中6〖不倫の代償〗第2章2話 10
中6〖不倫の代償〗第2章2話 10
私(篠田隆弘)も家にたどり着く。疲れ果て風呂に入る気にもなれないので、寝室に直行しました。そして、寝室のドアを開けた私は驚きました。妻の千遥(ちはる)がベッドに腰を掛けて起きているでは有りませんか。
「こんな遅くまでどうした?」
『あなたこそ、如何(どう)したの?もう(午前)2時過ぎてるよ。』
「会社の連中と、ちょっと飲みすぎた。」
スーツをクローゼットの中に脱ぎ捨て、下着のままベッドに滑り込んだ。私のスーツを片付けると、部屋の明かりを落とし、千遥もベッドの中に入ってきて、私がまだ眠りについていないのを確認すると、話しかけてきた。
『あなた、何か有った?』
「何でだ?」
『お姉ちゃん(娘の真奈)から聞いたんだけど?』
「あぁ、なんでもない。」
『でも、あなたが子供に涙見せるなんて・・・。』
「何でもない!…」
『私には、話せない?』
《お前が原因だ》、などと言えるはずも無く、暫し沈黙が続く。妻も、何か感ずるものがあるのか、それ以上の追及は無かった。私はいつの間にか寝てしまったようで、体に違和感を覚えた私は少し朦朧とするなか少しを開けた。何時(いつ)もは背を向けて寝ている筈の妻が、私の足に自分の足を絡め、右手は私の胸をまさぐっているではないか!
おそらく私の意識が戻る直前には、股間をまさぐっていたのであろう、下着姿をつけて寝ていた筈の私のトランクスは、そこには無かった。私の下半身は確かに今まで千遥のしていたであろう行為に、明らかに反応していた。しかし、意識がハッキリするにつれて、これは瞬く間に萎えていった。
『どうしたの?』
「疲れているんだ、勘弁してくれ。」
吐き捨てるように言うと、妻の千遥を押しのけ足元にあったトランクスを手早く身につけると、妻に背を向けて寝てしまいました、いや正確には寝たふりをします。背中の向こうでは、千遥が下着やパジャマを直す衣擦れの音が聞こえていました。
翌朝少し頭の痛さを覚えながらも、私がリビングに降りて行くと、いつもと変わりないように妻が話しかけてきた。
『ご飯食べますか?』
「いらない、シャワーを浴びたら直ぐ出る。」
『冷たいものでもどう?』
「いらない!」
私も《飲み物は欲しかった》、でも妻に言われた瞬間、《お前に出してもらいたくない》、というのが本当の気持ちだった。脱衣所の洗面台の前に立った私は自分の険しい顔をみて驚きました。結構きつい口調にも係らず、でも、なぜか妻は腫れ物にでも触るかのようだったように感じました。この日を境に妻の言動に変化が現れ始めました。
2015/06/04
私(篠田隆弘)も家にたどり着く。疲れ果て風呂に入る気にもなれないので、寝室に直行しました。そして、寝室のドアを開けた私は驚きました。妻の千遥(ちはる)がベッドに腰を掛けて起きているでは有りませんか。
「こんな遅くまでどうした?」
『あなたこそ、如何(どう)したの?もう(午前)2時過ぎてるよ。』
「会社の連中と、ちょっと飲みすぎた。」
スーツをクローゼットの中に脱ぎ捨て、下着のままベッドに滑り込んだ。私のスーツを片付けると、部屋の明かりを落とし、千遥もベッドの中に入ってきて、私がまだ眠りについていないのを確認すると、話しかけてきた。
『あなた、何か有った?』
「何でだ?」
『お姉ちゃん(娘の真奈)から聞いたんだけど?』
「あぁ、なんでもない。」
『でも、あなたが子供に涙見せるなんて・・・。』
「何でもない!…」
『私には、話せない?』
《お前が原因だ》、などと言えるはずも無く、暫し沈黙が続く。妻も、何か感ずるものがあるのか、それ以上の追及は無かった。私はいつの間にか寝てしまったようで、体に違和感を覚えた私は少し朦朧とするなか少しを開けた。何時(いつ)もは背を向けて寝ている筈の妻が、私の足に自分の足を絡め、右手は私の胸をまさぐっているではないか!
おそらく私の意識が戻る直前には、股間をまさぐっていたのであろう、下着姿をつけて寝ていた筈の私のトランクスは、そこには無かった。私の下半身は確かに今まで千遥のしていたであろう行為に、明らかに反応していた。しかし、意識がハッキリするにつれて、これは瞬く間に萎えていった。
『どうしたの?』
「疲れているんだ、勘弁してくれ。」
吐き捨てるように言うと、妻の千遥を押しのけ足元にあったトランクスを手早く身につけると、妻に背を向けて寝てしまいました、いや正確には寝たふりをします。背中の向こうでは、千遥が下着やパジャマを直す衣擦れの音が聞こえていました。
翌朝少し頭の痛さを覚えながらも、私がリビングに降りて行くと、いつもと変わりないように妻が話しかけてきた。
『ご飯食べますか?』
「いらない、シャワーを浴びたら直ぐ出る。」
『冷たいものでもどう?』
「いらない!」
私も《飲み物は欲しかった》、でも妻に言われた瞬間、《お前に出してもらいたくない》、というのが本当の気持ちだった。脱衣所の洗面台の前に立った私は自分の険しい顔をみて驚きました。結構きつい口調にも係らず、でも、なぜか妻は腫れ物にでも触るかのようだったように感じました。この日を境に妻の言動に変化が現れ始めました。
2015/06/04
- 関連記事
-
- 中14〖恋に恋した妻〗Part9 (2015/05/28)
- 中10〚新しい夫婦の形〛3章第2話 18 (2015/05/29)
- 中6〖不倫の代償〗第2章1話 09 (2015/05/30)
- 中15〖崩壊の予感〗第3回 (2015/05/30)
- 中16〖これでいいのか?〗第3話 (2015/06/01)
- 中10〚新しい夫婦の形〛3章第3話 19 (2015/06/02)
- 中18〚目覚め〛パート02 (2015/06/03)
- 中6〖不倫の代償〗第2章2話 10 (2015/06/04)
- 中14〖恋に恋した妻〗PART1 (2015/06/04)
- 中3〚三角関数〛7話 (2015/06/05)
- 中19『いいわよ。』第1話 (2015/06/06)
- 中16〖これでいいのか?〗第4話 (2015/06/06)
- 中11 〖家庭教師の誤算 第13回〗 (2015/06/07)
- 中10〚新しい夫婦の形〛3章第4話 20 (2015/06/07)
- 中18〚目覚め〛パート03 (2015/06/07)
コメント
コメントの投稿