長Y〖彼女の恋〗パート11
長Y〖彼女の恋〗パート11
それから、しばらくはいつもと変わらない毎日でした。新島七海(にいじま・ななみ)はマメに連絡をくれます。そのメールや電話に僕(柴崎孝信:たかのぶ)はいつも癒やされます。ですが、やっぱり“不安”という胸のシコリがたまに出てきて心配になります。
七海には今現在、彼氏はいないと朋美ちゃん経由で確認が取れていました。俊一はあの夜以来、その話題を僕とするのを避けているようです・・。僕はいつまでも心配ばかりするのが居たたまれず、七海に自分の気持ちを伝えようと思いました。≪おつかれさま。今日、仕事が早く終わりそうなのだけど、時間があったらご飯でもどうかな?≫しかし、僕の送ったメールに七海からの返事はありませんでした。
それで、僕は仕事を早く片付けて、定時に退社し、途中で花を買い七海のアパートへ向かいました。不安で心配で、七海が居る居ないなんて考えず、七海の気持ちが知りたかった。しかし、案の定、七海はアパートにいませんでした。
僕は七海の部屋のベルを鳴らしてから気づいたのです。(急に来て居ないのは当たり前かぁ。時間的に仕事だったらまだまだ帰って来ないよなぁ・・。僕は・・何しているんだろ・・。)急に冷静になった僕は、しばらく待って、帰って来ないようなので帰ることにしました。
≪急に誘ってゴメンね。今日は仕事だったかな?また日を改めてみます。仕事ガンバってね(^-^)/≫と七海にメールを送って、駅まで歩きました。そして、駅の近くまで来た時です。(あっ・・またあの男だ。)海で見かけたあの男でした。(やっぱりこの駅の近くに住んでいるのかなぁ・・)七海に馴れ馴れしかったと聞いていたのであまり良い気持ちにはなりません。
(今日は散々だなぁ・・)なんて考えていた時です。驚くことに男のすぐ後ろを七海が歩いて来たのです・・・足が長く、歩くのが速い男の後をちょっと小走りぎみについて行く七海。服装もいつもの七海とは違い、明るい緑のシャツに紺系のインナー。白のミニスカートから伸びる脚には黒のハイソックス。夜目に七海の白い太ももが飛び込んで来ます。
(あんなにオシャレして・・・・)七海は僕に気づいていないようだ。僕は二人を目で追い、ふらふらと後について行きました。どうやら七海のアパートに向かっているみたいです。歩くのが速い男に七海は困ったのか、男のシャツの端を手でつまんで歩いていました。僕の中にイヤな感情がモヤモヤっと膨れだします。
二人は彼女のアパートに到着し、そのまま七海の部屋へ入って行きました。ただ、僕は七海の部屋の窓の灯りをただただ呆然と見ているだけでした・・。どのくらいたったでしょう・・10分、20分?もしかしたら1、2分だったかも・・僕は七海の部屋の窓を見つめていました。その時に、僕の携帯が鳴ります。七海からのメールでした。≪孝信くん、ごめんなさいぃ(><;)バタバタしちゃって携帯見れなかったぁY(>_<、)Yせっかく誘ってもらったのに、今日はまだ帰れなそう(>_<)本当にごめんね(T_T)≫・・・なんで嘘を吐く・・・七海は僕の目の前にいるのに・・。
2015/11/26
それから、しばらくはいつもと変わらない毎日でした。新島七海(にいじま・ななみ)はマメに連絡をくれます。そのメールや電話に僕(柴崎孝信:たかのぶ)はいつも癒やされます。ですが、やっぱり“不安”という胸のシコリがたまに出てきて心配になります。
七海には今現在、彼氏はいないと朋美ちゃん経由で確認が取れていました。俊一はあの夜以来、その話題を僕とするのを避けているようです・・。僕はいつまでも心配ばかりするのが居たたまれず、七海に自分の気持ちを伝えようと思いました。≪おつかれさま。今日、仕事が早く終わりそうなのだけど、時間があったらご飯でもどうかな?≫しかし、僕の送ったメールに七海からの返事はありませんでした。
それで、僕は仕事を早く片付けて、定時に退社し、途中で花を買い七海のアパートへ向かいました。不安で心配で、七海が居る居ないなんて考えず、七海の気持ちが知りたかった。しかし、案の定、七海はアパートにいませんでした。
僕は七海の部屋のベルを鳴らしてから気づいたのです。(急に来て居ないのは当たり前かぁ。時間的に仕事だったらまだまだ帰って来ないよなぁ・・。僕は・・何しているんだろ・・。)急に冷静になった僕は、しばらく待って、帰って来ないようなので帰ることにしました。
≪急に誘ってゴメンね。今日は仕事だったかな?また日を改めてみます。仕事ガンバってね(^-^)/≫と七海にメールを送って、駅まで歩きました。そして、駅の近くまで来た時です。(あっ・・またあの男だ。)海で見かけたあの男でした。(やっぱりこの駅の近くに住んでいるのかなぁ・・)七海に馴れ馴れしかったと聞いていたのであまり良い気持ちにはなりません。
(今日は散々だなぁ・・)なんて考えていた時です。驚くことに男のすぐ後ろを七海が歩いて来たのです・・・足が長く、歩くのが速い男の後をちょっと小走りぎみについて行く七海。服装もいつもの七海とは違い、明るい緑のシャツに紺系のインナー。白のミニスカートから伸びる脚には黒のハイソックス。夜目に七海の白い太ももが飛び込んで来ます。
(あんなにオシャレして・・・・)七海は僕に気づいていないようだ。僕は二人を目で追い、ふらふらと後について行きました。どうやら七海のアパートに向かっているみたいです。歩くのが速い男に七海は困ったのか、男のシャツの端を手でつまんで歩いていました。僕の中にイヤな感情がモヤモヤっと膨れだします。
二人は彼女のアパートに到着し、そのまま七海の部屋へ入って行きました。ただ、僕は七海の部屋の窓の灯りをただただ呆然と見ているだけでした・・。どのくらいたったでしょう・・10分、20分?もしかしたら1、2分だったかも・・僕は七海の部屋の窓を見つめていました。その時に、僕の携帯が鳴ります。七海からのメールでした。≪孝信くん、ごめんなさいぃ(><;)バタバタしちゃって携帯見れなかったぁY(>_<、)Yせっかく誘ってもらったのに、今日はまだ帰れなそう(>_<)本当にごめんね(T_T)≫・・・なんで嘘を吐く・・・七海は僕の目の前にいるのに・・。
2015/11/26
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