『許された性癖』 vol.2
中I 『許された性癖』 vol.2
返答を躊躇(ちゅうちょ)していると、久美はおもむろに快感責めを繰り出してきた。私の性感帯は全て久美に把握されている。股間の裏筋を爪でなぞりながら乳首を甘噛みしてくる。舌先を首筋沿いに這い上がらせたかと思うと、耳を舐め回しつつ熱い吐息を鼓膜へ吹き掛けてきた。
『ねぇ、言って…。』これでは我慢できない。私は快感に仰け反りながら、秘めてきた願望を告白し始める。「ううっ! 実は…。」久美の快感責めに翻弄された私は、理性のストッパーが外れてしまい、問われるまま異常な性癖を洗いざらい告白をしてしまう。久美にどう思われるかなど、意識の中から飛んでいた。
その間にも私の快感はますます高まる。射精が迫った私は久美を正常位に組み伏せた。ギンギンに勃起した肉棒を濡れそぼった秘裂へ挿入すると、狂ったように腟奥を突き立て、瞬く間に絶頂を迎えた。凄まじい快感だった。絶頂を極めるまでの僅かの間、私は何を口走ったのか覚えていない。久美がどんな反応を示したのかも記憶にない。ただひたすら燃え上がり、快感でドロドロに溶け合ったかのような印象が残っているだけだ。
どのくらい時間が経ったろうか?久美の最奥部にありったけの精を噴き上げてから暫し、放心状態にあった私は、ようやく身体を起こし久美と見つめ合った。照れ臭くて堪らない。何を話していいのか分からない。恥ずかしくなった私は、身体を横にずらすと久美から目を逸らせた。顔を久美の髪に埋める。甘酸っぱい成熟した女の香りが鼻腔いっぱいに拡がる。
沈黙に耐えられなくなったのか、『本当にそんな関係になりたいの?』と、久美の方から口を開いた。怒っている感じではない。悲しんでいる風でもない。若干の戸惑いを含んではいるが、どこか楽しんでいるような口振りだった。意外だったが安堵もする。てっきり変態扱いをされ、愛想を尽かされるかと危惧していたのだから。
安心すると同時に、別の不安が頭をもたげてきた。「久美が本当に第三者に寝取られてしまうのではないか?」、「久美もそういう関係を受け入れ、夫婦間の性交渉が完全に無くなってしまうのではないか?」
実に矛盾する話だか、私は久美が【寝取られる】ことを望んでるのと同じくらい、【寝取られてしまう】ことを恐れてもいる。本当にそういう夫婦関係になってしまったら、と想像するだけで強烈な嫉妬心と不安が同時に沸き上がってくる。その複雑な思いをどう伝えていいか分からない。だが、釘だけは刺しておかねばとの思いから、恥ずかしさをこらえつつ、久美からの問いに答えた。
「あ、いや、本当にそんな関係になってしまったら、嫉妬と不安で耐えられなくなりそうなんだ。そういう願望があるのは確かだけど。なんか上手く説明できない。変なこと言ってゴメン…。」
『ううん、いいの。人間の願望なんて不可解で訳の分からないことだらけよ。それに話すよう仕向けたのは私なんだし、謝ることなんてないわ。正直に話してくれて嬉しい。アリガト。』
その日以来、私はマニアックな性癖を包み隠すことなく、交わりを繰り返すようになった。久美もそんな私を嫌悪せず、積極的に応えてくれた。
「久美が他の男に寝取られて、身体を独占されて、夫婦のセックスを禁止されたりしたら、とても耐えられないっ!」
『でも隆雄(私)さんは興奮するんでしょ? 私とセックス出来なくて、オナニーだけを強要されることが…。』
「そうだよ、堪らなく興奮する!けど耐えられない。久美とセックス出来なくなるなんて!頼む! セックスを拒否しないでくれっ!」
『それはダメよ! 私に彼氏が出来たら隆雄さんにはさせないわ!隆雄さんはオナニーだけ! 今だけ、今だけよ、私を抱けるのは! ああんっ!』
「そんなこと言わないでくれ! こんな気持ちいいアソコに挿れられなくなるなんて…考えたくない! ずっと、ずっと久美を抱きたい! ああっ!」
『イヤッ!もうすぐ私の身体は不倫相手専用のものになるの! 今日が最後だと思って私を逝かせてっ!奥の奥まで他の男のものになるの!子宮の奥まで全部寝取られるのよぉ!ああぁぁん!』
「嫌だっ! 久美の身体は俺だけのものだ!ううっ!アソコの中が絡み付いてきた!た、堪らないよぉぉ!」
『き、気持ちいいでしょ、私のアソコ。忘れられなくさせたげる! 最後の一滴まで搾り取ってあげる!明日からは他の男のものを搾り取るんだからねっ!ああん、私も逝きそう! もっと、もっと、もっと、突いて!奥まで突いて!他の男のものになったアソコを突きまくってぇ! あああん、逝くっ、逝くっ、逝くぅぅぅ!』
睦言の内容は、世間一般の夫婦から見れば常軌を逸したものだろう。そういう異常な言葉を交わしながらの営みが、私達夫婦にとっては日常のものになった。
2014/10/14
返答を躊躇(ちゅうちょ)していると、久美はおもむろに快感責めを繰り出してきた。私の性感帯は全て久美に把握されている。股間の裏筋を爪でなぞりながら乳首を甘噛みしてくる。舌先を首筋沿いに這い上がらせたかと思うと、耳を舐め回しつつ熱い吐息を鼓膜へ吹き掛けてきた。
『ねぇ、言って…。』これでは我慢できない。私は快感に仰け反りながら、秘めてきた願望を告白し始める。「ううっ! 実は…。」久美の快感責めに翻弄された私は、理性のストッパーが外れてしまい、問われるまま異常な性癖を洗いざらい告白をしてしまう。久美にどう思われるかなど、意識の中から飛んでいた。
その間にも私の快感はますます高まる。射精が迫った私は久美を正常位に組み伏せた。ギンギンに勃起した肉棒を濡れそぼった秘裂へ挿入すると、狂ったように腟奥を突き立て、瞬く間に絶頂を迎えた。凄まじい快感だった。絶頂を極めるまでの僅かの間、私は何を口走ったのか覚えていない。久美がどんな反応を示したのかも記憶にない。ただひたすら燃え上がり、快感でドロドロに溶け合ったかのような印象が残っているだけだ。
どのくらい時間が経ったろうか?久美の最奥部にありったけの精を噴き上げてから暫し、放心状態にあった私は、ようやく身体を起こし久美と見つめ合った。照れ臭くて堪らない。何を話していいのか分からない。恥ずかしくなった私は、身体を横にずらすと久美から目を逸らせた。顔を久美の髪に埋める。甘酸っぱい成熟した女の香りが鼻腔いっぱいに拡がる。
沈黙に耐えられなくなったのか、『本当にそんな関係になりたいの?』と、久美の方から口を開いた。怒っている感じではない。悲しんでいる風でもない。若干の戸惑いを含んではいるが、どこか楽しんでいるような口振りだった。意外だったが安堵もする。てっきり変態扱いをされ、愛想を尽かされるかと危惧していたのだから。
安心すると同時に、別の不安が頭をもたげてきた。「久美が本当に第三者に寝取られてしまうのではないか?」、「久美もそういう関係を受け入れ、夫婦間の性交渉が完全に無くなってしまうのではないか?」
実に矛盾する話だか、私は久美が【寝取られる】ことを望んでるのと同じくらい、【寝取られてしまう】ことを恐れてもいる。本当にそういう夫婦関係になってしまったら、と想像するだけで強烈な嫉妬心と不安が同時に沸き上がってくる。その複雑な思いをどう伝えていいか分からない。だが、釘だけは刺しておかねばとの思いから、恥ずかしさをこらえつつ、久美からの問いに答えた。
「あ、いや、本当にそんな関係になってしまったら、嫉妬と不安で耐えられなくなりそうなんだ。そういう願望があるのは確かだけど。なんか上手く説明できない。変なこと言ってゴメン…。」
『ううん、いいの。人間の願望なんて不可解で訳の分からないことだらけよ。それに話すよう仕向けたのは私なんだし、謝ることなんてないわ。正直に話してくれて嬉しい。アリガト。』
その日以来、私はマニアックな性癖を包み隠すことなく、交わりを繰り返すようになった。久美もそんな私を嫌悪せず、積極的に応えてくれた。
「久美が他の男に寝取られて、身体を独占されて、夫婦のセックスを禁止されたりしたら、とても耐えられないっ!」
『でも隆雄(私)さんは興奮するんでしょ? 私とセックス出来なくて、オナニーだけを強要されることが…。』
「そうだよ、堪らなく興奮する!けど耐えられない。久美とセックス出来なくなるなんて!頼む! セックスを拒否しないでくれっ!」
『それはダメよ! 私に彼氏が出来たら隆雄さんにはさせないわ!隆雄さんはオナニーだけ! 今だけ、今だけよ、私を抱けるのは! ああんっ!』
「そんなこと言わないでくれ! こんな気持ちいいアソコに挿れられなくなるなんて…考えたくない! ずっと、ずっと久美を抱きたい! ああっ!」
『イヤッ!もうすぐ私の身体は不倫相手専用のものになるの! 今日が最後だと思って私を逝かせてっ!奥の奥まで他の男のものになるの!子宮の奥まで全部寝取られるのよぉ!ああぁぁん!』
「嫌だっ! 久美の身体は俺だけのものだ!ううっ!アソコの中が絡み付いてきた!た、堪らないよぉぉ!」
『き、気持ちいいでしょ、私のアソコ。忘れられなくさせたげる! 最後の一滴まで搾り取ってあげる!明日からは他の男のものを搾り取るんだからねっ!ああん、私も逝きそう! もっと、もっと、もっと、突いて!奥まで突いて!他の男のものになったアソコを突きまくってぇ! あああん、逝くっ、逝くっ、逝くぅぅぅ!』
睦言の内容は、世間一般の夫婦から見れば常軌を逸したものだろう。そういう異常な言葉を交わしながらの営みが、私達夫婦にとっては日常のものになった。
2014/10/14
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