『許された性癖』 vol.8
中I 『許された性癖』 vol.8
言った尻から後悔し始めたが、興奮の高まりがそんな意識すら吹き飛ばした。最後の交わりなら、心の底から耽溺しよう。ペニスの隅々にまで、久美の襞の感触を刻み付けておこう。そう思い、力の限り突き立てた。『ああっ、いいっ! そこ、そこ! 昨日みたいに突いてぇ!』
昨日は久美とセックスをしていない。不倫相手との交合を想像しているのは明らかだった。嫉妬で燃え盛った。子宮を壊す勢いで亀頭をねじ込んだ。
(もっともっと久美と交わり続けていたい!) 焼けつくような執着心を抱きながら腰を送り込んでいた私だったが、異常な興奮の中、長く保つわけもない。無情にも、たちまち射精感が迫ってきた。秘唇への最後の射精をより充実したものにするため、ピストンのピッチを限界まで上げた後、思いっきり深くまでペニスを埋め込み、亀頭の先端を子宮口に密着させた。次の瞬間、欲望が弾け飛んだ。睾丸まで飛び出したかと錯覚するほど凄まじい快感だった。炸裂する快感に呻き、夢中で久美にしがみついた。
(最後の一滴まで久美の中へ注ぎ込みたい! 一滴でも多くの精液を、久美の子宮の奥まで送り届スマホ!) オスの本能に身を任せながら、断続的な射精の快感にただひたすら陶酔した。
息が整うのを待って、ゆっくり身を離した。久美が枕元のティッシュを手に取り、身体を起こした。汚れた秘裂をそっと拭っている。ひとしきり後始末を終えると、バスローブを手に浴室へと向かった。
(不倫相手の精液は中に溜めたまま帰るのに、俺のはすぐ洗い流してしまうのか…) 何とも言えない侘しさが込み上げてきた。同時に、そんな屈辱さえ快感に思えてしまう自分がいた。
大量の射精を受け止め、そのままショーツを穿く久美。帰路、奥底に溜まっていた精液がじわっと溢れ出す。すでに久美自身の淫液にまみれている薄手の股布は精液を吸収しきれず、股布の外にまで染み出し、滴り落ちる。股間はミックスジュースで溢れかえるようになり、それに刺激された久美は、情事の快感を反芻しながら更に淫液を迸らせる…。そんな妄想で興奮してしまう自分の性がやりきれなかった。せめてほんの少しでも、私の精液が久美の子宮の中へ到達し、とどまっていてほしいと切に願った。
次の週、不倫してきたとおぼしき夜、久美に迫ってみた。応じてはくれたが案の定、また制約が増えていた。ブラジャーを外さなかった。しかも、バスト全体を覆う厚手のものなので、乳房の感触を感じることもままならない。乳首はもちろん、摘まむことも吸うことも出来ない。(また久美が遠くなった…) 寂しさと興奮が渦巻く中、許された範囲内で精一杯の愛撫を施した。いざ挿入という段になって、久美から指示が飛んだ。
『お願い、コンドームを着けて…。彼に言われたの。旦那には絶対に生でさせるなって…。』
先週の予感は見事に的中した。徐々に禁止項目が増えてゆく「生殺し感」は堪らない。あまりの寝取りの巧みさに感嘆すらした。
久美から手渡されたコンドームを装着しながら、ふと思った。〖寝取られマゾ〗のツボを突くように見事な寝取り方は、久美の誘導によるものではないのか?と。私の性癖を熟知している久美なら、さりげなく男をそういう方向へ持っていくことも可能だろう。(徐々に禁止項目を増やしていく方が、あなたも興奮するでしょ?)という具合に。
その結果、〔旦那がどういう反応を示したのか?〕と、男は久美に訊いてくる筈だ。久美はその様子を全て男に話す。興奮した男は激しく久美を犯す。強烈な肉体的刺激により、久美はめくるめくような快感に浸れる。自分のペニスによって狂喜する久美を見た男も、歓びを新たに出来る。不倫相手にとっても、久美にとっても、いいことずくめではないか。
久美との行為に夢中になりながらも、そんな妄想が離れない自分自身に対して苦笑するしかなかった。(それならそれでいい。今夜のことも全部報告して、不倫にのめり込んでくれ!) 心の中で叫ぶと、コンドームで覆ったペニスを勢いよく挿入した。
久美が喉奥から呻きを洩らし、しがみついてきた。私も快感に突き上げられ、久美を抱き締めながら激しくピストンした。最近のコンドームは薄いから、肉体的な感触にさほど変化はない筈だが、たとえどんなに薄くても、粘膜が隔てられていることに変わりはない。久美の膣襞が直接絡み付いてくることはないし、膣奥へ向けて直接射精することも出来ないのだ。片や、不倫相手は久美に切望されて生挿入し、好きなだけ中出しできる。これほど〖寝取られマゾ〗であることを実感できることがあろうか?
『どう? コンドーム付きでも気持ちいいでしょ? 私のア・ソ・コ…。』
「気持ちいいけど、物足りないよぉ! 生で挿れたい!」
『それは絶対ダメ!アソコは彼のものにするって言ったでしょ?コンドーム付きだって特別なんだからね…。』
「コンドーム付きでも挿れさせてくれなくなるのか?」
『そうよ…そのうちに挿れるどころか、身体に触ることも出来なくなるの。』
「嫌だ、耐えられない!久美に触ることさえ出来なくなるなんて!」
『ダメなの!彼が全部禁止したがっているからぁ!ああっ、今だけ、もっと!』
近い将来の性行為禁止をほのめかしつつ、より快感をねだる久美。矛盾した久美の態度に翻弄された私は、やり取りが男へ報告されるのを承知の上で、私自身の矛盾する本音もぶちまけた。
「久美が欲しい、欲しい!でもセックスを禁止してほしくて堪らない!そばに居ながら、手の届かない存在になってくれ!」
興奮のあまり、私は大した時間持ちこたえることが出来ず、したたかにコンドームの中へと放出した。不倫相手と肌を重ねるようになってから一段と、過敏になった久美の反応に情欲が刺激され、射精のタイミングがコントロール出来なかったのだ。発射が早まった理由はそれだけではない。その頃から私は、久美が不倫へ赴いたと察知した日には、久美が帰宅するまでの間、寸止めオナニーに耽ることが癖のようになっていた。二人の交接や睦言を、あれこれ妄想しながら擦りあげ、射精寸前で抑える。その繰り返しで私のペニスは、久美と交わる前から既に暴発寸前だった。そんな状態で久美の秘肉に締め付けられたのだ。持ちこたえられる道理がなかった。
久美はそんな私の癖に気付いていた。『私が帰るまでの間、我慢できずに自分でしていたんでしょ?』シャワーから上がってきた久美の問いに、「何故わかったの?」かと問い返すと、含み笑いを洩らしつつこう答えた。『だって、私を迎える顔が飢えた狼みたいだったんだもの…。』
2014/10/30
言った尻から後悔し始めたが、興奮の高まりがそんな意識すら吹き飛ばした。最後の交わりなら、心の底から耽溺しよう。ペニスの隅々にまで、久美の襞の感触を刻み付けておこう。そう思い、力の限り突き立てた。『ああっ、いいっ! そこ、そこ! 昨日みたいに突いてぇ!』
昨日は久美とセックスをしていない。不倫相手との交合を想像しているのは明らかだった。嫉妬で燃え盛った。子宮を壊す勢いで亀頭をねじ込んだ。
(もっともっと久美と交わり続けていたい!) 焼けつくような執着心を抱きながら腰を送り込んでいた私だったが、異常な興奮の中、長く保つわけもない。無情にも、たちまち射精感が迫ってきた。秘唇への最後の射精をより充実したものにするため、ピストンのピッチを限界まで上げた後、思いっきり深くまでペニスを埋め込み、亀頭の先端を子宮口に密着させた。次の瞬間、欲望が弾け飛んだ。睾丸まで飛び出したかと錯覚するほど凄まじい快感だった。炸裂する快感に呻き、夢中で久美にしがみついた。
(最後の一滴まで久美の中へ注ぎ込みたい! 一滴でも多くの精液を、久美の子宮の奥まで送り届スマホ!) オスの本能に身を任せながら、断続的な射精の快感にただひたすら陶酔した。
息が整うのを待って、ゆっくり身を離した。久美が枕元のティッシュを手に取り、身体を起こした。汚れた秘裂をそっと拭っている。ひとしきり後始末を終えると、バスローブを手に浴室へと向かった。
(不倫相手の精液は中に溜めたまま帰るのに、俺のはすぐ洗い流してしまうのか…) 何とも言えない侘しさが込み上げてきた。同時に、そんな屈辱さえ快感に思えてしまう自分がいた。
大量の射精を受け止め、そのままショーツを穿く久美。帰路、奥底に溜まっていた精液がじわっと溢れ出す。すでに久美自身の淫液にまみれている薄手の股布は精液を吸収しきれず、股布の外にまで染み出し、滴り落ちる。股間はミックスジュースで溢れかえるようになり、それに刺激された久美は、情事の快感を反芻しながら更に淫液を迸らせる…。そんな妄想で興奮してしまう自分の性がやりきれなかった。せめてほんの少しでも、私の精液が久美の子宮の中へ到達し、とどまっていてほしいと切に願った。
次の週、不倫してきたとおぼしき夜、久美に迫ってみた。応じてはくれたが案の定、また制約が増えていた。ブラジャーを外さなかった。しかも、バスト全体を覆う厚手のものなので、乳房の感触を感じることもままならない。乳首はもちろん、摘まむことも吸うことも出来ない。(また久美が遠くなった…) 寂しさと興奮が渦巻く中、許された範囲内で精一杯の愛撫を施した。いざ挿入という段になって、久美から指示が飛んだ。
『お願い、コンドームを着けて…。彼に言われたの。旦那には絶対に生でさせるなって…。』
先週の予感は見事に的中した。徐々に禁止項目が増えてゆく「生殺し感」は堪らない。あまりの寝取りの巧みさに感嘆すらした。
久美から手渡されたコンドームを装着しながら、ふと思った。〖寝取られマゾ〗のツボを突くように見事な寝取り方は、久美の誘導によるものではないのか?と。私の性癖を熟知している久美なら、さりげなく男をそういう方向へ持っていくことも可能だろう。(徐々に禁止項目を増やしていく方が、あなたも興奮するでしょ?)という具合に。
その結果、〔旦那がどういう反応を示したのか?〕と、男は久美に訊いてくる筈だ。久美はその様子を全て男に話す。興奮した男は激しく久美を犯す。強烈な肉体的刺激により、久美はめくるめくような快感に浸れる。自分のペニスによって狂喜する久美を見た男も、歓びを新たに出来る。不倫相手にとっても、久美にとっても、いいことずくめではないか。
久美との行為に夢中になりながらも、そんな妄想が離れない自分自身に対して苦笑するしかなかった。(それならそれでいい。今夜のことも全部報告して、不倫にのめり込んでくれ!) 心の中で叫ぶと、コンドームで覆ったペニスを勢いよく挿入した。
久美が喉奥から呻きを洩らし、しがみついてきた。私も快感に突き上げられ、久美を抱き締めながら激しくピストンした。最近のコンドームは薄いから、肉体的な感触にさほど変化はない筈だが、たとえどんなに薄くても、粘膜が隔てられていることに変わりはない。久美の膣襞が直接絡み付いてくることはないし、膣奥へ向けて直接射精することも出来ないのだ。片や、不倫相手は久美に切望されて生挿入し、好きなだけ中出しできる。これほど〖寝取られマゾ〗であることを実感できることがあろうか?
『どう? コンドーム付きでも気持ちいいでしょ? 私のア・ソ・コ…。』
「気持ちいいけど、物足りないよぉ! 生で挿れたい!」
『それは絶対ダメ!アソコは彼のものにするって言ったでしょ?コンドーム付きだって特別なんだからね…。』
「コンドーム付きでも挿れさせてくれなくなるのか?」
『そうよ…そのうちに挿れるどころか、身体に触ることも出来なくなるの。』
「嫌だ、耐えられない!久美に触ることさえ出来なくなるなんて!」
『ダメなの!彼が全部禁止したがっているからぁ!ああっ、今だけ、もっと!』
近い将来の性行為禁止をほのめかしつつ、より快感をねだる久美。矛盾した久美の態度に翻弄された私は、やり取りが男へ報告されるのを承知の上で、私自身の矛盾する本音もぶちまけた。
「久美が欲しい、欲しい!でもセックスを禁止してほしくて堪らない!そばに居ながら、手の届かない存在になってくれ!」
興奮のあまり、私は大した時間持ちこたえることが出来ず、したたかにコンドームの中へと放出した。不倫相手と肌を重ねるようになってから一段と、過敏になった久美の反応に情欲が刺激され、射精のタイミングがコントロール出来なかったのだ。発射が早まった理由はそれだけではない。その頃から私は、久美が不倫へ赴いたと察知した日には、久美が帰宅するまでの間、寸止めオナニーに耽ることが癖のようになっていた。二人の交接や睦言を、あれこれ妄想しながら擦りあげ、射精寸前で抑える。その繰り返しで私のペニスは、久美と交わる前から既に暴発寸前だった。そんな状態で久美の秘肉に締め付けられたのだ。持ちこたえられる道理がなかった。
久美はそんな私の癖に気付いていた。『私が帰るまでの間、我慢できずに自分でしていたんでしょ?』シャワーから上がってきた久美の問いに、「何故わかったの?」かと問い返すと、含み笑いを洩らしつつこう答えた。『だって、私を迎える顔が飢えた狼みたいだったんだもの…。』
2014/10/30
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