中Ⅱ26『妻の貸し出し(改作)』第3話
中Ⅱ26『妻の貸し出し(改作)』第3話
第2話
お互いの意思が固まったので、次は具体的なことを進めなければならない。天音はどうすれば良いのか判らないから、『真悟(しんご)君が決めてくれれば良いよ。』って言ったけど僕(前島真悟:まえじま・しんご:30歳)は、「本当に楽しんで欲しいんだ。極端な例えだが、男が風俗で遊ぶとかそういう気持ちでいいから。」、すると『私はもっと清純な人がいいですけど。』って、妻(前島天音:まえじま・あまね:28歳)が冗談で返す。そういうこともあり、二人は本気で“デート相手”を探す事にした。
やはり、インターネットでそういう相手を探す(出会い系・相手募集の掲示板など)ことにしたが、結局のところ知らない人は怖いねっていう話になってしまう。そんな会話をしていたら、天音がぽろっと、『職場の主任(名前は村瀬憲二さん)から、実は良く食事とか誘われている。』『でも全部断っているよ。だって上司だからね。』と告白してきた。「天音が結婚しているのは知ってるよね?」、『もちろんよ。私は結婚指輪もしてるもん。』
「歳はいくつくらい?」、『そうね? 村瀬主任は真悟君より少し上かな?』、「背格好は?」、『身長は高いし、スポーツマンタイプ。体育会系かな?』、「天音はどう思ってるの?」、『え~? 何それ? 何とも思ってませんよ。』、「仕事はできるの?」、『そうね。かなりできる方かな。私も時々サポートしてもらってるの。』って、笑顔で答える。
僕はそのとき、《天音は、その主任が嫌いじゃないんだ。むしろ好意をもってそうだ。それに上司なら部下の天音を奪ったりしないのでは。純粋に遊びとしてセックスしてくれるんじゃないか?》なんだか“どす黒い”考えが頭をかすめた。
ならばと思い切って、「その人とセックスしてみたいとか思う?」と、尋ねたら最初は、『絶対に思わない。』『ええっ? ない、ないよ。』って否定していたけど、「デートならいい?」と訊ねたら、『デートも会社の上司だし嫌だな。』とか言っていたけど、正直天音も、知っている人の方がインターネットの出会い系よりは良いと思ったようだ。(もちろんこの時点では村瀬さんはセックスの対象ではなかっただろう。)
何回もしつこく訊いた結果、僕が「第一段階の“デートの練習”ならどう?」、『もし次に誘われたら、食事や飲み会程度なら有りかも。』って軟化してくる。正直その答えに、現実に1歩近づいた気がした。でも、凄く心はつらくなる。だけど、天音がちょっとでも良いなって思う男な訳だから、「じゃぁ食事に行っといでよ。」と口説いてみる。
すると、『真悟君は平気? 私が男の人と二人きりだよ?』、「そりゃ本音は嫌だけど、嫉妬もするだろうけど、天音にもっと楽しんでもらいたいんだ。」、『真悟君といて十分楽しいよ。不満なんてないから。』、「天音には、この2年凄い苦労を掛けてきた。本当にありがとう。だから、今も仕事に家事にそれに僕の世話で働き詰めなんだし、遊びにもろくに行けない。おしゃれもさしてあげられない。セックスでも満足してもらっていない。ごめんな。苦しいんだよ。情けないんだよ。」胸の内を吐露しているうちに涙が溢れてきた。
天音も泣きながら、『苦労じゃないよ。夫婦だもの。二人で一緒に頑張って行けばいいじゃない。』、それでも僕が「天音は妻として完璧だよ。こんな僕を支えてくれてありがとう。でもね女としてはどうだろうか? 輝いて、もっと輝いてほしいんだ。」、しばらくして、『わかったわ。あなたの気持ちが。でも絶対私からはそんな事(食事)を持ちかけられないよ。』
「そうだね。職場のことだから、自然の流れでいいんじゃない。」僕を下から覗き込み、天音は『真悟君。これは“練習”だよ。変に期待しないでね。私は今でも十分幸せなんだからね。』次に天音が村瀬さんに食事に誘われたら、断らないでOKして付き合うっていう事を決めた。
そして、実際に天音が村瀬さんから誘われたのが今年のGW前です。あれから1カ月位経っていた。GWに入る直前の火曜日に、村瀬さんから、〔金曜日の夜に飲みませんか?〕と誘われたことを天音が告げてきた。 第4話に
2017/07/13
第2話
お互いの意思が固まったので、次は具体的なことを進めなければならない。天音はどうすれば良いのか判らないから、『真悟(しんご)君が決めてくれれば良いよ。』って言ったけど僕(前島真悟:まえじま・しんご:30歳)は、「本当に楽しんで欲しいんだ。極端な例えだが、男が風俗で遊ぶとかそういう気持ちでいいから。」、すると『私はもっと清純な人がいいですけど。』って、妻(前島天音:まえじま・あまね:28歳)が冗談で返す。そういうこともあり、二人は本気で“デート相手”を探す事にした。
やはり、インターネットでそういう相手を探す(出会い系・相手募集の掲示板など)ことにしたが、結局のところ知らない人は怖いねっていう話になってしまう。そんな会話をしていたら、天音がぽろっと、『職場の主任(名前は村瀬憲二さん)から、実は良く食事とか誘われている。』『でも全部断っているよ。だって上司だからね。』と告白してきた。「天音が結婚しているのは知ってるよね?」、『もちろんよ。私は結婚指輪もしてるもん。』
「歳はいくつくらい?」、『そうね? 村瀬主任は真悟君より少し上かな?』、「背格好は?」、『身長は高いし、スポーツマンタイプ。体育会系かな?』、「天音はどう思ってるの?」、『え~? 何それ? 何とも思ってませんよ。』、「仕事はできるの?」、『そうね。かなりできる方かな。私も時々サポートしてもらってるの。』って、笑顔で答える。
僕はそのとき、《天音は、その主任が嫌いじゃないんだ。むしろ好意をもってそうだ。それに上司なら部下の天音を奪ったりしないのでは。純粋に遊びとしてセックスしてくれるんじゃないか?》なんだか“どす黒い”考えが頭をかすめた。
ならばと思い切って、「その人とセックスしてみたいとか思う?」と、尋ねたら最初は、『絶対に思わない。』『ええっ? ない、ないよ。』って否定していたけど、「デートならいい?」と訊ねたら、『デートも会社の上司だし嫌だな。』とか言っていたけど、正直天音も、知っている人の方がインターネットの出会い系よりは良いと思ったようだ。(もちろんこの時点では村瀬さんはセックスの対象ではなかっただろう。)
何回もしつこく訊いた結果、僕が「第一段階の“デートの練習”ならどう?」、『もし次に誘われたら、食事や飲み会程度なら有りかも。』って軟化してくる。正直その答えに、現実に1歩近づいた気がした。でも、凄く心はつらくなる。だけど、天音がちょっとでも良いなって思う男な訳だから、「じゃぁ食事に行っといでよ。」と口説いてみる。
すると、『真悟君は平気? 私が男の人と二人きりだよ?』、「そりゃ本音は嫌だけど、嫉妬もするだろうけど、天音にもっと楽しんでもらいたいんだ。」、『真悟君といて十分楽しいよ。不満なんてないから。』、「天音には、この2年凄い苦労を掛けてきた。本当にありがとう。だから、今も仕事に家事にそれに僕の世話で働き詰めなんだし、遊びにもろくに行けない。おしゃれもさしてあげられない。セックスでも満足してもらっていない。ごめんな。苦しいんだよ。情けないんだよ。」胸の内を吐露しているうちに涙が溢れてきた。
天音も泣きながら、『苦労じゃないよ。夫婦だもの。二人で一緒に頑張って行けばいいじゃない。』、それでも僕が「天音は妻として完璧だよ。こんな僕を支えてくれてありがとう。でもね女としてはどうだろうか? 輝いて、もっと輝いてほしいんだ。」、しばらくして、『わかったわ。あなたの気持ちが。でも絶対私からはそんな事(食事)を持ちかけられないよ。』
「そうだね。職場のことだから、自然の流れでいいんじゃない。」僕を下から覗き込み、天音は『真悟君。これは“練習”だよ。変に期待しないでね。私は今でも十分幸せなんだからね。』次に天音が村瀬さんに食事に誘われたら、断らないでOKして付き合うっていう事を決めた。
そして、実際に天音が村瀬さんから誘われたのが今年のGW前です。あれから1カ月位経っていた。GWに入る直前の火曜日に、村瀬さんから、〔金曜日の夜に飲みませんか?〕と誘われたことを天音が告げてきた。 第4話に
2017/07/13
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