中Ⅱ26『妻の貸し出し(改作)』第6話
中Ⅱ26『妻の貸し出し(改作)』第6話
第5話
妻(前島天音:まえじま・あまね:28歳)から、午後9時半過ぎにラインが、『ごめんなさい。おそくなっちゃった。 明日のお買いものして帰るから先に寝ていてください。おやすみなさい。』って、届く。僕(前島真悟:まえじま・しんご:30歳)は今度も短く、「了解です。気を付けて帰って来てね。」と返信するが、いつもなら睡魔が襲ってくる時間なのに少しも眠たくなる気配はなかった。
天音は10時半過ぎに帰って来る。結局僕は寝られずに待っていたのだけど。天音は僕が起きているのでおどろいたが、今日の【出来事】を報告してくれる。妻は、僕が“今夜のこと”を気にして起きているのを心配して、冷蔵庫から冷たいお茶を取り出し、2人分のカップを持ってリビングのソファーに座る僕の横ですぐに語りだす。
アルコールが入って、白い肌がピンクに上気(のぼせて顔が赤くなる。)した顔を僕に近づけて、『やっぱり真悟(しんご)君のそばがいいな。』と天音が甘えた声を出した。いつもの天音なら、遅く帰宅すると夕食の手間がなければ先ずは、お風呂に入るのがスタンダード(定番)ではあったが、今夜はそうしなかったので、フローラルな香水の香りがする。それは新鮮な感覚とは別に“嫉妬”を呼び起こす。
天音は一気にお茶を飲み干すと、『真悟君どこから話せばいいの?』って真剣な顔をする。僕は「はい最初からおねがいします。」とまじめに応じると、天音が『もぅー!』って吹きだした。「なんだよ?」、『だって真悟君の顔が怖すぎ!』って笑顔で答える。『ごめんなさいね。真悟君の希望の方向には半分しかなりませんでした。』、「えっ! なに? 半分って?」
『そんなに慌てないでよ。落ち着こう。』なんだかこうなると、どちらが年上か分からなくなる。『最初から話すからね。いい?』、「いいよ。ポパイの大好物。」、『何それ?』って聞いてきた。「ホウレンソウだよ。社会人なら常識だろ!」天音は笑いながら、『報告・連絡・相談は知ってるよ! それじゃなくてポパイって?』、「アメリカの昔のコミックヒーロで・・・また今度説明するよ。」これで僕はリラックスした。
天音が『17時頃に主任からメールがスマホに届いたのね。』、「メアド(Eメールアドレスの略)をなんで知ってるの?」、『こんなこと許しているのに、真悟君って焼き餅やきだね(笑)。プログラムって突発的にダウンしたりするから、主任は部下を呼び出したりしなけりゃならないの。わかった(笑)。』そういえば休日でもメールの着信がよくある。(だからマナーモードにしていなかったのだ。)
『も~全然進まないから、質問は最後にしてね。』って呆れかえられる。「ごめん。」、『それでね。食事する場所の名前と地図が添付されていたの。最後に〔ご主人に内緒でもいいのですか? 誘っておいてなんですが、ダメならメールをください。〕とあったのね。』僕は質問をしたかったけれど我慢をした。 第7話へ
2017/08/06
第5話
妻(前島天音:まえじま・あまね:28歳)から、午後9時半過ぎにラインが、『ごめんなさい。おそくなっちゃった。 明日のお買いものして帰るから先に寝ていてください。おやすみなさい。』って、届く。僕(前島真悟:まえじま・しんご:30歳)は今度も短く、「了解です。気を付けて帰って来てね。」と返信するが、いつもなら睡魔が襲ってくる時間なのに少しも眠たくなる気配はなかった。
天音は10時半過ぎに帰って来る。結局僕は寝られずに待っていたのだけど。天音は僕が起きているのでおどろいたが、今日の【出来事】を報告してくれる。妻は、僕が“今夜のこと”を気にして起きているのを心配して、冷蔵庫から冷たいお茶を取り出し、2人分のカップを持ってリビングのソファーに座る僕の横ですぐに語りだす。
アルコールが入って、白い肌がピンクに上気(のぼせて顔が赤くなる。)した顔を僕に近づけて、『やっぱり真悟(しんご)君のそばがいいな。』と天音が甘えた声を出した。いつもの天音なら、遅く帰宅すると夕食の手間がなければ先ずは、お風呂に入るのがスタンダード(定番)ではあったが、今夜はそうしなかったので、フローラルな香水の香りがする。それは新鮮な感覚とは別に“嫉妬”を呼び起こす。
天音は一気にお茶を飲み干すと、『真悟君どこから話せばいいの?』って真剣な顔をする。僕は「はい最初からおねがいします。」とまじめに応じると、天音が『もぅー!』って吹きだした。「なんだよ?」、『だって真悟君の顔が怖すぎ!』って笑顔で答える。『ごめんなさいね。真悟君の希望の方向には半分しかなりませんでした。』、「えっ! なに? 半分って?」
『そんなに慌てないでよ。落ち着こう。』なんだかこうなると、どちらが年上か分からなくなる。『最初から話すからね。いい?』、「いいよ。ポパイの大好物。」、『何それ?』って聞いてきた。「ホウレンソウだよ。社会人なら常識だろ!」天音は笑いながら、『報告・連絡・相談は知ってるよ! それじゃなくてポパイって?』、「アメリカの昔のコミックヒーロで・・・また今度説明するよ。」これで僕はリラックスした。
天音が『17時頃に主任からメールがスマホに届いたのね。』、「メアド(Eメールアドレスの略)をなんで知ってるの?」、『こんなこと許しているのに、真悟君って焼き餅やきだね(笑)。プログラムって突発的にダウンしたりするから、主任は部下を呼び出したりしなけりゃならないの。わかった(笑)。』そういえば休日でもメールの着信がよくある。(だからマナーモードにしていなかったのだ。)
『も~全然進まないから、質問は最後にしてね。』って呆れかえられる。「ごめん。」、『それでね。食事する場所の名前と地図が添付されていたの。最後に〔ご主人に内緒でもいいのですか? 誘っておいてなんですが、ダメならメールをください。〕とあったのね。』僕は質問をしたかったけれど我慢をした。 第7話へ
2017/08/06
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