中K〖歩美と剛司 第26話〗
中K〖歩美と剛司 第26話〗
第1話から
≪歩美を落とすとか言っていたんだから、その位で諦めるなよ(笑)。≫と僕(遥人:はると:27歳)がメールをしました。すると、翌日の昼、剛司(たけし:27歳)から来たメールには〔今日、飲み行く事になった。歩美ちゃんがまた、遥人に言っとけって言うから報告する。今日は本気だすぞ。〕と書いてあった。
でも、その日も玉砕する。それで僕は笑いながら剛司に電話をする。
「剛司、歩美になんかしたんじゃないの? 思いっきり避けられてない?」
〔何もしてないよ! オレなんか歩美ちゃんに弄(もてあそ)ばれているかも。遥人いつこっち戻ってくる?〕
「金曜日はこっちに泊まるから帰るのは土曜日の昼かな。」
〔分かった。じゃあ明日がラストチャンスだな。マジで本気出すわ。〕
そういう剛司の声には元気がなくて、自身喪失気味な感じ。
翌日歩美(あゆみ:24歳)から電話が来た。
『今夜も剛司くんから誘われたので、飲みに行くけどいい?』
「行っといでよ。」
『遥人君、嫌じゃない?』
「大丈夫。それより、なんか剛司落ち込んでいたぞ(笑)。」
『ふふふ、だってあのひと下心丸出しなんだもん。キモイッて(笑)。』
やっぱり夕方になって剛司からもメールが入った。
≪今夜ラストチャンスで歩美ちゃんと行ってくるから。絶対落としてやるぞ!≫
凄く気合の入ったメールだったので、僕がアドバイス。
「下心丸出しだと引かれるぞ。ちょっと弱々しくいってみれば。」
これを実行したのかどうか分からないけど、夜10時過ぎに〔これから抱かせてもらうぜ。〕と剛司よりメールが入った。シャワーをしようと思っていた時だったので、慌てて服を脱いで浴室へ、5分で洗い終えて戻るとメールがまた一通。そこには写メが一枚添付されている。ドキドキしながらそれを開くと、女物の脱ぎ散らかされた下着が写っていた。
それは白なのだけど、見るからに面積の小さなもの。《そんなの歩美は持っていたっけ?》と思いながらも、《ひょっとして歩美も今夜はこうなる事を予想して新しい勝負下着を着けていったのか?》と。久しぶりに何とも言えない嫉妬と興奮の混ぜこぜになった気分になる。
そのままジッと携帯を眺めながら小一時間音声連絡を待っていた。いつもならもう来てもいい頃なのに、結局メールが一通だけです。
〔遥人、明日何時に帰ってくる?〕
「朝11時頃には着けると思うけど。なんで?」
〔出来ればゆっくり帰って来てくれればなと。昼過ぎとか。〕
「分かったけど、つまりそれまで歩美と一緒って事か?」
〔そうなんだ。悪いな。〕
結局それっきりでメールも電話も一切なかった。僕(遥人:はると:27歳)は落胆すること半端なくなる。剛司(たけし:27歳)にはああは言ったものの、今すぐにでも歩美(あゆみ:24歳)を抱きしめたくて、絶対に朝一の新幹線で帰ろうと思った。 第27話へ続く
2016/06/29
第1話から
≪歩美を落とすとか言っていたんだから、その位で諦めるなよ(笑)。≫と僕(遥人:はると:27歳)がメールをしました。すると、翌日の昼、剛司(たけし:27歳)から来たメールには〔今日、飲み行く事になった。歩美ちゃんがまた、遥人に言っとけって言うから報告する。今日は本気だすぞ。〕と書いてあった。
でも、その日も玉砕する。それで僕は笑いながら剛司に電話をする。
「剛司、歩美になんかしたんじゃないの? 思いっきり避けられてない?」
〔何もしてないよ! オレなんか歩美ちゃんに弄(もてあそ)ばれているかも。遥人いつこっち戻ってくる?〕
「金曜日はこっちに泊まるから帰るのは土曜日の昼かな。」
〔分かった。じゃあ明日がラストチャンスだな。マジで本気出すわ。〕
そういう剛司の声には元気がなくて、自身喪失気味な感じ。
翌日歩美(あゆみ:24歳)から電話が来た。
『今夜も剛司くんから誘われたので、飲みに行くけどいい?』
「行っといでよ。」
『遥人君、嫌じゃない?』
「大丈夫。それより、なんか剛司落ち込んでいたぞ(笑)。」
『ふふふ、だってあのひと下心丸出しなんだもん。キモイッて(笑)。』
やっぱり夕方になって剛司からもメールが入った。
≪今夜ラストチャンスで歩美ちゃんと行ってくるから。絶対落としてやるぞ!≫
凄く気合の入ったメールだったので、僕がアドバイス。
「下心丸出しだと引かれるぞ。ちょっと弱々しくいってみれば。」
これを実行したのかどうか分からないけど、夜10時過ぎに〔これから抱かせてもらうぜ。〕と剛司よりメールが入った。シャワーをしようと思っていた時だったので、慌てて服を脱いで浴室へ、5分で洗い終えて戻るとメールがまた一通。そこには写メが一枚添付されている。ドキドキしながらそれを開くと、女物の脱ぎ散らかされた下着が写っていた。
それは白なのだけど、見るからに面積の小さなもの。《そんなの歩美は持っていたっけ?》と思いながらも、《ひょっとして歩美も今夜はこうなる事を予想して新しい勝負下着を着けていったのか?》と。久しぶりに何とも言えない嫉妬と興奮の混ぜこぜになった気分になる。
そのままジッと携帯を眺めながら小一時間音声連絡を待っていた。いつもならもう来てもいい頃なのに、結局メールが一通だけです。
〔遥人、明日何時に帰ってくる?〕
「朝11時頃には着けると思うけど。なんで?」
〔出来ればゆっくり帰って来てくれればなと。昼過ぎとか。〕
「分かったけど、つまりそれまで歩美と一緒って事か?」
〔そうなんだ。悪いな。〕
結局それっきりでメールも電話も一切なかった。僕(遥人:はると:27歳)は落胆すること半端なくなる。剛司(たけし:27歳)にはああは言ったものの、今すぐにでも歩美(あゆみ:24歳)を抱きしめたくて、絶対に朝一の新幹線で帰ろうと思った。 第27話へ続く
2016/06/29
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