名I〖愛する人〗第1節2章第2話 [夏5]
名I〖愛する人〗第1節2章第2話 [夏5]
車で高速道路も使って1時間半。郊外の大型ショピングモールに着いた。もっと混雑しているかと思ったが、バーゲンも後半なので思ったよりも人出は少なかった。洋服の買い物の場合、いつもそうだが、今日の主役は妻(寺川絵里:えり:33歳)である。僕(寺川匠真:たくま:36歳)は執事のように絵里様の買い物の手助けをする。
僕の役割は荷物持ちと絵里が服のチョイスに迷った時に助言をする役だ。妻は一応僕のセンスを認めてくれているらしく、『あなたの意見が助かるの。』と言ってくれている。何軒目かで、僕好みのスカートを見つけたので、「これなんかどう?」と勧めてみる。『うん!かわいいね。試着してみるわ。』と言って手に取り、すでに手に抱えていたいくつかの服と一緒に試着室に入って行った。
僕は試着室の目の前で待つのが好きではないので店の隅っこで待っことにする。そのことは妻の絵里も知っているのでいつも着替え終わるとラインで知らせてくる。たいていは、可愛いキャラクターがOKサインをしたスタンプだけ。そのスタンプを確認して試着室に行き感想を述べる。そんな行ったり来たりを繰り返し、最後にさっき僕が選んだスカートの順番が回ってきた。
細いプリーツが入っていて、生地が夏向けで薄く柔らかく体のラインに沿ってシルエットが綺麗に出ている。丈は膝上だがそれほど短くないので妻も抵抗なく履けそうな感じのものだった。今日のブラウスにも合っていて妻の細いウエストからのお尻のラインも強調されてすごくいい感じだ。『これ、かわいいね、どう、いいかな?』妻も気に入った様子だ。「いいね。すごく似合う。」と僕も親指を立てながら言う。
『わかったわ。じゃあ、これも買うね。』と笑顔で言う妻に試着室のカーテンを閉められたので、僕は店の外に出た。向かい側の店のショーウインドウを見ていると『お待たせ!』と後ろから妻の声する。振り向くと僕が選んだスカートを履いている。
絵里は僕がちょっと驚いた顔をしたのを見て、(してやったり)、と満足気な笑顔を浮かべた。『フフッ、そのまま履いてきちゃった。どう?似合う?』とまだクスクス笑っている。「び、びっくりした・・・でも・・すごくいいよ。」すると絵里は『フフッ、面白い顔・・。』と上機嫌だ。
その後、数軒付き合わされたが、薄い生地のフレアなスカートの裾をヒラヒラさせながら歩く妻の後ろ姿に見惚れていたので全く疲れなかった。スカートの裾から伸びた生足も美しいと思った。
店の中で棚の下の方に置いてある服に手を伸ばす時に前かがみになるとお尻が突き出されてスカートの裾が上がって太ももの裏側が見えると僕はドキッとする。身につけているスカートが似合っていて、何となく今日の絵里は、いつもより色っぽく見えた。
妻から少し離れていると周りの男達もチラチラと彼女を見ていることに気がついた。たまにあからさまにじーっと全身を舐めるように見ている男もいる。(今あいつの脳内で妻は裸にされているな)、と思うと、ちょっと興奮してくる。
『ちょっと疲れたから、休憩しない?』と妻が言うのでスターバックスに入った。テーブル席は満席で、外向きのガラスに面したカウンター席しか空いていなかったので、先に絵里をそこに座らせて僕は注文しに行った。両手で冷たいフラペチーノを持って妻の隣に座る。
妻が、『あー美味しい、フフッ。』とそれを飲む。集中して買い物をしてたのでよほど喉が乾いていたのだろう。『はー、久し振りの買い物、楽しいわ。』と目を輝かせながらそう言う。しばらく二人でたわいない会話をしていたが、ふっ、と会話が途切れて二人ともガラスの外を行き交う人達をボーッと眺めていた。
こういった沈黙も妻と一緒なら心地よく感じる。ガラスの向こう側を見ていると何人かの男達が歩きながらガラス越しの妻をチラチラと見ながら通り過ぎてゆくのが分かった。すると絵里がバッグの中に手を入れてスマホを取り出して何か打ち始める。僕は特に気にもせずそのまま外を眺めていた。
その時、僕のズボンのポケット中のスマホがブンと震えた。取り出して画面をみると、隣りに座っている妻からのラインが届いている。妻の方を見ても彼女の視線は間っすぐ前方のままだ。(何を企んでいるんだよ?)と思いながら内容をよく見ると、[買い物楽しいね。ありがとう。バッグの中にいいものが入ってるから開けて見て。]とある。
(バッグ? 絵里のバッグかな?)それはカウンターの上の僕と妻の間においてある。(何か僕にプレゼント?いつの間に買ったのだろう?・・・)僕はバッグを取り膝の上に置き、中をそっと覗き込んだ。その中には妻の化粧道具と・・・くしゃっと丸められた光沢のある白い布が・・・。(これ・・・は、白いレースの・・・パンティー?)
2015/11/26
車で高速道路も使って1時間半。郊外の大型ショピングモールに着いた。もっと混雑しているかと思ったが、バーゲンも後半なので思ったよりも人出は少なかった。洋服の買い物の場合、いつもそうだが、今日の主役は妻(寺川絵里:えり:33歳)である。僕(寺川匠真:たくま:36歳)は執事のように絵里様の買い物の手助けをする。
僕の役割は荷物持ちと絵里が服のチョイスに迷った時に助言をする役だ。妻は一応僕のセンスを認めてくれているらしく、『あなたの意見が助かるの。』と言ってくれている。何軒目かで、僕好みのスカートを見つけたので、「これなんかどう?」と勧めてみる。『うん!かわいいね。試着してみるわ。』と言って手に取り、すでに手に抱えていたいくつかの服と一緒に試着室に入って行った。
僕は試着室の目の前で待つのが好きではないので店の隅っこで待っことにする。そのことは妻の絵里も知っているのでいつも着替え終わるとラインで知らせてくる。たいていは、可愛いキャラクターがOKサインをしたスタンプだけ。そのスタンプを確認して試着室に行き感想を述べる。そんな行ったり来たりを繰り返し、最後にさっき僕が選んだスカートの順番が回ってきた。
細いプリーツが入っていて、生地が夏向けで薄く柔らかく体のラインに沿ってシルエットが綺麗に出ている。丈は膝上だがそれほど短くないので妻も抵抗なく履けそうな感じのものだった。今日のブラウスにも合っていて妻の細いウエストからのお尻のラインも強調されてすごくいい感じだ。『これ、かわいいね、どう、いいかな?』妻も気に入った様子だ。「いいね。すごく似合う。」と僕も親指を立てながら言う。
『わかったわ。じゃあ、これも買うね。』と笑顔で言う妻に試着室のカーテンを閉められたので、僕は店の外に出た。向かい側の店のショーウインドウを見ていると『お待たせ!』と後ろから妻の声する。振り向くと僕が選んだスカートを履いている。
絵里は僕がちょっと驚いた顔をしたのを見て、(してやったり)、と満足気な笑顔を浮かべた。『フフッ、そのまま履いてきちゃった。どう?似合う?』とまだクスクス笑っている。「び、びっくりした・・・でも・・すごくいいよ。」すると絵里は『フフッ、面白い顔・・。』と上機嫌だ。
その後、数軒付き合わされたが、薄い生地のフレアなスカートの裾をヒラヒラさせながら歩く妻の後ろ姿に見惚れていたので全く疲れなかった。スカートの裾から伸びた生足も美しいと思った。
店の中で棚の下の方に置いてある服に手を伸ばす時に前かがみになるとお尻が突き出されてスカートの裾が上がって太ももの裏側が見えると僕はドキッとする。身につけているスカートが似合っていて、何となく今日の絵里は、いつもより色っぽく見えた。
妻から少し離れていると周りの男達もチラチラと彼女を見ていることに気がついた。たまにあからさまにじーっと全身を舐めるように見ている男もいる。(今あいつの脳内で妻は裸にされているな)、と思うと、ちょっと興奮してくる。
『ちょっと疲れたから、休憩しない?』と妻が言うのでスターバックスに入った。テーブル席は満席で、外向きのガラスに面したカウンター席しか空いていなかったので、先に絵里をそこに座らせて僕は注文しに行った。両手で冷たいフラペチーノを持って妻の隣に座る。
妻が、『あー美味しい、フフッ。』とそれを飲む。集中して買い物をしてたのでよほど喉が乾いていたのだろう。『はー、久し振りの買い物、楽しいわ。』と目を輝かせながらそう言う。しばらく二人でたわいない会話をしていたが、ふっ、と会話が途切れて二人ともガラスの外を行き交う人達をボーッと眺めていた。
こういった沈黙も妻と一緒なら心地よく感じる。ガラスの向こう側を見ていると何人かの男達が歩きながらガラス越しの妻をチラチラと見ながら通り過ぎてゆくのが分かった。すると絵里がバッグの中に手を入れてスマホを取り出して何か打ち始める。僕は特に気にもせずそのまま外を眺めていた。
その時、僕のズボンのポケット中のスマホがブンと震えた。取り出して画面をみると、隣りに座っている妻からのラインが届いている。妻の方を見ても彼女の視線は間っすぐ前方のままだ。(何を企んでいるんだよ?)と思いながら内容をよく見ると、[買い物楽しいね。ありがとう。バッグの中にいいものが入ってるから開けて見て。]とある。
(バッグ? 絵里のバッグかな?)それはカウンターの上の僕と妻の間においてある。(何か僕にプレゼント?いつの間に買ったのだろう?・・・)僕はバッグを取り膝の上に置き、中をそっと覗き込んだ。その中には妻の化粧道具と・・・くしゃっと丸められた光沢のある白い布が・・・。(これ・・・は、白いレースの・・・パンティー?)
2015/11/26
- 関連記事
-
- 名I〖愛する人〗第1節1章第1話 [夏1] (2015/11/04)
- 名I〖愛する人〗第1節1章第2話 [夏2] (2015/11/11)
- 名I〖愛する人〗第1節1章第3話 [夏3] (2015/11/15)
- 名I〖愛する人〗第1節2章第1話 [夏4] (2015/11/22)
- 名I〖愛する人〗第1節2章第2話 [夏5] (2015/11/26)
- 名I〖愛する人〗第1節2章第3話 [夏6] (2015/11/30)
- 名I〖愛する人〗第1節2章第4話 [夏7] (2015/12/06)
- 名I〖愛する人〗第1節2章第5話 [夏8] (2015/12/12)
- 名I〖愛する人〗第1節2章第6話 [夏9] (2015/12/23)
- 名I〖愛する人〗第1節2章第7話 [夏10] (2015/12/29)
- 名I〖愛する人〗第1節3章第1話 [夏11] (2016/01/08)
- 名I〖愛する人〗第1節3章第2話 [夏12] (2016/01/27)
- 名I〖愛する人〗第1節3章第3話 [夏13] (2016/02/09)
- 名I〖愛する人〗第1節3章第4話 [夏14] (2016/02/16)
- 名I〖愛する人〗第1節3章第5話 [夏15] (2016/03/05)
コメント
コメントの投稿