中C『妻をけしかけて・・・・』その12
中C『妻をけしかけて・・・・』その12
二日後、出社間もなく妻の亜衣(あい28歳)から私(宗方勝俊31歳)に電話がかかって来たのです。それは、かなりあわてた声で・・・。
「どうした、何かあったのか?」
『あなた!さっき藤本課長に呼ばれて、「名前を聞いても名乗らない男性から、君宛てに3回も電話があったけど、友人なら名前くらい名乗るように、言ってくれ」って、言われたのよ。』
「それで・・・?」
『私、心配になってスマホ見たら、あの人(元カレの川口)から留守電が入っていて、〔電話に出ないなら、会社の電話で私を呼び出す〕って入っていたの!』
「ふざけた野郎だなぁ!川口は俺が知らないと思って、亜衣を脅迫しているんだ!会社の者には気付かれてないのか?」
『多分・・・藤本課長にはわからないわ。でも、またあの人から会社に電話があったら・・・どうしよう?』
「課長には、誰からの電話か思い当たらないと、言っておけよ。それから、川口からスマホに電話があっても、絶対にでるなよ。」
『わかったわ。でもあなた、会社の外で待っていたら・・・怖いわ。』
「俺が迎えに行くから、それまでは会社から出るなよ!」
『うん、ありがとう。ごめんね、あなた・・・。』
約束通り、妻の会社前まで迎えに行きましたが、亜衣は中々出て来ません。心配になりスマホに電話したのですが、留守電になっていました。運よく亜衣の同僚を見つけ、「妻は?」と訊くと、[課長に呼ばれていた]とのこと・・・何やら、嫌な予感がしたのです。
しばらくすると妻の亜衣が出て来ました。顔が沈んでいます。
「どうした?」
『あれから、あの人がもう一度会社に電話をかけて来たの。藤本課長が出て、「名乗らない者に、電話を取り次ぐ訳にはいかない」って言ったら、切れたって・・・帰る前に呼ばれていろいろと聞かれていたの・・。』
「課長はなんて?」
『藤本課長は「何か心配事でもあるなら、何でも相談にのるし、もし秘密にしたいことなら信用して話して欲しい」って言われたわ。』
「亜衣はどう返事したの?」
『あなたが言った通り、かけてくる人に、思い当たらないって答えたわ。』
「うん、それでいいよ。でも、課長はなんか感じているようだなぁ。」
『もう・・4回も電話かけてくるなんて・・・許せないわ。』
「俺が川口の家か会社に乗り込むよ!奴にはそこまでやらなきゃ、わからないんだよ!」
『会社に乗り込むのは駄目よ。一応取引先なんだから、うわさは直ぐに広まるわよ。家だって、まだ小さい子供が2人いるのよ。』
「そんな奴が、ふざけた事しているんじゃないか!家庭や会社を無くしても仕方ないことをしているんだよ!」
『・・・・・・・・・・・・』
川口の家庭に二人の子供がいる事まで持ち出して、かばうような亜衣の言葉に私は、いらついていました。
『今夜、電話してみるわ・・・川口さんだって、取引先なんだから、こんな事が表ざたになったら、大変な事になるくらいは、わかると思うわ・・・。』
「俺がそばにいる時でないとだめだぞ!」
『わかってる。本当にごめんね、あなた・・・。』
「一昨日、駅で亜衣を見かけて、また復活させたいと思ったんだろうな。」
『そんな!・・・。』
「でもな、亜衣・・・らちがあかないようなら俺は川口を許さないよ。亜衣が反対しようが、川口が会社や家庭を無くす事態になっても許さない!」
2015/07/09
二日後、出社間もなく妻の亜衣(あい28歳)から私(宗方勝俊31歳)に電話がかかって来たのです。それは、かなりあわてた声で・・・。
「どうした、何かあったのか?」
『あなた!さっき藤本課長に呼ばれて、「名前を聞いても名乗らない男性から、君宛てに3回も電話があったけど、友人なら名前くらい名乗るように、言ってくれ」って、言われたのよ。』
「それで・・・?」
『私、心配になってスマホ見たら、あの人(元カレの川口)から留守電が入っていて、〔電話に出ないなら、会社の電話で私を呼び出す〕って入っていたの!』
「ふざけた野郎だなぁ!川口は俺が知らないと思って、亜衣を脅迫しているんだ!会社の者には気付かれてないのか?」
『多分・・・藤本課長にはわからないわ。でも、またあの人から会社に電話があったら・・・どうしよう?』
「課長には、誰からの電話か思い当たらないと、言っておけよ。それから、川口からスマホに電話があっても、絶対にでるなよ。」
『わかったわ。でもあなた、会社の外で待っていたら・・・怖いわ。』
「俺が迎えに行くから、それまでは会社から出るなよ!」
『うん、ありがとう。ごめんね、あなた・・・。』
約束通り、妻の会社前まで迎えに行きましたが、亜衣は中々出て来ません。心配になりスマホに電話したのですが、留守電になっていました。運よく亜衣の同僚を見つけ、「妻は?」と訊くと、[課長に呼ばれていた]とのこと・・・何やら、嫌な予感がしたのです。
しばらくすると妻の亜衣が出て来ました。顔が沈んでいます。
「どうした?」
『あれから、あの人がもう一度会社に電話をかけて来たの。藤本課長が出て、「名乗らない者に、電話を取り次ぐ訳にはいかない」って言ったら、切れたって・・・帰る前に呼ばれていろいろと聞かれていたの・・。』
「課長はなんて?」
『藤本課長は「何か心配事でもあるなら、何でも相談にのるし、もし秘密にしたいことなら信用して話して欲しい」って言われたわ。』
「亜衣はどう返事したの?」
『あなたが言った通り、かけてくる人に、思い当たらないって答えたわ。』
「うん、それでいいよ。でも、課長はなんか感じているようだなぁ。」
『もう・・4回も電話かけてくるなんて・・・許せないわ。』
「俺が川口の家か会社に乗り込むよ!奴にはそこまでやらなきゃ、わからないんだよ!」
『会社に乗り込むのは駄目よ。一応取引先なんだから、うわさは直ぐに広まるわよ。家だって、まだ小さい子供が2人いるのよ。』
「そんな奴が、ふざけた事しているんじゃないか!家庭や会社を無くしても仕方ないことをしているんだよ!」
『・・・・・・・・・・・・』
川口の家庭に二人の子供がいる事まで持ち出して、かばうような亜衣の言葉に私は、いらついていました。
『今夜、電話してみるわ・・・川口さんだって、取引先なんだから、こんな事が表ざたになったら、大変な事になるくらいは、わかると思うわ・・・。』
「俺がそばにいる時でないとだめだぞ!」
『わかってる。本当にごめんね、あなた・・・。』
「一昨日、駅で亜衣を見かけて、また復活させたいと思ったんだろうな。」
『そんな!・・・。』
「でもな、亜衣・・・らちがあかないようなら俺は川口を許さないよ。亜衣が反対しようが、川口が会社や家庭を無くす事態になっても許さない!」
2015/07/09
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