・・もう絶対会わないから・・・。許して・・。』
その時の俺は本気で別れるつもりでした。しかし、美和は自分がやったことにも関わらず、全く納得しません。不思議なことに、ずっと泣いては必死に謝っている美和を見ているうちに、《もう一度だけ美和を抱きたい》と思う自分がいました。
2016/01/20
そんな安定した日々が当たり前になったある週末。ちょうど三連休になったので、杉浦美和(みわ:18歳)と温泉に行く計画を立てていました。ところが、俺(吉村一雄:27歳)はコンピューターのシステム上のトラブルを扱う仕事に就いているのですが、その三連休の前日に、大型スーパーチェーンでトラブルが発生してしまいます。
もちろん仕事のことなので仕方がないです。美和に訳を話し、計画中止を納得してもらいました。美和は『わたしも大学のレポートを片付けているよ。仕事が終ったらいつでも連絡してね。』と言ってくれました。しかしトラブルは予想以上に厄介で、連休の2日間はつぶれてしまいます。夜遅くまで取引先に詰めていたので、途中で数回メールをするほかは、
疲れ果てて電話連絡もとれませんでした。それでも《美和も今ごろはレポートがんばっているんだ》と思って、俺も頑張りました。
そして三日目の夕方、やっとトラブルが片付きます。早速お詫びに美和を飲みに誘おうと電話をしました。美和はもちろん喜んで出てきたので、俺はいつもよりちょっと高めの店に連れて行きます。そして、ゆっくり静かに過ごしたかったから、個室をとってもらい、美和と向き合って座りました。つい1週間前には会ったはずなのに、美和は心なしか肌が焼けているようにも見えたのですが、特に気にもしないで機嫌よく飲みました。
仕事で疲れた体に酔いがまわってきた頃、何気なく「レポートは進んだ~?」と聞くと、美和は曖昧な返事をします。俺は続けて「何のレポートを書いていたの?」と言うと、美和は黙ってしまい・・・。しばらくすると『話したら驚くからいいや。』と思わせぶりなことを言います。俺は気になって、「何かあったの?」と尋ねたのですが、なかなか答えません。いつもなら、うるさいくらいに何でもあったことを子供みたいに話すので、俺もちょっと真顔になっていたかも知れません。
「いいから話してみなよ。いつもの美和らしくないね~。」と笑いながら言うと、美和は『怒らない?絶対?でもなぁ・・・。』って、ますます思わせぶりなのです。俺は「絶対怒らないから。ここまで言っておいて話さなかったら、逆に怒るよ。」とふざけて言いましたが、内心ちょっと不安でした。すると美和は、『じゃあ・・・。』と話しはじめました。
『実は・・・連休の前の日に健市から電話がきたの。〔連休中なにをしてる?〕って。何か健市も暇らしくて、〔遊びにいかないか〕って誘われ、それで車で鎌倉に海を見にいったの・・・。』
とだけ、一気にしゃべります。後で美和に聞いたら、俺の表情が硬直していたらしいです。俺はやっと「え?そうだったんだ…。2日目はどうしていたの?」と訊くのが精いっぱい。どうやら2日目もドライブをしたらしいのです。
俺は思いがけない展開に驚き、元カレとのデートに嫉妬で胸が焦げつきそうでした。しかし、ここで怒ったら話の続きが聞けなくなってしまうので、堪えます。
「で、どうだったの?」
『鎌倉っていっぱい見るとこあるんだね~。驚いたよわ。』
「いや・・そういうことじゃなくて・・何かあったかってことだよ?」
美和は俺(吉村一雄:27歳)が怒り出さなかったので、いつものように無邪気に話しても大丈夫だと思ったのでしょう。しかし、さすがに・・・躊躇します。
「話して欲しいんだ。」
『い、言わなきゃダメ?どうしても?』と顔を曇らせました。
「何かあったんだ?全部きちんと言えば怒らないから・・・。」
『カズくん、ごめん。健市にキスされた。車の中と海辺で・・・。』
俺は悪い方向も予想はしていたので、何とか嫉妬と怒りをとどめ、「他には?」と落ち着いた声で訊きました。
『抱きつかれて、胸を・・・。抵抗をしたのだけど、勢いがすごくて・・・それで指で・・・なめるのはしなかった。』
「胸をどうされたの?・・それから、指で・・・って?ここまで話したんだから正直に言ってく
れよ!」
そこで俺は声をあらげました。美和は見る見る泣き顔になります・・・。俺はたたみかけるよ
うに「正直に話せば、許すから。ちゃんと説明をしてくれ。」と言います。今度はできるだ
け普通の声で。それで美和は躊躇しつつも・・・話し始めます。
『Tシャツたくしあげられて、胸をなめられた。なめながら、健市が・・あそこに指いれてきて・・・イヤって言ったんだけど、やめてくれなかった。』
俺は、美和が健市に指で逝かされていたって話を聞いていたので、咄嗟にそのことを思い出します。
「それで、逝かされたのか?」
『ごめん・・最低だね、あたし。ごめんなさい。』
俺は予想以上のことに頭がぼんやりしてきました。俺の顔がどんなだったか、放心状態だ
ったかも知れません。半分笑いながら、「もうおれたちダメだね・・・。」とつぶやきました。美和もさっきまでの無邪気な表情は消え、涙を流している・・・。『え?そんなの嫌だ!ごめんなさい・・もう絶対会わないから・・・。許して・・。』
その時の俺は本気で別れるつもりでした。しかし、美和は自分がやったことにも関わらず、全く納得しません。不思議なことに、ずっと泣いては必死に謝っている美和を見ているうちに、《もう一度だけ美和を抱きたい》と思う自分がいました。
2016/01/20
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