「私の愛妻物語」(水着編①-5)
長D「私の愛妻物語」(水着編①-5)
私はあえて水着の話題には触れず、妻の望未と世間話をしながら彼を待ちました。そして3分ほどで、試着室で待つ私と望未のもとへ若い男性店員が戻ってきました。戻ってきた彼の手には、私が指定した白いビキニがあったのです。
〔これ、最近入って来たんですよ。値段は少し高いですが、奥さんならきっとお似合いになると思いますよ。〕
彼はハンガーにかかった白いビキニを望未に見せました。海外ブランドの水着です。
『うーん…。ちょっと、大胆すぎない? それに白って透けそうだし…。』
それまで試着した3着より明らかに布の面積が小さい白いビキニに、望未は困惑した様子でした。
〔今、人気のブランドです。奥さまが着られたら、きっとカッコいいと思いますよ。若い色黒の子なんかだと、白って下品に見えますけど、奥さんみたいな色の白い方が着られると、逆に清楚に見えるんです。透けない素材だし、胸にはパッドも付いています。せっかくですから、試されてはいかがですか?〕
海外ブランドのカッコいい大人向けの水着。そんな彼のセールストークが望未のプライドをくすぐったのかもしれません。
『どうしようかなあ?…』
望未はしばらく私のほうを向いて考え込みましたが、私が望未をどう説得するか考えている最中に、望未は自ら口を開きました。
『じゃあ、とりあえず試着だけしてみます。』
望未がカーテンを閉めて試着室の中に入ったのを見届けると、私は店員に小さくガッツポーズを見せまう。彼は軽く会釈して笑顔でこたえてくれました。
いよいよ望未が白いビキニを着て登場します。私はドキドキしながら望未の着替えを待ちます。興奮を抑えきれず、盛んに店員に話しかけました。望未に聞こえないよう、ひそひそ声です。
「やったね! ホントありがとう!」
〔いえ、僕もこんなにうまくいくとは思いませんでした。〕
「君に頼んでよかったよ。もう少しで終わりだから、がんばって!」
そんな会話の最中、望未が突然、カーテンから顔を出し、私に言いました。
『ねえ、ティッシュ持ってない?』
「…いや、持ってないなあ。でも、何で?」
「持ってないの?じゃあ、いい」
望未はあきらめた様子で再び試着室の中に消えました。私は意味が分かりませんでしたが、それより望未に店員との会話を聞かれたのではないかと気になって、深くは考えませんでした。
長い着替えでした。私は望未がブラジャーのひもを結ぶのに手間取っているのだろうと思いました。
「まだ時間かかるの?手伝ってやろうか?」
『大丈夫。もう終わるから・・・。』
カーテン越しに望未が答えます。店員もそわそわした様子で私と望未の会話を聞いていました。
2014/12/01
私はあえて水着の話題には触れず、妻の望未と世間話をしながら彼を待ちました。そして3分ほどで、試着室で待つ私と望未のもとへ若い男性店員が戻ってきました。戻ってきた彼の手には、私が指定した白いビキニがあったのです。
〔これ、最近入って来たんですよ。値段は少し高いですが、奥さんならきっとお似合いになると思いますよ。〕
彼はハンガーにかかった白いビキニを望未に見せました。海外ブランドの水着です。
『うーん…。ちょっと、大胆すぎない? それに白って透けそうだし…。』
それまで試着した3着より明らかに布の面積が小さい白いビキニに、望未は困惑した様子でした。
〔今、人気のブランドです。奥さまが着られたら、きっとカッコいいと思いますよ。若い色黒の子なんかだと、白って下品に見えますけど、奥さんみたいな色の白い方が着られると、逆に清楚に見えるんです。透けない素材だし、胸にはパッドも付いています。せっかくですから、試されてはいかがですか?〕
海外ブランドのカッコいい大人向けの水着。そんな彼のセールストークが望未のプライドをくすぐったのかもしれません。
『どうしようかなあ?…』
望未はしばらく私のほうを向いて考え込みましたが、私が望未をどう説得するか考えている最中に、望未は自ら口を開きました。
『じゃあ、とりあえず試着だけしてみます。』
望未がカーテンを閉めて試着室の中に入ったのを見届けると、私は店員に小さくガッツポーズを見せまう。彼は軽く会釈して笑顔でこたえてくれました。
いよいよ望未が白いビキニを着て登場します。私はドキドキしながら望未の着替えを待ちます。興奮を抑えきれず、盛んに店員に話しかけました。望未に聞こえないよう、ひそひそ声です。
「やったね! ホントありがとう!」
〔いえ、僕もこんなにうまくいくとは思いませんでした。〕
「君に頼んでよかったよ。もう少しで終わりだから、がんばって!」
そんな会話の最中、望未が突然、カーテンから顔を出し、私に言いました。
『ねえ、ティッシュ持ってない?』
「…いや、持ってないなあ。でも、何で?」
「持ってないの?じゃあ、いい」
望未はあきらめた様子で再び試着室の中に消えました。私は意味が分かりませんでしたが、それより望未に店員との会話を聞かれたのではないかと気になって、深くは考えませんでした。
長い着替えでした。私は望未がブラジャーのひもを結ぶのに手間取っているのだろうと思いました。
「まだ時間かかるの?手伝ってやろうか?」
『大丈夫。もう終わるから・・・。』
カーテン越しに望未が答えます。店員もそわそわした様子で私と望未の会話を聞いていました。
2014/12/01
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