名I〖愛する人〗第1節3章第3話 [夏13]
名I〖愛する人〗第1節3章第3話 [夏13]
妻(寺川絵里:えり:33歳)は僕(寺川匠真:たくま:36歳)が自慰(オナニー)をすることに対して特に嫌悪感を持っていない。姉妹で育ったからなのか男の性に対してほとんど知識がなかった。結婚後、男は定期的に抜かないと性欲が溜まってしまう事や、世の中のほとんどの男達は自慰をすることや、そのやり方を僕の場合や友人から聞いた話を例に出して説明したりしたこともあった。
男が自慰の時に対象にする。“オカズ”という言葉もその時に教えた。絵里は、『フフッ、男の人ってほんとうに面白いね。』と笑いながら聞いていた。だから妻は男とはそういうものなのだと思っているし、僕が時々していることも話したりしている。とは言うものの、絵里の目の前でするのはこの時が初めてだった。
「エリを見ながらしたい・・・。」
『フフッ・・・わたしが、オ・カ・ズ、ね・・いいわよ・・・どうすればいいの?』
絵里は、何だか嬉しそうだ。
「じゃあ、今日買ったスカートに履き替えて・・あっ、下着は無しでね。」
『ん?!・・いいわよ!』
妻の絵里は買い物袋からそれを取り出し履き替えるために洗面所に消える。(ここで履き替えればいいのに)と思うが、女心とはそういうものらしい。
『どう、似合ってる?』
「いいね、やっぱり似合うよ。」
『自分で選ぶといつも同じようなものになっちゃうから、たまに選んでくれると嬉しい・・・ちょっと汚しちゃったけど洗えば大丈夫ね。』と言いながらリビングの食器棚のガラスに自分の姿を映してご機嫌で眺める。睡眠のあとの夕食とビールで体力が回復して元気になったようだ。絵里はこの時、珍しく2缶も飲んだ。
「じゃあ・・・オカズは、ここに座って・・。」と普段ほとんど使われないカウンターキッチン用のスツール椅子をポンポンと軽く叩いた。背もたれはないが、それはちょうどあのコーヒー店のスツール椅子の高さに近い。
妻の絵里は振り返りこっちをジッと見たが、すぐに僕の意図を理解したらしく、その椅子に座る。
「では・・一発抜かさせてもらいます。」
『フフッ・・・なんだかすごくHな言い方ね・・それ・・。』
と小悪魔的な笑みを浮かべながら言った。
背筋を伸ばしてスツール椅子ににチョコンと腰掛けた妻(寺川絵里:えり:33歳)は、両手をスカートの上に重ねて置いて、脚をピタリと閉じている。何だかかしこまった感じだったので少し可笑しくなった。夫とは言え、男性の自慰を目の前で見るのは絵里にとって初めてだし、自分がそのオカズと言われてもどうしていいのか分からないのだろう。ただ、なんとなく興味津々な感じが妻から伝わってくる。
リビングの電気を消して、キッチンカウンターの上の間接照明だけ灯す。すると上からの指向性照明の明かりで、まるで妻がスポットライトで照らされたように見える。
「両手を膝から離して・・・脚を組んで・・・。」
妻が脚を組む。ほんの一瞬チラッと、奥に黒いものが見えて、ドキッ、とした。
軽いスカートの裾がやや持ち上がり、その分太腿の露出が多くなり、悩ましい姿の妻。《もうこの姿だけで、十分抜ける!》と僕(寺川匠真:たくま:36歳)は思ったが、それでは、もったいない。「・・・そのまま脚をゆっくりと開いて・・・昼間と同じくらいまでに・・。」と妻は向かい側の僕をジッと見つめながら、組んだ脚を解き、ゆっくりと脚を肩幅ぐらいまで開いた・・・あの時のように。《おおぅ・・これがもう一度見たかった!・・》
2016/02/09
〖愛する人〗第1節1章第1話 [夏1]から読みたい方は ⇒ こちら
妻(寺川絵里:えり:33歳)は僕(寺川匠真:たくま:36歳)が自慰(オナニー)をすることに対して特に嫌悪感を持っていない。姉妹で育ったからなのか男の性に対してほとんど知識がなかった。結婚後、男は定期的に抜かないと性欲が溜まってしまう事や、世の中のほとんどの男達は自慰をすることや、そのやり方を僕の場合や友人から聞いた話を例に出して説明したりしたこともあった。
男が自慰の時に対象にする。“オカズ”という言葉もその時に教えた。絵里は、『フフッ、男の人ってほんとうに面白いね。』と笑いながら聞いていた。だから妻は男とはそういうものなのだと思っているし、僕が時々していることも話したりしている。とは言うものの、絵里の目の前でするのはこの時が初めてだった。
「エリを見ながらしたい・・・。」
『フフッ・・・わたしが、オ・カ・ズ、ね・・いいわよ・・・どうすればいいの?』
絵里は、何だか嬉しそうだ。
「じゃあ、今日買ったスカートに履き替えて・・あっ、下着は無しでね。」
『ん?!・・いいわよ!』
妻の絵里は買い物袋からそれを取り出し履き替えるために洗面所に消える。(ここで履き替えればいいのに)と思うが、女心とはそういうものらしい。
『どう、似合ってる?』
「いいね、やっぱり似合うよ。」
『自分で選ぶといつも同じようなものになっちゃうから、たまに選んでくれると嬉しい・・・ちょっと汚しちゃったけど洗えば大丈夫ね。』と言いながらリビングの食器棚のガラスに自分の姿を映してご機嫌で眺める。睡眠のあとの夕食とビールで体力が回復して元気になったようだ。絵里はこの時、珍しく2缶も飲んだ。
「じゃあ・・・オカズは、ここに座って・・。」と普段ほとんど使われないカウンターキッチン用のスツール椅子をポンポンと軽く叩いた。背もたれはないが、それはちょうどあのコーヒー店のスツール椅子の高さに近い。
妻の絵里は振り返りこっちをジッと見たが、すぐに僕の意図を理解したらしく、その椅子に座る。
「では・・一発抜かさせてもらいます。」
『フフッ・・・なんだかすごくHな言い方ね・・それ・・。』
と小悪魔的な笑みを浮かべながら言った。
背筋を伸ばしてスツール椅子ににチョコンと腰掛けた妻(寺川絵里:えり:33歳)は、両手をスカートの上に重ねて置いて、脚をピタリと閉じている。何だかかしこまった感じだったので少し可笑しくなった。夫とは言え、男性の自慰を目の前で見るのは絵里にとって初めてだし、自分がそのオカズと言われてもどうしていいのか分からないのだろう。ただ、なんとなく興味津々な感じが妻から伝わってくる。
リビングの電気を消して、キッチンカウンターの上の間接照明だけ灯す。すると上からの指向性照明の明かりで、まるで妻がスポットライトで照らされたように見える。
「両手を膝から離して・・・脚を組んで・・・。」
妻が脚を組む。ほんの一瞬チラッと、奥に黒いものが見えて、ドキッ、とした。
軽いスカートの裾がやや持ち上がり、その分太腿の露出が多くなり、悩ましい姿の妻。《もうこの姿だけで、十分抜ける!》と僕(寺川匠真:たくま:36歳)は思ったが、それでは、もったいない。「・・・そのまま脚をゆっくりと開いて・・・昼間と同じくらいまでに・・。」と妻は向かい側の僕をジッと見つめながら、組んだ脚を解き、ゆっくりと脚を肩幅ぐらいまで開いた・・・あの時のように。《おおぅ・・これがもう一度見たかった!・・》
2016/02/09
〖愛する人〗第1節1章第1話 [夏1]から読みたい方は ⇒ こちら
- 関連記事
-
- 名I〖愛する人〗第1節2章第3話 [夏6] (2015/11/30)
- 名I〖愛する人〗第1節2章第4話 [夏7] (2015/12/06)
- 名I〖愛する人〗第1節2章第5話 [夏8] (2015/12/12)
- 名I〖愛する人〗第1節2章第6話 [夏9] (2015/12/23)
- 名I〖愛する人〗第1節2章第7話 [夏10] (2015/12/29)
- 名I〖愛する人〗第1節3章第1話 [夏11] (2016/01/08)
- 名I〖愛する人〗第1節3章第2話 [夏12] (2016/01/27)
- 名I〖愛する人〗第1節3章第3話 [夏13] (2016/02/09)
- 名I〖愛する人〗第1節3章第4話 [夏14] (2016/02/16)
- 名I〖愛する人〗第1節3章第5話 [夏15] (2016/03/05)
- 名I〖愛する人〗第1節3章第6話 [夏16 完] (2016/03/09)
- 名I〖愛する人〗第2節1章第1話 [秋1]17 (2016/04/03)
- 名I〖愛する人〗第2節1章第2話 [秋2]18 (2016/04/13)
- 名I〖愛する人〗第2節1章第3話 [秋3]19 (2016/04/19)
- 名I〖愛する人〗第2節1章第4話 [秋4]20 (2016/04/29)
コメント
コメントの投稿