中Ⅱ7〖妻と恋人〗 03
中Ⅱ7〖妻と恋人〗 03
02
そしてセックスが終わると、妻(尾崎有希:ゆき:27歳)が甘えて抱きついてくる。僕(尾崎健司:けんじ:32歳)は腕枕をしながら、有希の頭をなで続けた。そして有希は、猫のように目を閉じて気持ちよさそうに頭をなでられている。しばらくすると、有希が寝息を立てた。僕は、そっと有希に服を着せて、僕もパジャマを着て寝始める。
セックスは、はっきり言って自信がない。だから有希は満足していないと思う。実際に、こうやってセックスをした後、真夜中に有希がオナニーをしているのを知ってしまった。 有希はそっと声を出さないように、静かにオナニーをしているのだが、イキそうになると手の動きが速くなるようで、クチュクチュと言う音が響く。そして、体をビクンと痙攣させてイク・・・。この事実を知ると、僕とのセックスではイッていないのがよくわかって辛い。
だが、有希は何一つ不満を言ってこない。僕に気遣ってくれているのだと思う。それはそ
れで、幸せなことだと思っていた。
ある日、僕は仕事の関係で、イギリスに1カ月出張することが決まる。妻の有希とこんなに長い期間も離れるのは辛かったが、このプロジェクトを成功させることは、僕のキャリアにとてつもなくプラスになることがわかっていたので、頑張ろうと心に決めた。
有希は、『健司さん、毎日電話かメールをしてね。寂しくて死んでないか、気にしてね。」 こんな可愛らしいことを言ってくれる。言われなくても、毎日電話するつもりだった。もちろん有希に関しては、浮気の心配はないのでそこは安心だった。まっすぐに僕だけを見てくれる有希は、僕の宝物だと思っている。
そして、出張に出発する日になった。有希は、本当に悲しそうな顔で送り出してくれる。悲しそうなどころか、少し涙を流していた。こんなにも可愛らしい有希と離れるのは辛かった。一緒に連れて行けば良かったのかもしれないが、現実的には難しい・・・。
そして飛行機に搭乗して出発する。出張地のイギリスに着いてからは、ただただ忙しいの一言だったが、毎日有希には電話をした。
『健司さん、待っていたよ。電話をくれてありがとう。』
「有希の声が聞きたかったからね。」
『嬉しい。』
「どう、寂しくて死んでない?」
『死んじゃうかも・・・。早く帰ってきてね。』
「なるべくね・・。すごく忙しいよ。でも頑張るね。」
『だけど体壊さないでね。愛してる。』
「ありがとう。僕も愛しているよ。」
と、こんな感じで電話をしていた。
ただ、以前の出張の時は、1週間程度でも電話の向こうでもっと悲しそうな声だったり、泣かれたこともある。妻の有希(ゆき)もカフェでバイトを始めたことで、多少は気が紛れているのだと思う。しかし、僕(尾崎健司:けんじ:32歳)は収入的には全く必要がないし、他の男性と接する機会があるのがイヤで、バイトは反対だった。だが、有希が楽しく過ごしているようなので、やらせて正解だったと思う。
2016/04/09
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そしてセックスが終わると、妻(尾崎有希:ゆき:27歳)が甘えて抱きついてくる。僕(尾崎健司:けんじ:32歳)は腕枕をしながら、有希の頭をなで続けた。そして有希は、猫のように目を閉じて気持ちよさそうに頭をなでられている。しばらくすると、有希が寝息を立てた。僕は、そっと有希に服を着せて、僕もパジャマを着て寝始める。
セックスは、はっきり言って自信がない。だから有希は満足していないと思う。実際に、こうやってセックスをした後、真夜中に有希がオナニーをしているのを知ってしまった。 有希はそっと声を出さないように、静かにオナニーをしているのだが、イキそうになると手の動きが速くなるようで、クチュクチュと言う音が響く。そして、体をビクンと痙攣させてイク・・・。この事実を知ると、僕とのセックスではイッていないのがよくわかって辛い。
だが、有希は何一つ不満を言ってこない。僕に気遣ってくれているのだと思う。それはそ
れで、幸せなことだと思っていた。
ある日、僕は仕事の関係で、イギリスに1カ月出張することが決まる。妻の有希とこんなに長い期間も離れるのは辛かったが、このプロジェクトを成功させることは、僕のキャリアにとてつもなくプラスになることがわかっていたので、頑張ろうと心に決めた。
有希は、『健司さん、毎日電話かメールをしてね。寂しくて死んでないか、気にしてね。」 こんな可愛らしいことを言ってくれる。言われなくても、毎日電話するつもりだった。もちろん有希に関しては、浮気の心配はないのでそこは安心だった。まっすぐに僕だけを見てくれる有希は、僕の宝物だと思っている。
そして、出張に出発する日になった。有希は、本当に悲しそうな顔で送り出してくれる。悲しそうなどころか、少し涙を流していた。こんなにも可愛らしい有希と離れるのは辛かった。一緒に連れて行けば良かったのかもしれないが、現実的には難しい・・・。
そして飛行機に搭乗して出発する。出張地のイギリスに着いてからは、ただただ忙しいの一言だったが、毎日有希には電話をした。
『健司さん、待っていたよ。電話をくれてありがとう。』
「有希の声が聞きたかったからね。」
『嬉しい。』
「どう、寂しくて死んでない?」
『死んじゃうかも・・・。早く帰ってきてね。』
「なるべくね・・。すごく忙しいよ。でも頑張るね。」
『だけど体壊さないでね。愛してる。』
「ありがとう。僕も愛しているよ。」
と、こんな感じで電話をしていた。
ただ、以前の出張の時は、1週間程度でも電話の向こうでもっと悲しそうな声だったり、泣かれたこともある。妻の有希(ゆき)もカフェでバイトを始めたことで、多少は気が紛れているのだと思う。しかし、僕(尾崎健司:けんじ:32歳)は収入的には全く必要がないし、他の男性と接する機会があるのがイヤで、バイトは反対だった。だが、有希が楽しく過ごしているようなので、やらせて正解だったと思う。
2016/04/09
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