中K〖歩美と剛司 第28話〗
中K〖歩美と剛司 第28話〗
〔いや~、おれとしては毎晩歩美ちゃんの飯食えると思うとマジ嬉しいわ。〕
「お前、同棲するつもりかよ?」
〔てか、それくらいじゃないとボディガードじゃないだろ。あの広い部屋に若い女の子一人って、危ないだろ~(笑)。〕
剛司(たけし:27歳)はそんなことを言いながら凄く嬉しそう。
歩美(あゆみ:24歳)自身はこの話を最初は嫌がっていたけど、むやみやたらな剛司の煽り〔一人だと怖いぞ! お化けが出るかも!〕等々幼稚な脅しで渋々承諾、ご飯作ってあげる時は食費を入れさせる約束を取り付けていた(笑)。あくまでビジネスライクな関係を、という事らしい。一食100円だけど・・。
また、エッチ関係については、僕達の部屋でのお泊まりは無し。プレイはその都度考えるけど基本は無し。という事になった。結構アバウト。
出張のサイクルは、基本日曜の夜に出て金曜の夜に帰る。みたいな感じ。それを隔週でこなす。というわけで、早速二月の第四週目から出張に出る事になった。新幹線を降りて仙台市のビジネスホテルに入った時、剛司からメールが。≪初日は異常なし! 歩美ちゃん、もう寝るってさ。≫後日訊くと、剛司は夜部屋に行ったみたいだけど、歩美が中に入れてくれなかったとの事。
でも剛司は全く不貞腐れる事なく、玄関先で歩美の姿を確認するとニコニコしながら帰ったそう。これは歩美に聞いた事。〔お前の大事な将来の嫁さんだしな。おれだっていつもいつも盛(さか)っている訳じゃないし(笑)。」
僕(遥人:はると:27歳)はこれを聞いて本当に剛司には感謝をした。
「歩美を抱きたくなったら必ず事前に言えよ!」
〔分かってるよ。でもそれ逆だろ。遥人が歩美ちゃん抱かせたくなったら僕に言えよ(笑)。」
調子に乗ってそんなやり取りをしたと思う。
翌日からの仕事だけど、想像以上に厳しいもので、正直なところ夕方にひと段落つくまでは歩美や剛司の事を考える余裕もない程。体力的にもそうだけど、考える事が多過ぎて精神的に疲れ果てる感じ。ただ、やり甲斐はあった。こんなペーペーの僕がここまで責任のある重要な仕事をしていいのだろうか? と勘ぐりたくなるレベル。
昼休みもままならなかった僕が剛司からのメールに気付いたのもその時。
≪今夜は職場の女の子と飲みだってさ。おれが一応見届けようか?≫
僕はさすがに、そこまで剛司に頼むのは申し訳ないし、そこまで歩美を信用していないわけでもない。だからその申し出は断り、逆に≪明日は飯作ってもらえよ。僕からも歩美に言っておくから≫とメールをした。
歩美にその旨を連絡すると難なく了承してくれる。そして夜遅くに剛司から帰るメールと歩美の確認メールが入ってきていて、一切身体に触れてない旨も書いてあった。僕は疲れから来る睡魔と戦いながら、紳士的な剛司の振る舞いに感謝するとともに、《歩美に飽きたのかな?》位の事を考えている内に眠ってしまう。 第29話へ続く
2016/10/11
〔いや~、おれとしては毎晩歩美ちゃんの飯食えると思うとマジ嬉しいわ。〕
「お前、同棲するつもりかよ?」
〔てか、それくらいじゃないとボディガードじゃないだろ。あの広い部屋に若い女の子一人って、危ないだろ~(笑)。〕
剛司(たけし:27歳)はそんなことを言いながら凄く嬉しそう。
歩美(あゆみ:24歳)自身はこの話を最初は嫌がっていたけど、むやみやたらな剛司の煽り〔一人だと怖いぞ! お化けが出るかも!〕等々幼稚な脅しで渋々承諾、ご飯作ってあげる時は食費を入れさせる約束を取り付けていた(笑)。あくまでビジネスライクな関係を、という事らしい。一食100円だけど・・。
また、エッチ関係については、僕達の部屋でのお泊まりは無し。プレイはその都度考えるけど基本は無し。という事になった。結構アバウト。
出張のサイクルは、基本日曜の夜に出て金曜の夜に帰る。みたいな感じ。それを隔週でこなす。というわけで、早速二月の第四週目から出張に出る事になった。新幹線を降りて仙台市のビジネスホテルに入った時、剛司からメールが。≪初日は異常なし! 歩美ちゃん、もう寝るってさ。≫後日訊くと、剛司は夜部屋に行ったみたいだけど、歩美が中に入れてくれなかったとの事。
でも剛司は全く不貞腐れる事なく、玄関先で歩美の姿を確認するとニコニコしながら帰ったそう。これは歩美に聞いた事。〔お前の大事な将来の嫁さんだしな。おれだっていつもいつも盛(さか)っている訳じゃないし(笑)。」
僕(遥人:はると:27歳)はこれを聞いて本当に剛司には感謝をした。
「歩美を抱きたくなったら必ず事前に言えよ!」
〔分かってるよ。でもそれ逆だろ。遥人が歩美ちゃん抱かせたくなったら僕に言えよ(笑)。」
調子に乗ってそんなやり取りをしたと思う。
翌日からの仕事だけど、想像以上に厳しいもので、正直なところ夕方にひと段落つくまでは歩美や剛司の事を考える余裕もない程。体力的にもそうだけど、考える事が多過ぎて精神的に疲れ果てる感じ。ただ、やり甲斐はあった。こんなペーペーの僕がここまで責任のある重要な仕事をしていいのだろうか? と勘ぐりたくなるレベル。
昼休みもままならなかった僕が剛司からのメールに気付いたのもその時。
≪今夜は職場の女の子と飲みだってさ。おれが一応見届けようか?≫
僕はさすがに、そこまで剛司に頼むのは申し訳ないし、そこまで歩美を信用していないわけでもない。だからその申し出は断り、逆に≪明日は飯作ってもらえよ。僕からも歩美に言っておくから≫とメールをした。
歩美にその旨を連絡すると難なく了承してくれる。そして夜遅くに剛司から帰るメールと歩美の確認メールが入ってきていて、一切身体に触れてない旨も書いてあった。僕は疲れから来る睡魔と戦いながら、紳士的な剛司の振る舞いに感謝するとともに、《歩美に飽きたのかな?》位の事を考えている内に眠ってしまう。 第29話へ続く
2016/10/11
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