中10〚新しい夫婦の形〛3章第4話 20
中10〚新しい夫婦の形〛3章第4話 20
園部君から妻の話を聞いたからか、家に帰っても僕(益岡健人)の気持ちは高揚していて、すぐに妻の希美(のぞみ)を抱いた。行為が終わって少し落ち着いてから、僕は今日園部君に会ったことを希美に話した。
「今日企画部の園部君に会ってきたよ。」僕は今までのことをすべて妻に話した。そう、園部君や須藤たちと面識のあることも。それでも希美は『えっ!・・どうして?』うろたえたように答えた。《浮気のことが心配なのかも知れない。》
「会社での君の様子があれから変だと心配してぼくに連絡をくれたんだ。」
『何を話したの?』
希美は心配そうに僕に尋ねてくる。
「そう心配するなよ、君から聞いたことは彼には何一つ話していないから。」
僕の言葉を聞いて妻は少し安心した様子だった。
「出張を避けているのかい?」
僕は唐突に希美に質問をしてみた。
『避けているわけではないわ・・・でも・・。』
「でも?」
『三宅さんや高山さんと出張になれば、必ず私を求めてくるわ・・・。』
「嫌なのか?」
『こうやってあなたに抱かれるのが一番いいの・・だから、もう他の人とはしたくないの・・・。』
妻はそう言って僕の胸のなかに顔をうずめた。思えば僕と希美がベッドの上でこう寄り添うのは、ここ最近を除いては新婚のとき以来だ。僕は妻の出張先での情事を聞かなければ、夫婦関係はどんどん冷え込んでいったのかも知れない。人間の感情というのは全く皮肉なものだと感じていた。
「時々自分で自分の気持ちがわからなくなることがあるよ。」
『えっ、どう言うこと?』
「僕はきみのことを一番愛している。決して離したくないと思っている。本当だ・・・けど・・。」
僕はあれからずっと心に思っていることを妻に話してみようとこの時思った。
「けど・・きみがまた他の男に抱かれることを心のどこかで期待しているんだ・・。」
『そ、そんな・・・。』
「ごめん・・・言っていることが矛盾していることはわかっている・・でも、きみが他の男に再び抱かれると思うだけで・・・僕の身体はこんなにも元気になってしまうんだ・・・。」
そう言って僕は希美の手をとり自分のペニスにあてがった。先ほど済ませたばかりだと言うのに硬くなり始めている僕のペニスを妻が握ってくれる。
「まったく男の性というのか、ほんと自分でも情けないよ。」
『そんなこと言わないで・・・すべては私がいけないんだから・・・。』
希美はそう言うと、ゆっくりと僕のペニスをその口の中に含んでくれた。
数日後、妻に出張の予定が入った。希美が出張するとの連絡は園部君から最初に入った。外回りの営業が終わった時に突然園部君から電話が入ったのである。〔益岡さんですか、園部です。益岡さんにお伝えしなければならないことができました。実は今週の金曜日に百瀬さんと松本に出張することになりました。エキシビジョンなので夕方からのプレゼンで、たぶんその日は泊まりになると思います。〕
「そっか、わざわざ連絡してくれてありがとう。すまない今出先なんであまり時間がないんだ。」僕はそう言うと園部君からの電話を終わらせた。
2015/06/07
園部君から妻の話を聞いたからか、家に帰っても僕(益岡健人)の気持ちは高揚していて、すぐに妻の希美(のぞみ)を抱いた。行為が終わって少し落ち着いてから、僕は今日園部君に会ったことを希美に話した。
「今日企画部の園部君に会ってきたよ。」僕は今までのことをすべて妻に話した。そう、園部君や須藤たちと面識のあることも。それでも希美は『えっ!・・どうして?』うろたえたように答えた。《浮気のことが心配なのかも知れない。》
「会社での君の様子があれから変だと心配してぼくに連絡をくれたんだ。」
『何を話したの?』
希美は心配そうに僕に尋ねてくる。
「そう心配するなよ、君から聞いたことは彼には何一つ話していないから。」
僕の言葉を聞いて妻は少し安心した様子だった。
「出張を避けているのかい?」
僕は唐突に希美に質問をしてみた。
『避けているわけではないわ・・・でも・・。』
「でも?」
『三宅さんや高山さんと出張になれば、必ず私を求めてくるわ・・・。』
「嫌なのか?」
『こうやってあなたに抱かれるのが一番いいの・・だから、もう他の人とはしたくないの・・・。』
妻はそう言って僕の胸のなかに顔をうずめた。思えば僕と希美がベッドの上でこう寄り添うのは、ここ最近を除いては新婚のとき以来だ。僕は妻の出張先での情事を聞かなければ、夫婦関係はどんどん冷え込んでいったのかも知れない。人間の感情というのは全く皮肉なものだと感じていた。
「時々自分で自分の気持ちがわからなくなることがあるよ。」
『えっ、どう言うこと?』
「僕はきみのことを一番愛している。決して離したくないと思っている。本当だ・・・けど・・。」
僕はあれからずっと心に思っていることを妻に話してみようとこの時思った。
「けど・・きみがまた他の男に抱かれることを心のどこかで期待しているんだ・・。」
『そ、そんな・・・。』
「ごめん・・・言っていることが矛盾していることはわかっている・・でも、きみが他の男に再び抱かれると思うだけで・・・僕の身体はこんなにも元気になってしまうんだ・・・。」
そう言って僕は希美の手をとり自分のペニスにあてがった。先ほど済ませたばかりだと言うのに硬くなり始めている僕のペニスを妻が握ってくれる。
「まったく男の性というのか、ほんと自分でも情けないよ。」
『そんなこと言わないで・・・すべては私がいけないんだから・・・。』
希美はそう言うと、ゆっくりと僕のペニスをその口の中に含んでくれた。
数日後、妻に出張の予定が入った。希美が出張するとの連絡は園部君から最初に入った。外回りの営業が終わった時に突然園部君から電話が入ったのである。〔益岡さんですか、園部です。益岡さんにお伝えしなければならないことができました。実は今週の金曜日に百瀬さんと松本に出張することになりました。エキシビジョンなので夕方からのプレゼンで、たぶんその日は泊まりになると思います。〕
「そっか、わざわざ連絡してくれてありがとう。すまない今出先なんであまり時間がないんだ。」僕はそう言うと園部君からの電話を終わらせた。
2015/06/07
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