長D「私の愛妻物語」(水着編①-12)16
長D「私の愛妻物語」(水着編①-12)16
妻の望未(のぞみ)の手を引いて屋内に入り、午前中に行ったジャグジーバスやサウナのコーナーに連れて行きました。午前中より人は増えていましたが、相変わらず閑散としています。
『どこに行くの?もういいよお。私、大丈夫だから。』
望未を無視して、私は彼女の手首をぎゅっと握り、ミストサウナの前まで連れて行きます。
ここなら誰も来ないと思ったからです。午前中に入った時も私以外は誰も入ってきませんした。
「さあ、中に入って。」
ガラスのドアを開き、望未の背中を押して中に入りました。6畳ほどの狭いスペース。温度も低すぎます。人気がないのも無理がない気がしました。望未は一番奥の壁の前まで進み、石でできた2段ベンチの1段目に腰掛けます。
『さっきは取り乱しちゃってごめんなさい。もう落ち着いたから。心配かけちゃって本当にごめん。』
望未はさっきとは打って変わって明るく振舞います。私は黙って聞いていました。
『少しここでのんびりしよう。私、ちょうど汗をかきたいって思ってたとこなの。今夜のビールがおいしくなりそうだし!』
望未はますます明るく振舞います。私はわざと深刻な顔で言いました。
「本当に大丈夫なのか?」「うん…」。望未が口ごもります。
「痴漢されたんだろう? 大丈夫なはずないじゃないか。言ってごらん。何されたか」
それでも望未は黙って首を横に振るだけでしたが、私がさらに強い口調で問い詰めると、ようやく話し始めました。
『いたずらされちゃったの。誰か、知らない人に…。』
「いたずら?どんな?」
『水着…脱がされそうになったの。知らないうちに、ブラジャーの紐…解かれちゃって…。』
「ブラジャーを外されたのか?」
『大丈夫。押さえてたから…。誰にも見られてないよ。』
「それだけか?」
『うん。』
恥ずかしいのか、私に心配させたくないのか、望未はそれ以上、説明しようとしません。
サウナの入り口付近にいた私は望未に近づき、体をかがめて望未の目の前に顔を寄せると、確認するような口調で言います。
「触られたりはしなかったの?」
『い、いや…。』望未は少し口ごもった後、ためらいがちに言葉を継ぎました。
『ちょっとだけ…。脚と…お尻を…。』
「お尻を! 触られたのか? どんな風に?」
『だから、ちょっとだけだって! もしかしたら偶然かもしれないし。私、急いで逃げたから。』
望未は少し声を荒げてそう言うと、両手で顔を隠し、背中を丸めて下を向いてしまいました。
2015/03/09
妻の望未(のぞみ)の手を引いて屋内に入り、午前中に行ったジャグジーバスやサウナのコーナーに連れて行きました。午前中より人は増えていましたが、相変わらず閑散としています。
『どこに行くの?もういいよお。私、大丈夫だから。』
望未を無視して、私は彼女の手首をぎゅっと握り、ミストサウナの前まで連れて行きます。
ここなら誰も来ないと思ったからです。午前中に入った時も私以外は誰も入ってきませんした。
「さあ、中に入って。」
ガラスのドアを開き、望未の背中を押して中に入りました。6畳ほどの狭いスペース。温度も低すぎます。人気がないのも無理がない気がしました。望未は一番奥の壁の前まで進み、石でできた2段ベンチの1段目に腰掛けます。
『さっきは取り乱しちゃってごめんなさい。もう落ち着いたから。心配かけちゃって本当にごめん。』
望未はさっきとは打って変わって明るく振舞います。私は黙って聞いていました。
『少しここでのんびりしよう。私、ちょうど汗をかきたいって思ってたとこなの。今夜のビールがおいしくなりそうだし!』
望未はますます明るく振舞います。私はわざと深刻な顔で言いました。
「本当に大丈夫なのか?」「うん…」。望未が口ごもります。
「痴漢されたんだろう? 大丈夫なはずないじゃないか。言ってごらん。何されたか」
それでも望未は黙って首を横に振るだけでしたが、私がさらに強い口調で問い詰めると、ようやく話し始めました。
『いたずらされちゃったの。誰か、知らない人に…。』
「いたずら?どんな?」
『水着…脱がされそうになったの。知らないうちに、ブラジャーの紐…解かれちゃって…。』
「ブラジャーを外されたのか?」
『大丈夫。押さえてたから…。誰にも見られてないよ。』
「それだけか?」
『うん。』
恥ずかしいのか、私に心配させたくないのか、望未はそれ以上、説明しようとしません。
サウナの入り口付近にいた私は望未に近づき、体をかがめて望未の目の前に顔を寄せると、確認するような口調で言います。
「触られたりはしなかったの?」
『い、いや…。』望未は少し口ごもった後、ためらいがちに言葉を継ぎました。
『ちょっとだけ…。脚と…お尻を…。』
「お尻を! 触られたのか? どんな風に?」
『だから、ちょっとだけだって! もしかしたら偶然かもしれないし。私、急いで逃げたから。』
望未は少し声を荒げてそう言うと、両手で顔を隠し、背中を丸めて下を向いてしまいました。
2015/03/09
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