長U〖綾乃の想い〗第7章その2 40
長U〖綾乃の想い〗第7章その2 40
第7章その1 39
藤澤綾乃(ふじさわ・あやの:30歳)は自ら刺激を与え、快感を覚えているのに、なんだかずっと焦らされているような感覚。外が暗くなり、やっと自分を慰める手の動きを止めた頃には、解消しようとしていたはずのモヤモヤ感、ムラムラ感が、自慰行為をする前よりも逆に増大してしまっている事に気付いた。
《・・・全然・・・満足できない・・・物足りない・・・》綾乃はその場で焦れったそうに下唇を噛み、両太腿を擦り合わせる。こんな事は生まれて初めてであった。こんなにも・・・性欲というものが、まるで箍(たが)が外れたように一気に大きくなってくるなんて。溢れるようにして湧き出てくる自分自身の性欲に戸惑いながら綾乃はこう思った。《・・・どうしたらいいの・・・?》そう自分に問いかける綾乃。
しかしそれは偽りの自分であり、本当の綾乃はそんな事を思っていない。綾乃自身は知っていたのだ。自分が今、何を求めているのか。自分の身体が、心が、何を欲しているのか。それは・・・三浦智(みうら・さとし:33歳)だ。
三浦の声が微かに聞こえる。あの低くて男らしい、そしてネットリとしてイヤらしい声。あの声を、もう一度近くで聞いてみたい。近くで感じてみたい。想像ではなく、現実の世界で。それは欲望の中で芽生えた、確かな願望。《・・・早く・・・早く聞きたい・・・》ずっと三浦の声を想像しながら、それが現実の音となって伝わってくるのを綾乃は心待ちにしてしまっていた。
夫(藤澤良一:ふじさわ・りょういち:37歳)の顔を見ると、少し後ろめたい気分にもなったが、それが自分の欲望を上回る事はない。そして今、部屋の壁一枚を挟んだ向こう側に三浦がいる。嫌悪感さえあるはずなのに、なぜか濃厚なオーラで自分の女としての本能を刺激してくる三浦が、壁のすぐ向こうに。昨日の夕方から今日の昼まで、こんなにも時間を長く感じた事はこれまでなかった。
これ以上焦れったいのは、もう我慢できない。今日は、綾乃は決めているのだ。今日は、淫らな自分になると。他には誰もいないこの部屋で、淫らな自分を曝け出したい。『・・・はァ・・・。』綾乃の口から興奮を帯びた吐息が漏れる。あらかじめ、ブラウスの中のブラジャーはしていない。そして三浦が隣の部屋に着た事を確認した綾乃は、ゆっくりと両手をスカートの中に入れた。
綾乃は、スカートの中からスルスルと下着を下ろす。それから壁に凭(もた)れるようにしてその場に座り込んだ。誰もいないとはいえ、昼間の明るい部屋で下着だけを脱ぐというのは、やはりどこか恥ずかしい。
ブラウスの中でブラジャーの締め付けから解放された乳房。スカートの中でスースーと空気を直に感じる下半身。その開放感が、恥ずかしくもあり、少し気持良かった。綾乃が視線を下へ向けると、上から数個のボタンを外したブラウスの中に見える、自分の胸の膨らみ。そしてその先端にあって、すでに勃起している乳首。服の布が乳首に当たって擦れた事で、刺激を与えてしまった。 第7章その3 41へ
2017/08/24
第7章その1 39
藤澤綾乃(ふじさわ・あやの:30歳)は自ら刺激を与え、快感を覚えているのに、なんだかずっと焦らされているような感覚。外が暗くなり、やっと自分を慰める手の動きを止めた頃には、解消しようとしていたはずのモヤモヤ感、ムラムラ感が、自慰行為をする前よりも逆に増大してしまっている事に気付いた。
《・・・全然・・・満足できない・・・物足りない・・・》綾乃はその場で焦れったそうに下唇を噛み、両太腿を擦り合わせる。こんな事は生まれて初めてであった。こんなにも・・・性欲というものが、まるで箍(たが)が外れたように一気に大きくなってくるなんて。溢れるようにして湧き出てくる自分自身の性欲に戸惑いながら綾乃はこう思った。《・・・どうしたらいいの・・・?》そう自分に問いかける綾乃。
しかしそれは偽りの自分であり、本当の綾乃はそんな事を思っていない。綾乃自身は知っていたのだ。自分が今、何を求めているのか。自分の身体が、心が、何を欲しているのか。それは・・・三浦智(みうら・さとし:33歳)だ。
三浦の声が微かに聞こえる。あの低くて男らしい、そしてネットリとしてイヤらしい声。あの声を、もう一度近くで聞いてみたい。近くで感じてみたい。想像ではなく、現実の世界で。それは欲望の中で芽生えた、確かな願望。《・・・早く・・・早く聞きたい・・・》ずっと三浦の声を想像しながら、それが現実の音となって伝わってくるのを綾乃は心待ちにしてしまっていた。
夫(藤澤良一:ふじさわ・りょういち:37歳)の顔を見ると、少し後ろめたい気分にもなったが、それが自分の欲望を上回る事はない。そして今、部屋の壁一枚を挟んだ向こう側に三浦がいる。嫌悪感さえあるはずなのに、なぜか濃厚なオーラで自分の女としての本能を刺激してくる三浦が、壁のすぐ向こうに。昨日の夕方から今日の昼まで、こんなにも時間を長く感じた事はこれまでなかった。
これ以上焦れったいのは、もう我慢できない。今日は、綾乃は決めているのだ。今日は、淫らな自分になると。他には誰もいないこの部屋で、淫らな自分を曝け出したい。『・・・はァ・・・。』綾乃の口から興奮を帯びた吐息が漏れる。あらかじめ、ブラウスの中のブラジャーはしていない。そして三浦が隣の部屋に着た事を確認した綾乃は、ゆっくりと両手をスカートの中に入れた。
綾乃は、スカートの中からスルスルと下着を下ろす。それから壁に凭(もた)れるようにしてその場に座り込んだ。誰もいないとはいえ、昼間の明るい部屋で下着だけを脱ぐというのは、やはりどこか恥ずかしい。
ブラウスの中でブラジャーの締め付けから解放された乳房。スカートの中でスースーと空気を直に感じる下半身。その開放感が、恥ずかしくもあり、少し気持良かった。綾乃が視線を下へ向けると、上から数個のボタンを外したブラウスの中に見える、自分の胸の膨らみ。そしてその先端にあって、すでに勃起している乳首。服の布が乳首に当たって擦れた事で、刺激を与えてしまった。 第7章その3 41へ
2017/08/24
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