超短24『最後の一線』その4
超短24『最後の一線』その4 <完>
その3
その後、経理課長(岸田源次:きしだ・げんじ:44歳)が名古屋支社に戻る事になり、〔最後に高級ワインで乾杯しよう。〕と言われ、妻(北川千明:きたがわ・ちあき:35歳)は仕事でもお世話になり、個人としても高く評価してもらっていたので申し出を受けた。興信所の調査員に写真を取られた日に会社で、マンションの地図と鍵を渡され、初めて行ったのです。
服と下着を脱がされ愛撫されている最中も罪の意識が消えず、男が挿入する瞬間、私(北川芳樹:きたがわ・よしき:38歳)と子供の顔が頭に浮かび、慌ててストップをかけた。岸田は〔どうしても(アソコに)入れるのがダメなら口でやってくれないか。〕と頼まれるが、それも断り、手でしごいたそうです・・・。
私は妻の告白を聞いて、悔しさより悲しさがこみ上げてきました。付き合いから結婚生活の10年の積み重ねた時間が音を立てて崩れていきます。千明は最後の一線は越えてないと言いますが信じられませんでした。仮に本当だとしても裸を見せ肉体を自由にさせた事は許せない行為です。
経理課長の岸田への復讐も当然考えました。気絶するほど殴り、会社へ訴え左遷させようかと思いましたが、私は根性無しのヘタレです。妻に浮気された、妻を寝取られた、と他人に知られるのがたまらなく嫌でした。既に自分のプライドはボロボロなのに妻を寝取られた可哀相な男、ミジメな男と見られるのが耐えられません。ですから友人、知人、会社の同僚の誰にも相談せず、弁護士に相談します。
弁護士は証拠写真と内容証明書を男に送りました。そして慰謝料として400万円を請求します。[お支払いの意思が無い時は会社に請求する。]という、脅し文句が効いたのか振りこまれてきました。岸田は単身赴任の性欲の処理目的で千明に手を出したと思いますが、千明の話しがもし本当だとしたら、たった1回の千明の裸の観賞と挿入無しの肉体の味わい代としては高くついたと思います。
千明と私の生活ですが家庭内別居状態になりました。子供がいなかったら即、離婚です! しかし、8歳の時に両親が離婚しており母親に育てられた私は片親の寂しさを子供心に経験しました。自分の子供にも同じ思いをさせるのはやはり抵抗があります。妻は離婚したくないけど、過ちを犯したのは自分だから私の決定に従うと言っております。
ようやく出来事が過去になる頃、私と千明は本格的に今後について話し始めました。それまでは、岸田の話になるとどうしても千明とのセックスシーンが頭に浮かびます。千明の言い分は、『岸田課長の事は好きや愛してるという感情は全く無く、35歳子持ちの自分を〔可愛い、綺麗だ!〕と言ってくれた事がとても嬉しく正直、心がトキめいた。』らしい。ホテルの部屋に入った時は映画のようなシチュエーションに酔ってしまい、ったそうです。
それからマンションに行った時は、抱かれるのを目的で行った訳ではないが、岸田課長が求めてくる可能性が高い事は理解していたそうです。相変わらず『最後の一線を守った! 挿入は許さなかった!』と主張しましたが、《裸を晒して、スミかスミまで見られ、舐められ、触られた行為はOKと思うんでしょうか?》
私は、千明に「仮に俺が会社のOLと浮気をします。彼女の裸を堪能して、全身愛撫を楽しみました。でも挿入はしないで手でイカせてもらいました。でも[最後の一線は]超えませんでしたと言ったら、お前は平気か?」と訊ねてみます。千明はしばらく考え『やっぱり・・許せない・・。』って答えました。
[最後の一線]は守っても、裏切られた相手は十分傷つくと改めて思ったのか泣き始めました。しかし、結婚生活の中で、私が妻の千明を喜ばせる言葉を言ってなかったのは事実です。特に子供が産まれてからはラブラブ度はなくなりました。しかし、ど んな綺麗な花も水をやらないと枯れるように、何年経っても女には甘く囁かないとダメなんだと勉強させられました。 <完>
2017/02/06
その3
その後、経理課長(岸田源次:きしだ・げんじ:44歳)が名古屋支社に戻る事になり、〔最後に高級ワインで乾杯しよう。〕と言われ、妻(北川千明:きたがわ・ちあき:35歳)は仕事でもお世話になり、個人としても高く評価してもらっていたので申し出を受けた。興信所の調査員に写真を取られた日に会社で、マンションの地図と鍵を渡され、初めて行ったのです。
服と下着を脱がされ愛撫されている最中も罪の意識が消えず、男が挿入する瞬間、私(北川芳樹:きたがわ・よしき:38歳)と子供の顔が頭に浮かび、慌ててストップをかけた。岸田は〔どうしても(アソコに)入れるのがダメなら口でやってくれないか。〕と頼まれるが、それも断り、手でしごいたそうです・・・。
私は妻の告白を聞いて、悔しさより悲しさがこみ上げてきました。付き合いから結婚生活の10年の積み重ねた時間が音を立てて崩れていきます。千明は最後の一線は越えてないと言いますが信じられませんでした。仮に本当だとしても裸を見せ肉体を自由にさせた事は許せない行為です。
経理課長の岸田への復讐も当然考えました。気絶するほど殴り、会社へ訴え左遷させようかと思いましたが、私は根性無しのヘタレです。妻に浮気された、妻を寝取られた、と他人に知られるのがたまらなく嫌でした。既に自分のプライドはボロボロなのに妻を寝取られた可哀相な男、ミジメな男と見られるのが耐えられません。ですから友人、知人、会社の同僚の誰にも相談せず、弁護士に相談します。
弁護士は証拠写真と内容証明書を男に送りました。そして慰謝料として400万円を請求します。[お支払いの意思が無い時は会社に請求する。]という、脅し文句が効いたのか振りこまれてきました。岸田は単身赴任の性欲の処理目的で千明に手を出したと思いますが、千明の話しがもし本当だとしたら、たった1回の千明の裸の観賞と挿入無しの肉体の味わい代としては高くついたと思います。
千明と私の生活ですが家庭内別居状態になりました。子供がいなかったら即、離婚です! しかし、8歳の時に両親が離婚しており母親に育てられた私は片親の寂しさを子供心に経験しました。自分の子供にも同じ思いをさせるのはやはり抵抗があります。妻は離婚したくないけど、過ちを犯したのは自分だから私の決定に従うと言っております。
ようやく出来事が過去になる頃、私と千明は本格的に今後について話し始めました。それまでは、岸田の話になるとどうしても千明とのセックスシーンが頭に浮かびます。千明の言い分は、『岸田課長の事は好きや愛してるという感情は全く無く、35歳子持ちの自分を〔可愛い、綺麗だ!〕と言ってくれた事がとても嬉しく正直、心がトキめいた。』らしい。ホテルの部屋に入った時は映画のようなシチュエーションに酔ってしまい、ったそうです。
それからマンションに行った時は、抱かれるのを目的で行った訳ではないが、岸田課長が求めてくる可能性が高い事は理解していたそうです。相変わらず『最後の一線を守った! 挿入は許さなかった!』と主張しましたが、《裸を晒して、スミかスミまで見られ、舐められ、触られた行為はOKと思うんでしょうか?》
私は、千明に「仮に俺が会社のOLと浮気をします。彼女の裸を堪能して、全身愛撫を楽しみました。でも挿入はしないで手でイカせてもらいました。でも[最後の一線は]超えませんでしたと言ったら、お前は平気か?」と訊ねてみます。千明はしばらく考え『やっぱり・・許せない・・。』って答えました。
[最後の一線]は守っても、裏切られた相手は十分傷つくと改めて思ったのか泣き始めました。しかし、結婚生活の中で、私が妻の千明を喜ばせる言葉を言ってなかったのは事実です。特に子供が産まれてからはラブラブ度はなくなりました。しかし、ど んな綺麗な花も水をやらないと枯れるように、何年経っても女には甘く囁かないとダメなんだと勉強させられました。 <完>
2017/02/06
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