長Y〖彼女の恋〗パート14
長Y〖彼女の恋〗パート14
眠れずに朝を迎えました・・・目を閉じると新島七海の笑顔が・・僕(柴崎孝信:しばさき:たかのぶ)は食事もとらず、休日ということもあって布団の中でジッとしていました。いつもなら来る七海からの≪おはよう(^O^)/≫メールが、今日は来ません・・。そのことが、昨日の出来事が現実なんだと、僕に思い出させます。
・・・・・・気づくと昼も過ぎ、さすがに布団から出ようとした時です。僕の携帯が鳴りました・・。しかし、昨日のトラウマが・・・携帯とにらめっこ状態の僕・・それは数秒のこと・・・でも、長い時間のように感じました。鳴り止まないので・・七海だろうかと恐る恐るディスプレイを観ると、それは後輩の高岡俊一(しゅんいち)からでした。
「・・・・どうした?」
〔・・・・先輩・・ちょっといいですか?〕
なぜか電話の向こうの俊一は不機嫌でした。
「・・・・なに?」
〔・・・・先輩、七海ちゃんと何があったんですか?・・七海ちゃん、あれじゃ・・・・可哀想ですよ。〕
(・・???・・なにが?・・可哀想なのは僕だろ?)
「・・どういうこと?」
〔・・今朝、七海ちゃんから朋美に電話が来て、しばらく話していたら朋美がパニクってるもんでおれ代わったんですよ。〕
「・・それで?」
〔七海ちゃん、泣きじゃくって・・酷くパニクってたもんで、ヤバいと思って、すぐに朋美と2人で七海ちゃん家に来たんです。〕
(泣きじゃくって・・??)
〔七海ちゃんは、髪ボサボサで、顔クシャクシャで、泣きじゃくりながら・・・・『孝信くんにまた捨てられちゃう』って泣いていました。・・・・先輩、七海ちゃんに何かしたんですか?〕
僕は俊一の話しを聞いてびっくりしました。フラれたのは僕の方だからです・・。しかし、
いまいち僕は状況が読めずにいた。
「・・・・〔七海ちゃん家に来たんです〕って事はお前、今アパートに居るの?」
〔はい。七海ちゃんを1人にできないんで、今朋美がついています。とにかく、説明して下さい。〕
「ちょっとそこに居てくれ、僕もすぐに行くからそれまで七海をよろしく頼む!」
〔えっ!ちょっ、せ、先輩・・〕
俊一からの電話を一方的に切って、僕はワケもわからずバタバタと床に落ちたままの服を着て、部屋を飛び出しました。
『また孝信くんに捨てられちゃう・・。』
七海の言葉と泣く時に髪をグシャグシャやるクセを思い出し、僕は胸がギュッとなりました。今は何もわかりませんが・・七海のそばに居てあげなきゃと思い、駅に向かって走り出しました。
七海の住む街の駅に着き、アパートに向かう途中で携帯をチェックします。俊一から何度も電話が来ていたが行けば済むと思いそのままにした。心も体も焦ります。ようやくアパートに着き、呼び鈴を押す・・・ピンポーン。そしてガチャっ、と音がしてドアが開き俊一が出て来ました。俊一はなぜかドアの前に立ち、怒った顔で僕を・・・・。
2015/12/11
眠れずに朝を迎えました・・・目を閉じると新島七海の笑顔が・・僕(柴崎孝信:しばさき:たかのぶ)は食事もとらず、休日ということもあって布団の中でジッとしていました。いつもなら来る七海からの≪おはよう(^O^)/≫メールが、今日は来ません・・。そのことが、昨日の出来事が現実なんだと、僕に思い出させます。
・・・・・・気づくと昼も過ぎ、さすがに布団から出ようとした時です。僕の携帯が鳴りました・・。しかし、昨日のトラウマが・・・携帯とにらめっこ状態の僕・・それは数秒のこと・・・でも、長い時間のように感じました。鳴り止まないので・・七海だろうかと恐る恐るディスプレイを観ると、それは後輩の高岡俊一(しゅんいち)からでした。
「・・・・どうした?」
〔・・・・先輩・・ちょっといいですか?〕
なぜか電話の向こうの俊一は不機嫌でした。
「・・・・なに?」
〔・・・・先輩、七海ちゃんと何があったんですか?・・七海ちゃん、あれじゃ・・・・可哀想ですよ。〕
(・・???・・なにが?・・可哀想なのは僕だろ?)
「・・どういうこと?」
〔・・今朝、七海ちゃんから朋美に電話が来て、しばらく話していたら朋美がパニクってるもんでおれ代わったんですよ。〕
「・・それで?」
〔七海ちゃん、泣きじゃくって・・酷くパニクってたもんで、ヤバいと思って、すぐに朋美と2人で七海ちゃん家に来たんです。〕
(泣きじゃくって・・??)
〔七海ちゃんは、髪ボサボサで、顔クシャクシャで、泣きじゃくりながら・・・・『孝信くんにまた捨てられちゃう』って泣いていました。・・・・先輩、七海ちゃんに何かしたんですか?〕
僕は俊一の話しを聞いてびっくりしました。フラれたのは僕の方だからです・・。しかし、
いまいち僕は状況が読めずにいた。
「・・・・〔七海ちゃん家に来たんです〕って事はお前、今アパートに居るの?」
〔はい。七海ちゃんを1人にできないんで、今朋美がついています。とにかく、説明して下さい。〕
「ちょっとそこに居てくれ、僕もすぐに行くからそれまで七海をよろしく頼む!」
〔えっ!ちょっ、せ、先輩・・〕
俊一からの電話を一方的に切って、僕はワケもわからずバタバタと床に落ちたままの服を着て、部屋を飛び出しました。
『また孝信くんに捨てられちゃう・・。』
七海の言葉と泣く時に髪をグシャグシャやるクセを思い出し、僕は胸がギュッとなりました。今は何もわかりませんが・・七海のそばに居てあげなきゃと思い、駅に向かって走り出しました。
七海の住む街の駅に着き、アパートに向かう途中で携帯をチェックします。俊一から何度も電話が来ていたが行けば済むと思いそのままにした。心も体も焦ります。ようやくアパートに着き、呼び鈴を押す・・・ピンポーン。そしてガチャっ、と音がしてドアが開き俊一が出て来ました。俊一はなぜかドアの前に立ち、怒った顔で僕を・・・・。
2015/12/11
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