長Y〖彼女の恋〗パート15
長Y〖彼女の恋〗パート15
「・・なんだよ?七海は?早く中入れてくれよ!」
僕(柴崎孝信:しばさき:たかのぶ)から口を開きました。
〔今はヤバいです。・・七海ちゃんに先輩が来るって言ったら取り乱しちゃって・・、ワケ聞かないウチは会わせられません・・・。〕
「ワケとかは後でじゃダメか?とにかく七海のそばに居たいんだ。」
〔いや・・ダメです。〕
後輩の高岡俊一がきっぱり言います。俊一の顔を観ると軽々しくやり過ごせない事がわかりました。
「・・ちょっと・・いいかな?」
僕は七海のアパートのすぐ目の前の公園に俊一を誘い、今までのことを話しました・・・
以前七海と付き合っていたこと・・僕の方から一方的に別れたこと・・再会してからの2人のこと・・僕の気持ち・・七海には彼氏がいること・・。
昨夜、その彼氏から電話があって、【もう七海に会うな】と言われたこと・・しかし、僕は男と七海のセックスのことは話しませんでした・・・俊一は最後まで真剣に聞いてくれ、理解しようと何度も頷いています。〔でも先輩、七海ちゃんが本当に好きなのは、先輩ですよ。〕
そして俊一の口から思わぬ言葉が飛び出しました・・・
俊一の言葉に僕はびっくりする。
「なんだよ・・それ?」
〔なに言ってるんですか?七海ちゃんを見ていれば誰だってわかりますよ。一緒の時は先輩ばかり見ているし、先輩と一緒の時はあんなに嬉しそうだし・・・それに・・先輩が居ない時も先輩の話しばっかりでしたよ。・・幸せそうにいつも笑顔で、『孝信くんは、孝信くんは』って・・。好きじゃなけりゃ、なんなんですか・・。〕
僕は初めて知りました・・・。
〔七海ちゃん、彼氏は居ないって言ってました・・。俺達は、先輩と七海ちゃんが早くくっつかないかと待っていたんですよ・・・。〕
そう言う俊一の言葉がささります・・。
「俺だって・・・・俊一、七海に会わせてくれないかな・・。七海が心配なんだ。」
こんどは俊一も反対しません。僕と俊一は共だって七海のアパートに向かいました。七海
の家に上がり、奥に進みます。七海の寝室に七海と朋美ちゃんがいました。
僕と俊一を見るなり、俊一とアイコンタクトをした朋美ちゃんはそっと七海から離れ、僕のためにスペースを空けてくれる。七海はどうやら疲れて寝ているようだ。〚さっき、やっと寝たんだよ・・。〛朋美ちゃんと俊一の密やかな会話が聞こえるくらい、その場は静かだった。
僕は眠っている七海の隣りに座り、顔を覗き込む。かなり泣いたのか、目が腫れぼったくなり、すっぴんの顔は色が白く、不健康そうに見えた。髪はボサボサで、いつものひまわりのような七海からは想像出来ない容姿に、今の七海の状態がわかります。
僕は胸が痛くなり、無意識に七海の髪を撫でていました。その感触で目を覚ました七海は、僕を見つけるなり、驚きの目を見開き、毛布の中に素早く潜り込んでしまいました・・。その瞬間の七海の表情を・・僕は忘れられないのです・・・。 『やだ・・やだ・・やだっ、なんで孝信くんが・・ごめんなさい・・ごめんなさい・・。』何度も何度も謝りながら、七海は泣いていました。
2015/12/13
「・・なんだよ?七海は?早く中入れてくれよ!」
僕(柴崎孝信:しばさき:たかのぶ)から口を開きました。
〔今はヤバいです。・・七海ちゃんに先輩が来るって言ったら取り乱しちゃって・・、ワケ聞かないウチは会わせられません・・・。〕
「ワケとかは後でじゃダメか?とにかく七海のそばに居たいんだ。」
〔いや・・ダメです。〕
後輩の高岡俊一がきっぱり言います。俊一の顔を観ると軽々しくやり過ごせない事がわかりました。
「・・ちょっと・・いいかな?」
僕は七海のアパートのすぐ目の前の公園に俊一を誘い、今までのことを話しました・・・
以前七海と付き合っていたこと・・僕の方から一方的に別れたこと・・再会してからの2人のこと・・僕の気持ち・・七海には彼氏がいること・・。
昨夜、その彼氏から電話があって、【もう七海に会うな】と言われたこと・・しかし、僕は男と七海のセックスのことは話しませんでした・・・俊一は最後まで真剣に聞いてくれ、理解しようと何度も頷いています。〔でも先輩、七海ちゃんが本当に好きなのは、先輩ですよ。〕
そして俊一の口から思わぬ言葉が飛び出しました・・・
俊一の言葉に僕はびっくりする。
「なんだよ・・それ?」
〔なに言ってるんですか?七海ちゃんを見ていれば誰だってわかりますよ。一緒の時は先輩ばかり見ているし、先輩と一緒の時はあんなに嬉しそうだし・・・それに・・先輩が居ない時も先輩の話しばっかりでしたよ。・・幸せそうにいつも笑顔で、『孝信くんは、孝信くんは』って・・。好きじゃなけりゃ、なんなんですか・・。〕
僕は初めて知りました・・・。
〔七海ちゃん、彼氏は居ないって言ってました・・。俺達は、先輩と七海ちゃんが早くくっつかないかと待っていたんですよ・・・。〕
そう言う俊一の言葉がささります・・。
「俺だって・・・・俊一、七海に会わせてくれないかな・・。七海が心配なんだ。」
こんどは俊一も反対しません。僕と俊一は共だって七海のアパートに向かいました。七海
の家に上がり、奥に進みます。七海の寝室に七海と朋美ちゃんがいました。
僕と俊一を見るなり、俊一とアイコンタクトをした朋美ちゃんはそっと七海から離れ、僕のためにスペースを空けてくれる。七海はどうやら疲れて寝ているようだ。〚さっき、やっと寝たんだよ・・。〛朋美ちゃんと俊一の密やかな会話が聞こえるくらい、その場は静かだった。
僕は眠っている七海の隣りに座り、顔を覗き込む。かなり泣いたのか、目が腫れぼったくなり、すっぴんの顔は色が白く、不健康そうに見えた。髪はボサボサで、いつものひまわりのような七海からは想像出来ない容姿に、今の七海の状態がわかります。
僕は胸が痛くなり、無意識に七海の髪を撫でていました。その感触で目を覚ました七海は、僕を見つけるなり、驚きの目を見開き、毛布の中に素早く潜り込んでしまいました・・。その瞬間の七海の表情を・・僕は忘れられないのです・・・。 『やだ・・やだ・・やだっ、なんで孝信くんが・・ごめんなさい・・ごめんなさい・・。』何度も何度も謝りながら、七海は泣いていました。
2015/12/13
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