中C『妻をけしかけて・・・・』その13
中C『妻をけしかけて・・・・』その13
こうしてその夜、妻の宗方亜衣(あい28歳)が(元カレの)川口に電話することになったのですが・・・それを契機にこの川口(気の小さな男)が、見栄を張り、破滅の道を歩む男の姿がありました。この結末は、私達夫婦にとって、今思い出しても、気分の重くなる出来事です。
家に帰り、亜衣は直ぐに『シャワーをしてくるね。』と浴室に向かいました。シャワーにかかりながら、私(宗方勝俊31歳)のために風呂に湯を張るのです。妻は毎日決まって3回風呂に入ります。朝のシャワーと、帰ってのシャワー、そして寝る前には湯舟に浸かるのです。
その日は外食をして来たので、パジャマに着替えて出て来ました。
『あなたもお風呂に入ったら・・・、出て来たら電話するわ・・・。』
私も入浴を済ませ、パジャマに着替えると、妻のそばに座ります。時間は午後9時少し前でした。スマホを取り、妻がかけました。
『・・・もしもし・・・・もしもし・・・私、亜衣です・・・何なんですか・・・えっ?・・・ハイ!』
妻がスマホを押さえ、私に話しかける。
『すごく慌てている。《ちょっと待ってくれ!》って家に居るみたい・・・。』
多分、川口の周りに家族がいるのでしょう。突然、亜衣からの電話でパニクっているようです。
『はい!どんなご用件だったんですか?!あなたなんでしょ?名乗らないで会社にまで電話したのは!えっ、知らない!?あなた私のスマホの留守電に入れていたじゃないですか!・・どうぞ!・・・全然構いません!主人は知っています・・・嘘じゃありませんよ!川口さん・・・あなた、こんな事する人だったのですか?・・えぇ、がっかりしました・・・。』
私は思わず亜衣のスマホをむしり取り
「おい!川口、いい加減にしろよ!情けない奴だなぁ!お前ぶっ殺すぞ!」
《何だ!お前は誰だよ!》
「俺か!亜衣の亭主だよ!お前、情けない事やってんじゃねーよ!」
《亭主だぁ!?うそ付くんじゃねぇ!亜衣に頼まれてんだろうが!関係ねぇよ!引っ込んでろ!》
「上等だ!川口!てめぇの会社と家、乗り込んでやるから待っていろ!クビになってから泣き付いても、遅いんだよ」
《おー!やってみろや!亜衣の亭主ってんなら、待っててやるよ!亜衣と一緒に顔をだせ
や!亜衣と俺が、どんなに仲良かったか教えてやるよ!》
私も川口も完全にキレていました。
『あなた、もう止めて!』
妻はそう言うと私からスマホを取り
『川口さん!あなたって人は・・・なんて人なの!本当に情けない人ね!子供さんだってい
るんでしょ!二度と顔も見たくないわ!もう電話なんてしないで!』
亜衣はそう言うと電話を切り、スマホをソファに投げ付けたのです。しばらくは、お互い口を開けません。
私は頭の中で、いろんな事を考えていたように思うのです。《最初、川口は、亜衣からの電話にうろたえていた・・・家族に知られる事を恐れている?・・そして、私を夫と信じていない・・・亜衣が自分との事を、夫に言えるわけがない?・・と思っている。そう考えると、川口が、実は、女絡みのトラブルを家族に知られる事を怖れる普通の家庭人なのだと・・・。まして、人妻になった亜衣が、結婚前の彼氏の事を夫に話すはずはない・・・と。》そんな事が頭の中を巡っていたのです。
『あれでもう電話はかけてこないわよ。』
「わからないぞ。俺を亭主と信じてないみたいだし、亜衣からの言葉で、多分プライドも傷付いたろうから・・・可愛さ余って憎さ百倍ってこともあるぞ。」
そして翌日、(元カレの)川口は取り返しのできないミスを侵したのです。
2015/09/19
こうしてその夜、妻の宗方亜衣(あい28歳)が(元カレの)川口に電話することになったのですが・・・それを契機にこの川口(気の小さな男)が、見栄を張り、破滅の道を歩む男の姿がありました。この結末は、私達夫婦にとって、今思い出しても、気分の重くなる出来事です。
家に帰り、亜衣は直ぐに『シャワーをしてくるね。』と浴室に向かいました。シャワーにかかりながら、私(宗方勝俊31歳)のために風呂に湯を張るのです。妻は毎日決まって3回風呂に入ります。朝のシャワーと、帰ってのシャワー、そして寝る前には湯舟に浸かるのです。
その日は外食をして来たので、パジャマに着替えて出て来ました。
『あなたもお風呂に入ったら・・・、出て来たら電話するわ・・・。』
私も入浴を済ませ、パジャマに着替えると、妻のそばに座ります。時間は午後9時少し前でした。スマホを取り、妻がかけました。
『・・・もしもし・・・・もしもし・・・私、亜衣です・・・何なんですか・・・えっ?・・・ハイ!』
妻がスマホを押さえ、私に話しかける。
『すごく慌てている。《ちょっと待ってくれ!》って家に居るみたい・・・。』
多分、川口の周りに家族がいるのでしょう。突然、亜衣からの電話でパニクっているようです。
『はい!どんなご用件だったんですか?!あなたなんでしょ?名乗らないで会社にまで電話したのは!えっ、知らない!?あなた私のスマホの留守電に入れていたじゃないですか!・・どうぞ!・・・全然構いません!主人は知っています・・・嘘じゃありませんよ!川口さん・・・あなた、こんな事する人だったのですか?・・えぇ、がっかりしました・・・。』
私は思わず亜衣のスマホをむしり取り
「おい!川口、いい加減にしろよ!情けない奴だなぁ!お前ぶっ殺すぞ!」
《何だ!お前は誰だよ!》
「俺か!亜衣の亭主だよ!お前、情けない事やってんじゃねーよ!」
《亭主だぁ!?うそ付くんじゃねぇ!亜衣に頼まれてんだろうが!関係ねぇよ!引っ込んでろ!》
「上等だ!川口!てめぇの会社と家、乗り込んでやるから待っていろ!クビになってから泣き付いても、遅いんだよ」
《おー!やってみろや!亜衣の亭主ってんなら、待っててやるよ!亜衣と一緒に顔をだせ
や!亜衣と俺が、どんなに仲良かったか教えてやるよ!》
私も川口も完全にキレていました。
『あなた、もう止めて!』
妻はそう言うと私からスマホを取り
『川口さん!あなたって人は・・・なんて人なの!本当に情けない人ね!子供さんだってい
るんでしょ!二度と顔も見たくないわ!もう電話なんてしないで!』
亜衣はそう言うと電話を切り、スマホをソファに投げ付けたのです。しばらくは、お互い口を開けません。
私は頭の中で、いろんな事を考えていたように思うのです。《最初、川口は、亜衣からの電話にうろたえていた・・・家族に知られる事を恐れている?・・そして、私を夫と信じていない・・・亜衣が自分との事を、夫に言えるわけがない?・・と思っている。そう考えると、川口が、実は、女絡みのトラブルを家族に知られる事を怖れる普通の家庭人なのだと・・・。まして、人妻になった亜衣が、結婚前の彼氏の事を夫に話すはずはない・・・と。》そんな事が頭の中を巡っていたのです。
『あれでもう電話はかけてこないわよ。』
「わからないぞ。俺を亭主と信じてないみたいだし、亜衣からの言葉で、多分プライドも傷付いたろうから・・・可愛さ余って憎さ百倍ってこともあるぞ。」
そして翌日、(元カレの)川口は取り返しのできないミスを侵したのです。
2015/09/19
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