中I 『許された性癖』 vol.10
中I 『許された性癖』 vol.10
クリトリスの辺りをまさぐっていた久美(くみ36歳)の指先が、更に奥へと潜っていった。『あぅぅん!』指先を挿入したようだ。快感に呻(うめ)き、首を反らせる。しばらく膣内を掻き回すような感じで動かしていたが、ほどなく大きな上下動に変わった。『あうん、あうん!』と久美の喘ぎが一段と大きくなった。猫が水を飲むような音が、ショーツ越しにでもはっきり分かるくらい淫靡に響き渡る。
私は知らず知らずのうちに、扱(しご)くスピードをショーツの盛り上がるリズムに同調させていた。下着に遮(さえぎ)られ、秘裂さえ直接見られない状況下で、私は妻の久美とのセックスを夢想していた。久美の指先を、自分のペニスに見立てていたのだ。ショーツの内側で激しくピストンしている様を、ただ呆然と見つめる。
『自分で出しちゃダメよ。私が出してあげるから…。』久美が喘ぎながら告げた。まだ完全禁止はされないようだ。今夜はどんな形で頂点へ導いてくれるのだろうか? 期待に胸を踊らせつつ懸命にコントロールし、発射を抑えた。『逝くっ、逝くぅ!』一足早く、久美が絶頂を迎えた。断続的に身体を痙攣させている。見るからに気持ちよさそうだ。つられて私も逝きそうになってしまった。必死にこらえ、久美のエクスタシーが収まるのを待つ。
『ああ気持ちよかった。ごめんね、先に逝っちゃって…。ちゃんと我慢してくれたのね。約束通り、逝かせてあげるわ。そこに寝て。
』と官能の嵐が通り過ぎた久美は、射精間近の私に向かいベッドに寝るよう促した。立ち上がった久美は、ブラウスを脱ぎ捨てた。腰のファスナーを下ろし、ミニスカートも床に落とした。
『ここまでよ、あなたが見られるのは。これすらも見られなくなるかもよ。しっかり目に焼き付けておいてね…。』薄暗い灯りの下、純白のブラジャーとショーツ、光沢のあるパンストに包まれた肢体が浮かび上がった。ブラジャーはこの前と違い薄手のハーフカップで、バストの上半分がはみ出している。ショーツもやはり薄手で、フロントに施されたレース部分から陰毛が透けて見えた。
『どう?セクシーでしょ?彼に言われたの。あなたにサービスしてあげるようにって。でも見るだけよ。お願いだから触らないでね…。』またしても生殺しだ。歓びに被虐心が疼く。彼の命令に喜んで従い、私に対しても遠慮がちに指示する、如何にもM志向らしい久美の姿にも愛しさが募る。
久美が顔面騎乗の形で、後ろ向きに跨がってきた。豊かなヒップが顔全体に覆い被さった。そのまま上体を倒していった久美は、私の股間を指先でなぞり始めた。脚の付け根や玉袋、ペニスの裏側など、性感帯を濡れた指先が這い回る。巧みな指使いに、快感で鳥肌が立った。
久美の張り出したヒップの下で呻きながら、私は変態的願望を告白した日のことを思い出していた。《見知らぬ男に性生活を管理される“寝取られ夫婦”になりたい。》あの日も、私は久美の快感責めに翻弄され、せがまれるまま恥ずかしい性癖の吐露を余儀なくされたのだった。
あれから僅か一カ月あまりで、私達夫婦の置かれる状況は一変した。夫婦の性生活は妻の不倫相手に管理され、私は久美の身体に触れることすらままならなくなった。性的接触が完全禁止されるまであと一歩の状態だ。あの日は我慢できなくなった私が久美を組み伏せ、正常位で思いを遂げたものだが、今はもちろん、そんな行為は許されない。久美に刺激を加えることも出来ず、下着姿の久美から一方的に責められ、射精へ導かれることになるのだろう。いつもながら、惨めさに呻吟しつつ歓喜に涙した。
久美は、なかなか亀頭には触れてくれなかった。ペニスの根元はシコシコしてくれるが、肝心のポイントに近づくと、スッと指先をずらしてしまう。明らかに焦らされていた。私の反応を楽しんでいるようだった。焦れた私が、亀頭への刺激を乞うても『まだダメよ。こういうプレイは今日が最後なんだから、もっと楽しまなきゃ…。』と、まるで取り合ってくれない。一度逝ったことで余裕ができていた。まだ逝っていない私にはとても太刀打ちできなかった。上から目線で一方的になぶられる、その惨めさがまた堪らない。
『ピクンピクンしているわ。先っちょからもいっぱいお汁が出てきた。なんだか泣いているみたい。苦しい?』
「く、苦しいよ! 早く逝かせてくれっ!」
『どうしようかなあ…まだまだ楽しみたいんだけど。あなたが感じている姿を見ていたら、私もまた濡れてきちゃったみたい。ショーツの上にも染み出してきたでしょ?』
確かに久美の股間は湿り気を増していた。ショーツだけでなく、パンストの上にまで淫液が滲み出してきていた。鼻先にザラザラしたパンストの感触を感じながら、甘酸っぱい匂いを嗅ぎ、舌先で味わった。二重の下着に阻まれた秘唇に少しでも刺激が届くよう、必死に舐めしゃぶった。
『ああん、そんなに舐め回したら下着の上からでも感じちゃう! ダメよ、あなたの舌で感じたら彼に怒られちゃう!』
私の嫉妬を煽るような言葉で挑発したのち、久美は傍らのコンドームに手を伸ばした。
2015/07/23
クリトリスの辺りをまさぐっていた久美(くみ36歳)の指先が、更に奥へと潜っていった。『あぅぅん!』指先を挿入したようだ。快感に呻(うめ)き、首を反らせる。しばらく膣内を掻き回すような感じで動かしていたが、ほどなく大きな上下動に変わった。『あうん、あうん!』と久美の喘ぎが一段と大きくなった。猫が水を飲むような音が、ショーツ越しにでもはっきり分かるくらい淫靡に響き渡る。
私は知らず知らずのうちに、扱(しご)くスピードをショーツの盛り上がるリズムに同調させていた。下着に遮(さえぎ)られ、秘裂さえ直接見られない状況下で、私は妻の久美とのセックスを夢想していた。久美の指先を、自分のペニスに見立てていたのだ。ショーツの内側で激しくピストンしている様を、ただ呆然と見つめる。
『自分で出しちゃダメよ。私が出してあげるから…。』久美が喘ぎながら告げた。まだ完全禁止はされないようだ。今夜はどんな形で頂点へ導いてくれるのだろうか? 期待に胸を踊らせつつ懸命にコントロールし、発射を抑えた。『逝くっ、逝くぅ!』一足早く、久美が絶頂を迎えた。断続的に身体を痙攣させている。見るからに気持ちよさそうだ。つられて私も逝きそうになってしまった。必死にこらえ、久美のエクスタシーが収まるのを待つ。
『ああ気持ちよかった。ごめんね、先に逝っちゃって…。ちゃんと我慢してくれたのね。約束通り、逝かせてあげるわ。そこに寝て。
』と官能の嵐が通り過ぎた久美は、射精間近の私に向かいベッドに寝るよう促した。立ち上がった久美は、ブラウスを脱ぎ捨てた。腰のファスナーを下ろし、ミニスカートも床に落とした。
『ここまでよ、あなたが見られるのは。これすらも見られなくなるかもよ。しっかり目に焼き付けておいてね…。』薄暗い灯りの下、純白のブラジャーとショーツ、光沢のあるパンストに包まれた肢体が浮かび上がった。ブラジャーはこの前と違い薄手のハーフカップで、バストの上半分がはみ出している。ショーツもやはり薄手で、フロントに施されたレース部分から陰毛が透けて見えた。
『どう?セクシーでしょ?彼に言われたの。あなたにサービスしてあげるようにって。でも見るだけよ。お願いだから触らないでね…。』またしても生殺しだ。歓びに被虐心が疼く。彼の命令に喜んで従い、私に対しても遠慮がちに指示する、如何にもM志向らしい久美の姿にも愛しさが募る。
久美が顔面騎乗の形で、後ろ向きに跨がってきた。豊かなヒップが顔全体に覆い被さった。そのまま上体を倒していった久美は、私の股間を指先でなぞり始めた。脚の付け根や玉袋、ペニスの裏側など、性感帯を濡れた指先が這い回る。巧みな指使いに、快感で鳥肌が立った。
久美の張り出したヒップの下で呻きながら、私は変態的願望を告白した日のことを思い出していた。《見知らぬ男に性生活を管理される“寝取られ夫婦”になりたい。》あの日も、私は久美の快感責めに翻弄され、せがまれるまま恥ずかしい性癖の吐露を余儀なくされたのだった。
あれから僅か一カ月あまりで、私達夫婦の置かれる状況は一変した。夫婦の性生活は妻の不倫相手に管理され、私は久美の身体に触れることすらままならなくなった。性的接触が完全禁止されるまであと一歩の状態だ。あの日は我慢できなくなった私が久美を組み伏せ、正常位で思いを遂げたものだが、今はもちろん、そんな行為は許されない。久美に刺激を加えることも出来ず、下着姿の久美から一方的に責められ、射精へ導かれることになるのだろう。いつもながら、惨めさに呻吟しつつ歓喜に涙した。
久美は、なかなか亀頭には触れてくれなかった。ペニスの根元はシコシコしてくれるが、肝心のポイントに近づくと、スッと指先をずらしてしまう。明らかに焦らされていた。私の反応を楽しんでいるようだった。焦れた私が、亀頭への刺激を乞うても『まだダメよ。こういうプレイは今日が最後なんだから、もっと楽しまなきゃ…。』と、まるで取り合ってくれない。一度逝ったことで余裕ができていた。まだ逝っていない私にはとても太刀打ちできなかった。上から目線で一方的になぶられる、その惨めさがまた堪らない。
『ピクンピクンしているわ。先っちょからもいっぱいお汁が出てきた。なんだか泣いているみたい。苦しい?』
「く、苦しいよ! 早く逝かせてくれっ!」
『どうしようかなあ…まだまだ楽しみたいんだけど。あなたが感じている姿を見ていたら、私もまた濡れてきちゃったみたい。ショーツの上にも染み出してきたでしょ?』
確かに久美の股間は湿り気を増していた。ショーツだけでなく、パンストの上にまで淫液が滲み出してきていた。鼻先にザラザラしたパンストの感触を感じながら、甘酸っぱい匂いを嗅ぎ、舌先で味わった。二重の下着に阻まれた秘唇に少しでも刺激が届くよう、必死に舐めしゃぶった。
『ああん、そんなに舐め回したら下着の上からでも感じちゃう! ダメよ、あなたの舌で感じたら彼に怒られちゃう!』
私の嫉妬を煽るような言葉で挑発したのち、久美は傍らのコンドームに手を伸ばした。
2015/07/23
- 関連記事
-
- 『許された性癖』 vol.3 (2014/10/18)
- 『許された性癖』 vol.4 (2014/10/20)
- 『許された性癖』 vol.5 (2014/10/22)
- 『許された性癖』 vol.6 (2014/10/28)
- 『許された性癖』 vol.7 (2014/10/30)
- 『許された性癖』 vol.8 (2014/10/30)
- 中I 『許された性癖』 vol.9 (2015/04/14)
- 中I 『許された性癖』 vol.10 (2015/07/23)
- 中I 『許された性癖』 vol.11 (2015/08/08)
- 中I 『許された性癖』 vol.12 (2015/10/25)
- 中I 『許された性癖』 vol.13 (2016/05/04)
- 中I 『許された性癖』 vol.14 (2016/05/11)
- 中I 『許された性癖』 vol.15 (2017/02/11)
- 中I 『許された性癖』 vol.16 (2017/07/06)
- 中I 『許された性癖』 vol.17 (2017/10/01)
コメント
コメントの投稿