「寝取らせ好きが・・・」 vol.7
短B「寝取らせ好きが・・・」vol.7
野球観戦の3日前だった。工藤社長に高級割烹で会席料理を御馳走になる。社長いわく「今度のことで骨を折ってもらったお礼だ。」とのこと。僕自身はなにもした覚えはないのだが・・・。座敷ではなくテーブル席だったが、こちらの方が僕としては落ち着く。社長は洋酒もワインも好きだが特に日本酒が大好きで、今夜もやや辛口だが口当たりの良い大吟醸酒を僕に勧める。確かに上手いというか値段も高級ランクらしい。
社長は会社ではワンマンで名が通っていて、この業界では若手ナンバー1の風雲児と呼ばれていた。確かに仕事では厳しい面があり、決して妥協を許さない冷徹な経営者といえる。しかし、取り巻きは多くても「心を許して語り合う友は少ない。」、そして「その数少ない一人が君だよ。」とさえ言って頂く。「君さえよければうちに来ないか。真剣に考えてくれ。」とも言われていた。
それだから、社長とは中々アポは取れないのにこうして、しょっちゅう呼んで頂く。ただ、閉口する(手に負えなくて困る)のは、酒が進むと下ネタが多くなることだ。社長はお酒は好きだが、クラブとかホステスは好きじゃないという。当然に接待や付き合いで高級クラブやバーに連れていかれるが「楽しいと思ったことがない。」と常々言っている。美食家なので滅多に行かないが“おふくろの味”風な店が好きらしい。
すると僕は不思議に思うのだが、どこであんな美しい愛人さんを見つけて来るのか?社長に酔いに任せて聞いてみた。それは社長の友達(なんでも昔の悪友らしい)がテレビ局の重役で、ドラマの打ち上げに引っ張りだされるそうで、よく経済誌に取り上げられる“イケメン社長”だから、タレントの卵やモデルの女の子が寄ってくるし、社長もホステスは苦手だが、この種の子とは波長が合うらしい。僕は「なるほどね。」と感心した。
下ネタから妙なところに飛び火して、僕の性癖がばれてしまう。社長が「ふ~ん寝取られね。俺にはよくわからんな。」と言うが、「いえ、あの寝取られではなく〖寝取らせ願望〗なんです。」と説明しても「寝取られも寝取らせもおんなじだろう?」確かに知識のないものにはその微妙な差異はりかいできないだろうと思う。「そうかならいいじゃないか。君の奥さんを僕にくれても?」と言い出す。「違うんですよ。僕には愛菜を妻を寝取らすつもりはなくて、ただ頭の中で妄想するのが楽しいんです。」と分かったような分からない説明に工藤社長がどこまで理解したのかは怪しかった。
会席料理は、焼き物、煮物、酢の物が出てきて、ご飯・味噌汁・漬物となり最後に水菓子すなわち果物のメロンを食べ終わった。社長が「俺は明日からベトナムへ行かないとならないので今夜はここでお別れするよ。土曜の午後には帰国するから、それと愛菜さんにくれぐれもリクエストした服をお願いしてくれよ。頼んだぞ。」とお迎えに来た秘書と共に帰って行った。
野球観戦の3日前だった。工藤社長に高級割烹で会席料理を御馳走になる。社長いわく「今度のことで骨を折ってもらったお礼だ。」とのこと。僕自身はなにもした覚えはないのだが・・・。座敷ではなくテーブル席だったが、こちらの方が僕としては落ち着く。社長は洋酒もワインも好きだが特に日本酒が大好きで、今夜もやや辛口だが口当たりの良い大吟醸酒を僕に勧める。確かに上手いというか値段も高級ランクらしい。
社長は会社ではワンマンで名が通っていて、この業界では若手ナンバー1の風雲児と呼ばれていた。確かに仕事では厳しい面があり、決して妥協を許さない冷徹な経営者といえる。しかし、取り巻きは多くても「心を許して語り合う友は少ない。」、そして「その数少ない一人が君だよ。」とさえ言って頂く。「君さえよければうちに来ないか。真剣に考えてくれ。」とも言われていた。
それだから、社長とは中々アポは取れないのにこうして、しょっちゅう呼んで頂く。ただ、閉口する(手に負えなくて困る)のは、酒が進むと下ネタが多くなることだ。社長はお酒は好きだが、クラブとかホステスは好きじゃないという。当然に接待や付き合いで高級クラブやバーに連れていかれるが「楽しいと思ったことがない。」と常々言っている。美食家なので滅多に行かないが“おふくろの味”風な店が好きらしい。
すると僕は不思議に思うのだが、どこであんな美しい愛人さんを見つけて来るのか?社長に酔いに任せて聞いてみた。それは社長の友達(なんでも昔の悪友らしい)がテレビ局の重役で、ドラマの打ち上げに引っ張りだされるそうで、よく経済誌に取り上げられる“イケメン社長”だから、タレントの卵やモデルの女の子が寄ってくるし、社長もホステスは苦手だが、この種の子とは波長が合うらしい。僕は「なるほどね。」と感心した。
下ネタから妙なところに飛び火して、僕の性癖がばれてしまう。社長が「ふ~ん寝取られね。俺にはよくわからんな。」と言うが、「いえ、あの寝取られではなく〖寝取らせ願望〗なんです。」と説明しても「寝取られも寝取らせもおんなじだろう?」確かに知識のないものにはその微妙な差異はりかいできないだろうと思う。「そうかならいいじゃないか。君の奥さんを僕にくれても?」と言い出す。「違うんですよ。僕には愛菜を妻を寝取らすつもりはなくて、ただ頭の中で妄想するのが楽しいんです。」と分かったような分からない説明に工藤社長がどこまで理解したのかは怪しかった。
会席料理は、焼き物、煮物、酢の物が出てきて、ご飯・味噌汁・漬物となり最後に水菓子すなわち果物のメロンを食べ終わった。社長が「俺は明日からベトナムへ行かないとならないので今夜はここでお別れするよ。土曜の午後には帰国するから、それと愛菜さんにくれぐれもリクエストした服をお願いしてくれよ。頼んだぞ。」とお迎えに来た秘書と共に帰って行った。
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