名I〖愛する人〗第1節3章第1話 [夏11]
名I〖愛する人〗第1節3章第1話 [夏11]
ノックの音がする。我が家にはインターホンがない。マイホームを建てた時に外装工事を後回しにしたままだったから。だから訪問者は玄関の扉をノックするしかない。もう一度ノックの音。ドンドン。(誰だろ?・・・今日は訪問者の予定はない・・・宅配か?)妻(寺川絵里:えり:33歳)が音を立てないように、そーっと覗き穴から外を確認して見ている。
そして首だけを後ろに回して声を出さずに唇で[たくはいびん]と僕(寺川匠真:たくま:36歳)に伝える。(やっぱり宅配便か・・・でも・・・驚いた・・・)心臓がバクバクしていた。そーっと妻から離れようと思ったが、ふと僕の中に悪戯心が持ち上がった。そのまま絵里を扉に押し付けた状態でゆっくりと腰の動きを再開した。
妻の絵里は、当然僕が体を離すだろうと思っていたのでかなり驚いたはずだ。『んっ・・・・。』絵里は反射的に片手の手のひらで口を覆ったが少し声が漏れた。手を口に当てたまま顔を、“ダメダメ”と横に振りながら懇願するような潤んだ瞳を僕に向ける。その仕草が可愛くて、ついつい悪戯心に拍車がかかる。構わずに下半身の動きを続けた。
快感に耐える妻は、目をきつく閉じて今度は左手で拳を作り、それを強く口に押し付けて
いる。実は、立ちバックは絵里の感じる体位のベスト3に入る。以前、正常位とバック、どちらが好きか、と妻に尋ねたことがあった。
『うーん・・そうね・・・後ろ・・かな。』
「どうして?」
『フフッ・・すぐイっちゃうから・・。』
「えっ、俺が?」
『わたしが・・・よ・・。』
絵里のイマイチよく分からない回答・・・。よく聞くと僕のペニスが角度的にちょうど良い部分に当たるらしい。確かに妻は正常位よりもバックの方が早くイッてしまうことが多い。
立ちバックがさらに感じるのは、それに加えて、無理やりされている感が良いらしい。そして今、妻にとって感じ過ぎてしまう体位、そして声が出せない状況。そんな絵里の姿を後ろから眺めるのが堪らない。
我が家の玄関の扉は遮音性が高い。ぶ厚くさらに枠にパッキンゴムが入っている。家の前の道路の交通量が多いので家を建てる時に特別に注文した。実際にどれぐらいの遮音性かを試したこともあったので多少の物音や普通の話し声はまず扉の向こうに聞こえることはないと知っている。ただし、扉に耳を当てれば別だが・・・宅配員がそんな怪しいことはしない・・・はず。
三たび扉がノックされた。ドンドンドンドン。ドンが2つも多いので、多分、不在通知を置いて行く前の最後通告のノック。その振動を直接身体に感じている妻のあそこが僕のペニスをギューっと締めつけてくる。口を手で覆いながら顎を上に向けて上半身がフルフルと震え出した。もしここで強く突き上げれば、妻の絵里はあっという間にイッてしまうだろう。
でもまだ宅配員が扉の向こうにいるかもしれない。扉に何かが当たる音を出すのは・・・まずい。それに、ない、とは思うが、妻が我を忘れて大きな喘ぎ声でイってしまうかもしれない。激しく突き上げられないのがもどかしい・・・。僕はここで自分が放出することは諦める。あのコーヒー店のカウンターのように、絵里が他の男性、つまり覗き穴から見た宅配員、を意識した状態でイッてしまうのを見たかった。
僕は様子を見ながら腰の動きを続ける。(そろそろ、いいかな? )全国の宅配員達は忙しい
のでいつまでも反応のない家で粘らないはず。それから仕上げにかかる。腰の動きを止めずに、僕は右手を妻の下半身の前から滑り込ませる。絵里の一番敏感な部分の突起に指先で触れてから優しくゆっくりと円を描くように愛撫をする。
すぐに妻の腰が前後左右にグイグイと艶かしく動き出した。
『ん・・・ん・・・んん・・・。』
念を入れて、僕の空いている手を絵里の口に当てられている手に重ねる。
(よし、イッてしまえ・・・)
僕は、ちょっと強めに、ズン、と一突きを入れながら、妻の股間に差し込んだ指先での愛撫を強くした。
妻の背中が大きくグンッと仰け反る。
『んーーーーーーー・・・・。』
背中を反(そ)ったままグイグイと腰を前後に振りながら、声を必死に押し殺して・・・・妻は激しく、そして静かに絶頂に達してしまった。
2016/01/08
ノックの音がする。我が家にはインターホンがない。マイホームを建てた時に外装工事を後回しにしたままだったから。だから訪問者は玄関の扉をノックするしかない。もう一度ノックの音。ドンドン。(誰だろ?・・・今日は訪問者の予定はない・・・宅配か?)妻(寺川絵里:えり:33歳)が音を立てないように、そーっと覗き穴から外を確認して見ている。
そして首だけを後ろに回して声を出さずに唇で[たくはいびん]と僕(寺川匠真:たくま:36歳)に伝える。(やっぱり宅配便か・・・でも・・・驚いた・・・)心臓がバクバクしていた。そーっと妻から離れようと思ったが、ふと僕の中に悪戯心が持ち上がった。そのまま絵里を扉に押し付けた状態でゆっくりと腰の動きを再開した。
妻の絵里は、当然僕が体を離すだろうと思っていたのでかなり驚いたはずだ。『んっ・・・・。』絵里は反射的に片手の手のひらで口を覆ったが少し声が漏れた。手を口に当てたまま顔を、“ダメダメ”と横に振りながら懇願するような潤んだ瞳を僕に向ける。その仕草が可愛くて、ついつい悪戯心に拍車がかかる。構わずに下半身の動きを続けた。
快感に耐える妻は、目をきつく閉じて今度は左手で拳を作り、それを強く口に押し付けて
いる。実は、立ちバックは絵里の感じる体位のベスト3に入る。以前、正常位とバック、どちらが好きか、と妻に尋ねたことがあった。
『うーん・・そうね・・・後ろ・・かな。』
「どうして?」
『フフッ・・すぐイっちゃうから・・。』
「えっ、俺が?」
『わたしが・・・よ・・。』
絵里のイマイチよく分からない回答・・・。よく聞くと僕のペニスが角度的にちょうど良い部分に当たるらしい。確かに妻は正常位よりもバックの方が早くイッてしまうことが多い。
立ちバックがさらに感じるのは、それに加えて、無理やりされている感が良いらしい。そして今、妻にとって感じ過ぎてしまう体位、そして声が出せない状況。そんな絵里の姿を後ろから眺めるのが堪らない。
我が家の玄関の扉は遮音性が高い。ぶ厚くさらに枠にパッキンゴムが入っている。家の前の道路の交通量が多いので家を建てる時に特別に注文した。実際にどれぐらいの遮音性かを試したこともあったので多少の物音や普通の話し声はまず扉の向こうに聞こえることはないと知っている。ただし、扉に耳を当てれば別だが・・・宅配員がそんな怪しいことはしない・・・はず。
三たび扉がノックされた。ドンドンドンドン。ドンが2つも多いので、多分、不在通知を置いて行く前の最後通告のノック。その振動を直接身体に感じている妻のあそこが僕のペニスをギューっと締めつけてくる。口を手で覆いながら顎を上に向けて上半身がフルフルと震え出した。もしここで強く突き上げれば、妻の絵里はあっという間にイッてしまうだろう。
でもまだ宅配員が扉の向こうにいるかもしれない。扉に何かが当たる音を出すのは・・・まずい。それに、ない、とは思うが、妻が我を忘れて大きな喘ぎ声でイってしまうかもしれない。激しく突き上げられないのがもどかしい・・・。僕はここで自分が放出することは諦める。あのコーヒー店のカウンターのように、絵里が他の男性、つまり覗き穴から見た宅配員、を意識した状態でイッてしまうのを見たかった。
僕は様子を見ながら腰の動きを続ける。(そろそろ、いいかな? )全国の宅配員達は忙しい
のでいつまでも反応のない家で粘らないはず。それから仕上げにかかる。腰の動きを止めずに、僕は右手を妻の下半身の前から滑り込ませる。絵里の一番敏感な部分の突起に指先で触れてから優しくゆっくりと円を描くように愛撫をする。
すぐに妻の腰が前後左右にグイグイと艶かしく動き出した。
『ん・・・ん・・・んん・・・。』
念を入れて、僕の空いている手を絵里の口に当てられている手に重ねる。
(よし、イッてしまえ・・・)
僕は、ちょっと強めに、ズン、と一突きを入れながら、妻の股間に差し込んだ指先での愛撫を強くした。
妻の背中が大きくグンッと仰け反る。
『んーーーーーーー・・・・。』
背中を反(そ)ったままグイグイと腰を前後に振りながら、声を必死に押し殺して・・・・妻は激しく、そして静かに絶頂に達してしまった。
2016/01/08
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