長4〔公認デート〕その5
長4〔公認デート〕その5
その4
この上ない優越感で“返信のメール”をさせる。セックスが終わると、俺(斎藤裕樹:さいとう・ひろき:29歳)が事前に妻(斎藤詩穂:さいとう・しほ:29歳)に指示していた通りに、高階(健吾:たかなし・けんご:24歳)の顔写真を撮ってこさせたので、これを見ると、予想外な“イケメン”に正直そこで《もしかしたらヤバイかな?》って思った。
詩穂からデートの感想を聞くと、『うん~まぁ普通に楽しかったよ。あと何度も手を握ってきたけど、その度に撃退したよ。』って言う。俺はその時点で結構不安だったのだけど、何か高階に負けたみたいで、「もう会うな!」とは言えなかった。それは、詩穂が高階とデートをしているのも正直興奮する。
この1週間は、この〖デート〗をネタに、二人はラブラブ。俺は何度も詩穂を抱いた。詩穂の方もその後、俺がそういうことで嫉妬するのが嬉しいらしく、色々と小細工をしてくるようになる。2回目のデートの日も、玄関でキスしようとすると、前回と同様にやっぱり拒否された。『私ね、これから彼氏とデートだから駄目よパパ!』って言われた。「なんな? 詩穂のパパかよ?」と怒っている間にさっさと出かけてしまう。
俺がデート中にラインを送っても、『ただ今ラブラブデート中につきお返事できません。』っての文章に、詩穂と高階が仲よさそうに2ショットの写真が添付してあった。夕方近くに、詩穂から『今日は帰らないけれどいいかな?』っていうラインが届く。さすがに俺も慌てて、「馬鹿! そこまで許可したわけじゃない。馬鹿! 早く帰って来い!」と怒りの返信をした。その時に玄関のチャイムが鳴った。俺は宅配便業者かなと玄関のドアを開く。
すると詩穂が満面の笑みを浮かべて、『ばか! ばか! って言い過ぎだよ。パパただいま。』って言いながら俺に抱きついてきた。『驚いた? あわてたでしょ? うふふ・・・。』って勝ち誇る。しかし、俺は今更ながら平静を装った。詩穂が『お泊りするって思った?』って俺の嫉妬心を掻き立てようとする。そこで俺が「お前とは離婚だ!」と逆襲に転じると、詩穂の表情が一変し泣き顔になった。
『嘘だよね? 裕樹君嘘だって言って。』とほとんど泣き声。俺は「嘘や冗談で離婚なんて言わない。すぐに荷物をまとめて高階のところへ行けよ!」と冷たく言い放つ。詩穂は『ごめんなさい。あんなラインを送って・・・・ゴメン・・・もうしません。なんでも言うことききますから許してください!』って必死に縋(すが)り付いてきた。俺は《内心チャンスと》「わかった。今回の件は水に流す。ただし、これからは何でも俺の言うことは絶対だぞ! いいか?」と強く念を押す。詩穂は泣きながら『許してくれてありがとう。裕樹君の言うとおりにします。』って誓った。 その6に続く
2017/05/14
その4
この上ない優越感で“返信のメール”をさせる。セックスが終わると、俺(斎藤裕樹:さいとう・ひろき:29歳)が事前に妻(斎藤詩穂:さいとう・しほ:29歳)に指示していた通りに、高階(健吾:たかなし・けんご:24歳)の顔写真を撮ってこさせたので、これを見ると、予想外な“イケメン”に正直そこで《もしかしたらヤバイかな?》って思った。
詩穂からデートの感想を聞くと、『うん~まぁ普通に楽しかったよ。あと何度も手を握ってきたけど、その度に撃退したよ。』って言う。俺はその時点で結構不安だったのだけど、何か高階に負けたみたいで、「もう会うな!」とは言えなかった。それは、詩穂が高階とデートをしているのも正直興奮する。
この1週間は、この〖デート〗をネタに、二人はラブラブ。俺は何度も詩穂を抱いた。詩穂の方もその後、俺がそういうことで嫉妬するのが嬉しいらしく、色々と小細工をしてくるようになる。2回目のデートの日も、玄関でキスしようとすると、前回と同様にやっぱり拒否された。『私ね、これから彼氏とデートだから駄目よパパ!』って言われた。「なんな? 詩穂のパパかよ?」と怒っている間にさっさと出かけてしまう。
俺がデート中にラインを送っても、『ただ今ラブラブデート中につきお返事できません。』っての文章に、詩穂と高階が仲よさそうに2ショットの写真が添付してあった。夕方近くに、詩穂から『今日は帰らないけれどいいかな?』っていうラインが届く。さすがに俺も慌てて、「馬鹿! そこまで許可したわけじゃない。馬鹿! 早く帰って来い!」と怒りの返信をした。その時に玄関のチャイムが鳴った。俺は宅配便業者かなと玄関のドアを開く。
すると詩穂が満面の笑みを浮かべて、『ばか! ばか! って言い過ぎだよ。パパただいま。』って言いながら俺に抱きついてきた。『驚いた? あわてたでしょ? うふふ・・・。』って勝ち誇る。しかし、俺は今更ながら平静を装った。詩穂が『お泊りするって思った?』って俺の嫉妬心を掻き立てようとする。そこで俺が「お前とは離婚だ!」と逆襲に転じると、詩穂の表情が一変し泣き顔になった。
『嘘だよね? 裕樹君嘘だって言って。』とほとんど泣き声。俺は「嘘や冗談で離婚なんて言わない。すぐに荷物をまとめて高階のところへ行けよ!」と冷たく言い放つ。詩穂は『ごめんなさい。あんなラインを送って・・・・ゴメン・・・もうしません。なんでも言うことききますから許してください!』って必死に縋(すが)り付いてきた。俺は《内心チャンスと》「わかった。今回の件は水に流す。ただし、これからは何でも俺の言うことは絶対だぞ! いいか?」と強く念を押す。詩穂は泣きながら『許してくれてありがとう。裕樹君の言うとおりにします。』って誓った。 その6に続く
2017/05/14
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