中Ⅱ8〖溺れる〗第5話
中Ⅱ8〖溺れる〗第5話
第4話
長Ⅱ6〔償い〕第7回
妻の木内翔子(きうち・しょうこ:46歳)がリムジンタイプの社用車に乗ってみると後部座席は密室になっているのが解ります。会議も出来るスペースです。運転席からは完全に遮断されていました。クーラーボックスも付いています。料亭萩乃から自宅へは20分位の道程でしょうから妻は安心しきっています。酔いが手伝い、シートにもたれ目を閉じ、少し頭を郷原の方に傾げています。
しかし妻は眠ってはいません、又眠れる状態ではありません。密室にお互い悪く思っていない、しかも酔った二人だけが居ます。翔子は何かを期待していたのかも知れません。どれ程走ったでしょうか、常務の郷原俊夫(ごうはら・としお;52歳)が突然、妻に接吻をします。翔子は郷原の胸を手で押しました。でも、ほんの小さな力です。形だけの抵抗は郷原に悟られてしまいました。『いやっ。』と言う声も郷原の唇に塞がれ吐息に変わります。
妻の小さな唇の形が変わるほど吸われ、郷原の舌が妻の舌を誘い出します。 初めはおずおずと舌を預けます。舌を舐め合っているうちに自分を忘れてしまうのです。妻の舌を十分味わった郷原は唾液を流し込みます、それも大量に。妻はゴクリと喉を鳴らし飲み下し、それは食道を通り胃の腑へと流れ落ちていきました。
乳首は硬く尖(とが)り、女陰は濡れそぼります。郷原の手はブラウスのボタンを外し、ブラジャーの下にある乳首を捉(とら)えます。掌(てのひら)でさわさわとこすり上げ、親指と人差し指で摘み捻ります。ワインを口移しで飲ませ舌と舌を絡めながら、それは強弱をつけて続きます。苦しくなったのでしょうか、溜息と共に顔が離れます。郷原はブラジャーを取り乳首を口に含みます。舌で転がし甘噛みします。妻の翔子はもう忘我(熱中してわれを忘れる)の境地です。顔を郷原の肩に預け、半開きの口からは甘い善がり声と共に『あぁ郷原常務。』と声が漏れるのです。妻は乳房への愛撫だけで達してしまったのでした。
〔翔子くん、そろそろ君の家だよ。〕
突然の郷原の声に、妻は我に帰ります。山の頂から麓(ふもと)に下ろされた様な気分でした。何と答えて良いのか解りません。
〔人の目があるから少し手前で降りたほうが良いだろう。〕
『はい、そうします。』
妻はこれも郷原の心使いだと受け取ります。
〔僕は来週の月曜日から3週間位本社を留守にする。大阪支社の立ち上げがいよいよ本番なんだ。留守中は宜しく頼むね。〕
出張は以前から決まっていた事です。郷原は、妻に男としての印象を残す為に食事をわざわざ今日にしたのでした。
<翔子はもう落ちたな。これから完全に俺の女にしてやる。>
『常務、今日はご馳走様でした。』
妻は車を見送り家に向かいます。100メートルばかりの距離をどんな風に歩いたのか覚えていません。はずれたブラジャーはハンドバッグの中でした。一歩送る度、郷原に愛撫され敏感になった乳首がブラウスに擦れ先程の快感を呼び起こします。しとどに濡れた女陰は歩く度にくちゅくちゅと音を立てていた。
自宅の玄関が見えると妻の翔子は一気に現実に戻ります。代行運転の業者に任せた自家用車は戻っていました。打ち合わせ通りに新聞受けに封筒に入れられた車のキーが入っています。中に入ると居間の灯りが点いていません。夫(木内啓吾:48歳)は未だ帰宅してないのことにほっとしました。
2016/04/25
第4話
長Ⅱ6〔償い〕第7回
妻の木内翔子(きうち・しょうこ:46歳)がリムジンタイプの社用車に乗ってみると後部座席は密室になっているのが解ります。会議も出来るスペースです。運転席からは完全に遮断されていました。クーラーボックスも付いています。料亭萩乃から自宅へは20分位の道程でしょうから妻は安心しきっています。酔いが手伝い、シートにもたれ目を閉じ、少し頭を郷原の方に傾げています。
しかし妻は眠ってはいません、又眠れる状態ではありません。密室にお互い悪く思っていない、しかも酔った二人だけが居ます。翔子は何かを期待していたのかも知れません。どれ程走ったでしょうか、常務の郷原俊夫(ごうはら・としお;52歳)が突然、妻に接吻をします。翔子は郷原の胸を手で押しました。でも、ほんの小さな力です。形だけの抵抗は郷原に悟られてしまいました。『いやっ。』と言う声も郷原の唇に塞がれ吐息に変わります。
妻の小さな唇の形が変わるほど吸われ、郷原の舌が妻の舌を誘い出します。 初めはおずおずと舌を預けます。舌を舐め合っているうちに自分を忘れてしまうのです。妻の舌を十分味わった郷原は唾液を流し込みます、それも大量に。妻はゴクリと喉を鳴らし飲み下し、それは食道を通り胃の腑へと流れ落ちていきました。
乳首は硬く尖(とが)り、女陰は濡れそぼります。郷原の手はブラウスのボタンを外し、ブラジャーの下にある乳首を捉(とら)えます。掌(てのひら)でさわさわとこすり上げ、親指と人差し指で摘み捻ります。ワインを口移しで飲ませ舌と舌を絡めながら、それは強弱をつけて続きます。苦しくなったのでしょうか、溜息と共に顔が離れます。郷原はブラジャーを取り乳首を口に含みます。舌で転がし甘噛みします。妻の翔子はもう忘我(熱中してわれを忘れる)の境地です。顔を郷原の肩に預け、半開きの口からは甘い善がり声と共に『あぁ郷原常務。』と声が漏れるのです。妻は乳房への愛撫だけで達してしまったのでした。
〔翔子くん、そろそろ君の家だよ。〕
突然の郷原の声に、妻は我に帰ります。山の頂から麓(ふもと)に下ろされた様な気分でした。何と答えて良いのか解りません。
〔人の目があるから少し手前で降りたほうが良いだろう。〕
『はい、そうします。』
妻はこれも郷原の心使いだと受け取ります。
〔僕は来週の月曜日から3週間位本社を留守にする。大阪支社の立ち上げがいよいよ本番なんだ。留守中は宜しく頼むね。〕
出張は以前から決まっていた事です。郷原は、妻に男としての印象を残す為に食事をわざわざ今日にしたのでした。
<翔子はもう落ちたな。これから完全に俺の女にしてやる。>
『常務、今日はご馳走様でした。』
妻は車を見送り家に向かいます。100メートルばかりの距離をどんな風に歩いたのか覚えていません。はずれたブラジャーはハンドバッグの中でした。一歩送る度、郷原に愛撫され敏感になった乳首がブラウスに擦れ先程の快感を呼び起こします。しとどに濡れた女陰は歩く度にくちゅくちゅと音を立てていた。
自宅の玄関が見えると妻の翔子は一気に現実に戻ります。代行運転の業者に任せた自家用車は戻っていました。打ち合わせ通りに新聞受けに封筒に入れられた車のキーが入っています。中に入ると居間の灯りが点いていません。夫(木内啓吾:48歳)は未だ帰宅してないのことにほっとしました。
2016/04/25
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