長U〖綾乃の想い〗第6章その5 37
長U〖綾乃の想い〗第6章その5 37
第6章その4 36
藤澤綾乃(ふじさわ・あやの:30歳)は、あれから数日間、昼間は毎日隣からの音や声に悩まされ続けている。自分の身体に溜まっていくフラストレーション、やり場のないモヤモヤとした気持ち。日々変わる女性の喘ぎ声に、三浦智(みうら・さとし:33歳)はいったい何人の女性と関係を持っているのだろうと呆れていた綾乃だったが、だからと言ってそれを聞くのを止める事はできなかった。
なぜ止める事ができないのかは、自分でもよく分かりません。最初は罪悪感を覚えていたものの、段々と日常的になってきてしまった盗み聞きという行為。小さな罪を繰り返す内に自然とその罪悪感は少しずつ薄れていった。それどころか最近の綾乃は、むしろその声や音を積極的に聞こうとするような行動を取り始めている。
そして綾乃の行動は徐々にエスカレートしていった。今日は篠原恭子(しのはら・きょうこ:30歳)の部屋側の壁に凭れ(もたれ)ながら窓際に座り、窓を少し開けて盗み聞き始めてしまう。やはり今回も三浦達は窓を開けながら行為に及んでいたようで、窓を開けた事によってその声や音は格段に聞き取りやすくなった。
“ヌチャヌチャ”という粘着質でリアルな音。サディスティックに女性を責め立てる三浦の声。そしてあられもない喘ぎ声を発する女性。
〔ここか? お前ここが好きなんだろ?〕
〚ァァハァ! ハイ・・・ああ・・・スゴイィ! ァ・・・アッアッアッ!!〛
三浦のSEXは相変わらず激しいものだった。“パンパンッ!”と、肉と肉がぶつかりあう音。ベッドが壊れるのではないかというくらいに軋む音。
その激しい音にこちらまで震動が伝わってくるような錯覚さえ覚える。そして、今日の女性も三浦のその激しい責めによって絶頂へと導かれるのだった。〚ァアッアッアッンッンッ!! はあああッ! イクッ! イクイクイク!! ンあああ!!〛その声を盗み聞きながら、綾乃も身体を熱くする。
壁一枚挟んで、きっと数メートルも離れていないであろう場所で行われている未知のSEXに、綾乃は引き込まれていき、そして興奮を感じていた。今となっては盗み聞きという行為に対する少しの罪悪感も、もはやその興奮をより増大させるスパイスになるだけだった。
いけない事をしている。こっそりといけない事をしている。その意識自体が、綾乃の盗み聞きのという行為の依存性を高める原因になっていたのだ。いつもの事だが、隣の行為が終わった頃には夕方近くになっている。あっという間だ。いつも集中してしまっているからか、綾乃にはその時間が凄く短く感じられた。 第6章その6 38に続く
2017/05/30
第6章その4 36
藤澤綾乃(ふじさわ・あやの:30歳)は、あれから数日間、昼間は毎日隣からの音や声に悩まされ続けている。自分の身体に溜まっていくフラストレーション、やり場のないモヤモヤとした気持ち。日々変わる女性の喘ぎ声に、三浦智(みうら・さとし:33歳)はいったい何人の女性と関係を持っているのだろうと呆れていた綾乃だったが、だからと言ってそれを聞くのを止める事はできなかった。
なぜ止める事ができないのかは、自分でもよく分かりません。最初は罪悪感を覚えていたものの、段々と日常的になってきてしまった盗み聞きという行為。小さな罪を繰り返す内に自然とその罪悪感は少しずつ薄れていった。それどころか最近の綾乃は、むしろその声や音を積極的に聞こうとするような行動を取り始めている。
そして綾乃の行動は徐々にエスカレートしていった。今日は篠原恭子(しのはら・きょうこ:30歳)の部屋側の壁に凭れ(もたれ)ながら窓際に座り、窓を少し開けて盗み聞き始めてしまう。やはり今回も三浦達は窓を開けながら行為に及んでいたようで、窓を開けた事によってその声や音は格段に聞き取りやすくなった。
“ヌチャヌチャ”という粘着質でリアルな音。サディスティックに女性を責め立てる三浦の声。そしてあられもない喘ぎ声を発する女性。
〔ここか? お前ここが好きなんだろ?〕
〚ァァハァ! ハイ・・・ああ・・・スゴイィ! ァ・・・アッアッアッ!!〛
三浦のSEXは相変わらず激しいものだった。“パンパンッ!”と、肉と肉がぶつかりあう音。ベッドが壊れるのではないかというくらいに軋む音。
その激しい音にこちらまで震動が伝わってくるような錯覚さえ覚える。そして、今日の女性も三浦のその激しい責めによって絶頂へと導かれるのだった。〚ァアッアッアッンッンッ!! はあああッ! イクッ! イクイクイク!! ンあああ!!〛その声を盗み聞きながら、綾乃も身体を熱くする。
壁一枚挟んで、きっと数メートルも離れていないであろう場所で行われている未知のSEXに、綾乃は引き込まれていき、そして興奮を感じていた。今となっては盗み聞きという行為に対する少しの罪悪感も、もはやその興奮をより増大させるスパイスになるだけだった。
いけない事をしている。こっそりといけない事をしている。その意識自体が、綾乃の盗み聞きのという行為の依存性を高める原因になっていたのだ。いつもの事だが、隣の行為が終わった頃には夕方近くになっている。あっという間だ。いつも集中してしまっているからか、綾乃にはその時間が凄く短く感じられた。 第6章その6 38に続く
2017/05/30
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