中Ⅱ26『妻の貸し出し(改作)』第4話
中Ⅱ26『妻の貸し出し(改作)』第4話
第3話
天音(あまね)は『ねぇ? 真悟(しんご)君この前の話、本気なの? 村瀬(憲二:むらせ・けんじ:33歳)さんに誘われたけれど、返事はどうしたら良いいの?』って妻(前島天音:まえじま・あまね:28歳)が言ってくる。僕(前島真悟:まえじま・しんご:30歳)はそれを聴いた瞬間、はっきりいって辛くて、辛くてちょっと吐きそうになった。
でもなんだろ。ちょっと“安心感”みたいなものもあった。それは、《これで天音が浮気するかもしれないという悩みが無くなるかもしれない。僕の知っているところで僕の把握している範囲でだけ公認の浮気してくれる。》という感じ。思い切って、「いいよ。」と言葉に出してしまった。
すると天音は切ない顔を僕に向けて、『ただの飲み会だよ。真悟君がいいなら行くけど・・。』、『夕食はどうしよう? 待てるなら何か買ってくるけど・・。』、「僕の事は気にしないで良いよ。時間のことは気にせずに楽しんでこいよ。」と言う。『わかったわ。主任には明後日に返事する。それでいい?』、「おしゃれして行けば?」、天音が顔を真っ赤にして、『そんなこと言ってたら・・・ほんとにどうなるか分からないよ!』の反撃に心臓がギュッとなると同時に異様な興奮を覚えたる。
次の日は土曜日で、朝から二人でショッピングモールへ行った。天音は今、28歳で“女盛り”でも、ここ2年は経済的に少し厳しかったのと、僕が疲れやすく歩行にも軽度の障害が残り外出も減っている。でも、先月あたりから調子がいいのだ。この件がはじまり、天音に少しずつ、僕の“性癖”をカミングアウト(人に知られたくないことを告白すること。)してきた。それが、妻への思い遣りと合わさって、心に塵積もった《重荷》が取り除かれ、精神的に軽くなった故かも知れない。
ただ、焦りもある。天音からの伝聞だけど、村瀬さんはイケメン(かっこいい男性を意味する。)らしい。離婚経験(いわゆるバツ1)がある。子供は別れた奥さんが親権を持っている。それでも独身だから職場の女子には凄く人気があるらしい。イケメンの“ハロー効果”=一般的に、見た目の良い人はモテる。見た目が良いと、性格などの内面も優れているに違いないという心理が働き、良い評価をしてしまう傾向が強い。=ゆえにバツ1でも人気がある理由だろう。ちなみに主任の結婚式に出た同僚からは、天音が別れた奥さんに容姿が似ている。と言われたらしい。
上司が部下(それも人妻)を食事などに誘うのは完全な“恋愛対象”として天音を見ているわけだ。職場恋愛というか不倫騒動は社会人として“危ない遊戯”なのに、それでもモーションを起こすのは、【好きになったらとまらない】ということだ。それは同じ男としては分かる。
ショッピングモールでは1時間ほど天音に自由な時間を与える。「僕は本屋へ行って、あとコーヒーでも飲んでいるから、天音はひとりで好きなもの買いなよ。」と告げ、「これ軍資金な。」と5万円を渡した。『えっ? そんなのいいよ。』って驚くが、僕が「明後日に必要だろう。凄い下着を買ってもいいぞ。」と耳元で囁き、天音をその場に残して離れる。
結局、黒のヘプラム(ウエスト部分から裾が広がっているデザイン)フレアードレスを買ったと、天音から報告があるものの、『あとは内緒ね。真悟君は秘密の方がいいんでしょ?』って、2万円を返金してくれた。 第5話へ
2017/07/14
第3話
天音(あまね)は『ねぇ? 真悟(しんご)君この前の話、本気なの? 村瀬(憲二:むらせ・けんじ:33歳)さんに誘われたけれど、返事はどうしたら良いいの?』って妻(前島天音:まえじま・あまね:28歳)が言ってくる。僕(前島真悟:まえじま・しんご:30歳)はそれを聴いた瞬間、はっきりいって辛くて、辛くてちょっと吐きそうになった。
でもなんだろ。ちょっと“安心感”みたいなものもあった。それは、《これで天音が浮気するかもしれないという悩みが無くなるかもしれない。僕の知っているところで僕の把握している範囲でだけ公認の浮気してくれる。》という感じ。思い切って、「いいよ。」と言葉に出してしまった。
すると天音は切ない顔を僕に向けて、『ただの飲み会だよ。真悟君がいいなら行くけど・・。』、『夕食はどうしよう? 待てるなら何か買ってくるけど・・。』、「僕の事は気にしないで良いよ。時間のことは気にせずに楽しんでこいよ。」と言う。『わかったわ。主任には明後日に返事する。それでいい?』、「おしゃれして行けば?」、天音が顔を真っ赤にして、『そんなこと言ってたら・・・ほんとにどうなるか分からないよ!』の反撃に心臓がギュッとなると同時に異様な興奮を覚えたる。
次の日は土曜日で、朝から二人でショッピングモールへ行った。天音は今、28歳で“女盛り”でも、ここ2年は経済的に少し厳しかったのと、僕が疲れやすく歩行にも軽度の障害が残り外出も減っている。でも、先月あたりから調子がいいのだ。この件がはじまり、天音に少しずつ、僕の“性癖”をカミングアウト(人に知られたくないことを告白すること。)してきた。それが、妻への思い遣りと合わさって、心に塵積もった《重荷》が取り除かれ、精神的に軽くなった故かも知れない。
ただ、焦りもある。天音からの伝聞だけど、村瀬さんはイケメン(かっこいい男性を意味する。)らしい。離婚経験(いわゆるバツ1)がある。子供は別れた奥さんが親権を持っている。それでも独身だから職場の女子には凄く人気があるらしい。イケメンの“ハロー効果”=一般的に、見た目の良い人はモテる。見た目が良いと、性格などの内面も優れているに違いないという心理が働き、良い評価をしてしまう傾向が強い。=ゆえにバツ1でも人気がある理由だろう。ちなみに主任の結婚式に出た同僚からは、天音が別れた奥さんに容姿が似ている。と言われたらしい。
上司が部下(それも人妻)を食事などに誘うのは完全な“恋愛対象”として天音を見ているわけだ。職場恋愛というか不倫騒動は社会人として“危ない遊戯”なのに、それでもモーションを起こすのは、【好きになったらとまらない】ということだ。それは同じ男としては分かる。
ショッピングモールでは1時間ほど天音に自由な時間を与える。「僕は本屋へ行って、あとコーヒーでも飲んでいるから、天音はひとりで好きなもの買いなよ。」と告げ、「これ軍資金な。」と5万円を渡した。『えっ? そんなのいいよ。』って驚くが、僕が「明後日に必要だろう。凄い下着を買ってもいいぞ。」と耳元で囁き、天音をその場に残して離れる。
結局、黒のヘプラム(ウエスト部分から裾が広がっているデザイン)フレアードレスを買ったと、天音から報告があるものの、『あとは内緒ね。真悟君は秘密の方がいいんでしょ?』って、2万円を返金してくれた。 第5話へ
2017/07/14
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