短Ⅱ22《大好きっ!》6話
短Ⅱ22《大好きっ!》6話
俺(篠田和臣かずおみ:40歳)は仕事の都合でGWに休みが取れず、千春に可哀想な思いをさせたが、夏休みには1度だけ、海に連れて行った。それでも『わたし受験生だから・・・。』って最初はそう断っていたが、目は嬉しそうだった。
冬休みは流石に、受験直前って事で・・・ そのかわりに正月は、『生まれてはじめてです。』と言う振袖を着せてやり、一緒に初詣に行く。腕を組んで参道を歩く姿は、今時珍しい、仲の良い父娘だった。そして受験・・・千春は見事に志望の公立高校にパスし、4月から高校生となる。俺は、「よし。合格したご褒美に、何か買ってやろう。」と告げると・・・ 千春が『物はいいから・・・春休みに、お父さんと一緒に旅行に行きたい。』と言った。
「TDLとか、TDSにするか?」と俺は提案をしたが、『わたし温泉がいいな。』と千春が答えた。伊豆の温泉に、2泊3日の二人旅。旅行中は携帯の電源をオフにした。そして、二人は、手を繋いだり、腕を組んだりと、ずっとくっついていた。
この頃になるとようやく・・・千春を自分の娘として受け入れることが出来て、初めのころのようなドキドキ感もなくなってきている。ところが宿で、『一緒にお風呂に入りたいのわたし。』と千春に言われた時は・・・「あのな~・・・千春もお年頃なんだから・・・それはね・・・。」 と軽くいなすが、『お父さん、ダメですか?』と、例の上目遣いでせまってくる(汗)。 それで、結局露天風呂を予約して、一緒に入る事になったのだが・・・。
千春は俺に臆す事無く、浴衣をスルリと脱ぐ。そしてくるりと背を向け、白のブラジャーもショーツも脱ぎ去って・・・『じゃ、お父さん、先に入っていますね。』と、早々と浴場へ消えていった。
反面、俺は・・・モタモタと、そしてドキドキしながら・・・しかし、意を決し、タオルで前を隠して露天風呂へ行けば、千春が、露天の縁の岩に座って、こちらを見ている。しかも、何も隠さずに・・・その姿は、まるで絵画の人魚のようだった。
俺は思わずその場で立ち尽くす。
『お父さん・・・わたし・・・お父さんのお陰で、無事に中学も卒業出来たし、4月から高校生になります。生んでくれた親よりも、お父さんに感謝しています。本当にありがとうございます。』
千春が深々と頭を下げる。
『少しだけ、大人に近付きました。来年、そして再来年と、千春は少しずつ大人になります。あの・・・毎年少しずつ、大人になる千春をご覧下さい。これからもずっと、千春をよろしくお願いします。』
そう言うと、自分の体をわざと見せるかのように胸を張り、手を後ろに回した。まだ大人にはなり切っていないが、幼さゆえのエロスがあった。
俺はまだ、1年とちょっとしか千春と接してないのに、『生んだ親より感謝する』なんて・・・ 涙が溢れてきて、止まらなくなる。感涙に咽ぶ俺に千春が近付くと、胸に抱きついてきた。 千春もまた泣いていた。
2015/10/09
俺(篠田和臣かずおみ:40歳)は仕事の都合でGWに休みが取れず、千春に可哀想な思いをさせたが、夏休みには1度だけ、海に連れて行った。それでも『わたし受験生だから・・・。』って最初はそう断っていたが、目は嬉しそうだった。
冬休みは流石に、受験直前って事で・・・ そのかわりに正月は、『生まれてはじめてです。』と言う振袖を着せてやり、一緒に初詣に行く。腕を組んで参道を歩く姿は、今時珍しい、仲の良い父娘だった。そして受験・・・千春は見事に志望の公立高校にパスし、4月から高校生となる。俺は、「よし。合格したご褒美に、何か買ってやろう。」と告げると・・・ 千春が『物はいいから・・・春休みに、お父さんと一緒に旅行に行きたい。』と言った。
「TDLとか、TDSにするか?」と俺は提案をしたが、『わたし温泉がいいな。』と千春が答えた。伊豆の温泉に、2泊3日の二人旅。旅行中は携帯の電源をオフにした。そして、二人は、手を繋いだり、腕を組んだりと、ずっとくっついていた。
この頃になるとようやく・・・千春を自分の娘として受け入れることが出来て、初めのころのようなドキドキ感もなくなってきている。ところが宿で、『一緒にお風呂に入りたいのわたし。』と千春に言われた時は・・・「あのな~・・・千春もお年頃なんだから・・・それはね・・・。」 と軽くいなすが、『お父さん、ダメですか?』と、例の上目遣いでせまってくる(汗)。 それで、結局露天風呂を予約して、一緒に入る事になったのだが・・・。
千春は俺に臆す事無く、浴衣をスルリと脱ぐ。そしてくるりと背を向け、白のブラジャーもショーツも脱ぎ去って・・・『じゃ、お父さん、先に入っていますね。』と、早々と浴場へ消えていった。
反面、俺は・・・モタモタと、そしてドキドキしながら・・・しかし、意を決し、タオルで前を隠して露天風呂へ行けば、千春が、露天の縁の岩に座って、こちらを見ている。しかも、何も隠さずに・・・その姿は、まるで絵画の人魚のようだった。
俺は思わずその場で立ち尽くす。
『お父さん・・・わたし・・・お父さんのお陰で、無事に中学も卒業出来たし、4月から高校生になります。生んでくれた親よりも、お父さんに感謝しています。本当にありがとうございます。』
千春が深々と頭を下げる。
『少しだけ、大人に近付きました。来年、そして再来年と、千春は少しずつ大人になります。あの・・・毎年少しずつ、大人になる千春をご覧下さい。これからもずっと、千春をよろしくお願いします。』
そう言うと、自分の体をわざと見せるかのように胸を張り、手を後ろに回した。まだ大人にはなり切っていないが、幼さゆえのエロスがあった。
俺はまだ、1年とちょっとしか千春と接してないのに、『生んだ親より感謝する』なんて・・・ 涙が溢れてきて、止まらなくなる。感涙に咽ぶ俺に千春が近付くと、胸に抱きついてきた。 千春もまた泣いていた。
2015/10/09
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