中I 『許された性癖』 vol.12
中I 『許された性癖』 vol.12
妻の和田久美(くみ:36歳)自身が発する魅力にも、より磨きが掛かった。複数の男に強く愛され、激しく求められているのだという自信。連日、愛する男に抱かれ、官能の淵をさまようことによって活性化しているであろう性ホルモン。それらが渾然一体となって醸し出す魅力には、抗し難い魅力が宿っていた。
それほどまでに魅力の増した久美を間近にしながら、その肢体に欲求をぶつけることはおろか、愛撫することすら出来ない。究極の生殺し。これで平常心を保てというのは無理な相談だ。ふと気が付くと、私(和田隆雄48歳)は久美を視姦していることがしばしばだった。文字通り、目で犯した。その視線を久美も意識していた。狂おしい視線を送られることに、女として歓びを感じているようだった。
セックスレスではあるが、世に溢れるマンネリ夫婦のそれとは全く意味合いが異なる。求めても得られない苦しさの中で、壮絶な官能に浸り切っていた。不倫相手も、私とはまた違った意味で苦しさを感じていることだろう。久美の身体を堪能できるとはいえ、久美を独り占めすることは出来ないのだから。二人の男の間で、久美は禁断の花のように香しく咲き誇っていた。
『隆雄さんと寝室を別にするように言われたの…。』
久美がおずおずと申し出てきた。やはりというべきか、同室で就寝しないよう、不倫相手から指示されたようだ。
「そんな申し訳なさそうな顔しなくていいよ。」
寝取られ夫婦にとって別室での就寝はいわば〖常道〗です。いずれそういう指示があるに違いないと覚悟していた私は、久美の背徳感を和らげる言葉を掛け、申し出を快諾した。
寝室に二つ並んだベッドのうち、自分のベッドを別室へ運び入れた。もともと書斎代わりに使っていた部屋だ。そこにベッドが加わっても何の違和感もない。寝室には内鍵も取り付けたいという。それも不倫相手からの指示だ。
自ら進んで寝取られ関係に堕ちた私が、無理やり寝室へ入り込むなんてあり得ない。そのことは不倫相手も分かっている筈だ。にも関わらず内鍵の設置を指示したのは、寝取られ関係をはっきり形にすることに拘(こだわ)ったからだろう。私も、はっきり形にしてもらうことを望んでいた。物理的に手を出せない状況の方が興奮も高まる。今でも、内鍵がカチャッと閉まる音を聞くたび、欲求の昂りを覚えるほどだ。
寝室が別々になってから、久美の使用済み下着をオカズにオナニーすることが日課のようになった。久美が就寝したのちそっと脱衣室へ入り、洗濯前の下着に顔を埋める。情けない限りだが、夫婦の性的接触が完全禁止された今、久美の濃厚な匂いに直接触れる手段はこれしか残されてい
ない。
うっすらした縦染みしかない日、夥しい分泌液に覆われている日、下着の汚れ具合は日によってまちまちだが、一番興奮するのはやっぱり久美と不倫相手のミックスジュースがたっぷり染み込んだ下着だ。そんな下着を手にした日は、二人の快感に感情移入しながら最高のオナニーに耽(ふけら)れた。
2015/10/25
妻の和田久美(くみ:36歳)自身が発する魅力にも、より磨きが掛かった。複数の男に強く愛され、激しく求められているのだという自信。連日、愛する男に抱かれ、官能の淵をさまようことによって活性化しているであろう性ホルモン。それらが渾然一体となって醸し出す魅力には、抗し難い魅力が宿っていた。
それほどまでに魅力の増した久美を間近にしながら、その肢体に欲求をぶつけることはおろか、愛撫することすら出来ない。究極の生殺し。これで平常心を保てというのは無理な相談だ。ふと気が付くと、私(和田隆雄48歳)は久美を視姦していることがしばしばだった。文字通り、目で犯した。その視線を久美も意識していた。狂おしい視線を送られることに、女として歓びを感じているようだった。
セックスレスではあるが、世に溢れるマンネリ夫婦のそれとは全く意味合いが異なる。求めても得られない苦しさの中で、壮絶な官能に浸り切っていた。不倫相手も、私とはまた違った意味で苦しさを感じていることだろう。久美の身体を堪能できるとはいえ、久美を独り占めすることは出来ないのだから。二人の男の間で、久美は禁断の花のように香しく咲き誇っていた。
『隆雄さんと寝室を別にするように言われたの…。』
久美がおずおずと申し出てきた。やはりというべきか、同室で就寝しないよう、不倫相手から指示されたようだ。
「そんな申し訳なさそうな顔しなくていいよ。」
寝取られ夫婦にとって別室での就寝はいわば〖常道〗です。いずれそういう指示があるに違いないと覚悟していた私は、久美の背徳感を和らげる言葉を掛け、申し出を快諾した。
寝室に二つ並んだベッドのうち、自分のベッドを別室へ運び入れた。もともと書斎代わりに使っていた部屋だ。そこにベッドが加わっても何の違和感もない。寝室には内鍵も取り付けたいという。それも不倫相手からの指示だ。
自ら進んで寝取られ関係に堕ちた私が、無理やり寝室へ入り込むなんてあり得ない。そのことは不倫相手も分かっている筈だ。にも関わらず内鍵の設置を指示したのは、寝取られ関係をはっきり形にすることに拘(こだわ)ったからだろう。私も、はっきり形にしてもらうことを望んでいた。物理的に手を出せない状況の方が興奮も高まる。今でも、内鍵がカチャッと閉まる音を聞くたび、欲求の昂りを覚えるほどだ。
寝室が別々になってから、久美の使用済み下着をオカズにオナニーすることが日課のようになった。久美が就寝したのちそっと脱衣室へ入り、洗濯前の下着に顔を埋める。情けない限りだが、夫婦の性的接触が完全禁止された今、久美の濃厚な匂いに直接触れる手段はこれしか残されてい
ない。
うっすらした縦染みしかない日、夥しい分泌液に覆われている日、下着の汚れ具合は日によってまちまちだが、一番興奮するのはやっぱり久美と不倫相手のミックスジュースがたっぷり染み込んだ下着だ。そんな下着を手にした日は、二人の快感に感情移入しながら最高のオナニーに耽(ふけら)れた。
2015/10/25
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