短Ⅱ26〖心の隙〗第13話
短Ⅱ26〖心の隙〗第13話
第12話
妻(明戸理紗:あけど・りさ:35歳)は話しを続けます。
『あなたはこっそり聞いていたと思うけど、今度の週末は、2泊3日で会社の研修旅行に行ってくるから。娘たちにもそう言ってあるし、あなたにも口裏を合わせてもらうからね。もちろん、わたしと所長の二人きりの研修旅行だけどね。』
『でも、そんなことを娘たちに言ったら承知しないし、たとえ娘たちにそんな事を話して味方につけて、わたしを旅行に行かせないようにしようったって、駄目よ。もし、万一そんなことになったら、わたし、全てを捨てる覚悟くらいできているのよ。わたしは所長の“新妻”として、週末の3日間を過ごしてくるから。あなたは娘たちの世話をして、夜は所長とセックスしているわたしの姿でも想像しながら、自分のおちんちんを慰めていてね。』
『いまのところ、日曜の夕方には帰ってきてあげるわ。それで、これも聞いていたと思うけど、わたしたちはもうこれっきりで終わりなの。所長は転勤してしまうし、もう簡単には会えなくなるわ。でもこれは、あなたにとっては、良かったのかしら、悪かったのかしら。もし、あなたが、恐らくこれが最初で最後のわたしたちの旅行を邪魔するようなことをしたら、わたし、本当に何をするかわからないからね。』
妻は本気だ。私(明戸郁夫:いくお:33歳)が下手に邪魔立てすると、妻は家庭を捨ててあの男のもとへ行ってしまう気だ。言いたい放題に罵られたけれど、私はただ黙って、頷くことしかできませんでした。
金曜日の朝。娘たちを午前7時過ぎに学校に送り出したあと、出勤前の私は妻と二人きりになりました。子ども達がいなくなると、途端に妻は母親の顔から、女の顔に変わります。
突然、私に見せつけるように、妻は一旦全裸になり、この前見せられたあの男からのプレゼントを身に着け始めました。
それは透け透けのピンクのショーツ。そしてショーツとお揃いのブラジャー。次にハート柄の入った肌色のショーツストッキング。それに大きなリボンがついた可愛い白いブラウス。最後に膝上10センチくらいのピンクのミニスカート。
『どう? 可愛いでしょ。』
「ああ。たまらないよ、理紗。本当に行くのか。」
『ええ、もちろん。あ、そうだ、あなた。車で所長のマンションの近くまで送ってね。』
「うん…分ったよ。でも、本当に頼むよ、帰ってきてくれ。必ず僕の元へ帰ってきてくれ。」
『泣かないの。だいじょうぶよ。今のところ、そのつもりだから。』
私は妻と唇を合わせました。ひょっとすると、これが理紗との最後のキスになるかもしれないと思いながら…妻の胸に手を伸ばしますが、それは払いのけられました。私は薄いコートを羽織った妻を車に乗せ、妻の指示通りに送り、家に帰ってきます。
もう本当は、妻があの男と旅行して三日間も二人きりになるのは、胸が張り裂けそうな苦しみになっていました。しかし、もし、ここで私が妨害すれば、幸せな家庭が崩壊し、妻はもう永遠にあの男のものになってしまうだろう…。そして、そっちの方が、寂しくて耐えられない。
妻を返してもらうために、弱い男が採れる方法は、自分の妻の心と体を完全に奪っているあの男に、自分から妻を提供し、三日間何度でも気が済むまでセックスを認めた上で、返してもらうしかないのです。弱い男が自分の妻を強い男に差し出し、これ以上の仕打ちを何とか許してもらえるように・・・。でも、この三日間で妻はあの男の子種を身ごもらされてしまわないだろうか?そんな可能性は低いかもしれないが、もしそうなってしまったら…。
また実際のところ、私が妻を差し出しても、あの男が妻を私に返してよこす保証など、何もないのです。このまま、あの男は、妻を自分のものとして私の手から奪い取っていくのではないだろうか…。この時点で私は仕事に行く気になど到底なれず、職場には連絡を入れて休みました。
2016/05/17
第12話
妻(明戸理紗:あけど・りさ:35歳)は話しを続けます。
『あなたはこっそり聞いていたと思うけど、今度の週末は、2泊3日で会社の研修旅行に行ってくるから。娘たちにもそう言ってあるし、あなたにも口裏を合わせてもらうからね。もちろん、わたしと所長の二人きりの研修旅行だけどね。』
『でも、そんなことを娘たちに言ったら承知しないし、たとえ娘たちにそんな事を話して味方につけて、わたしを旅行に行かせないようにしようったって、駄目よ。もし、万一そんなことになったら、わたし、全てを捨てる覚悟くらいできているのよ。わたしは所長の“新妻”として、週末の3日間を過ごしてくるから。あなたは娘たちの世話をして、夜は所長とセックスしているわたしの姿でも想像しながら、自分のおちんちんを慰めていてね。』
『いまのところ、日曜の夕方には帰ってきてあげるわ。それで、これも聞いていたと思うけど、わたしたちはもうこれっきりで終わりなの。所長は転勤してしまうし、もう簡単には会えなくなるわ。でもこれは、あなたにとっては、良かったのかしら、悪かったのかしら。もし、あなたが、恐らくこれが最初で最後のわたしたちの旅行を邪魔するようなことをしたら、わたし、本当に何をするかわからないからね。』
妻は本気だ。私(明戸郁夫:いくお:33歳)が下手に邪魔立てすると、妻は家庭を捨ててあの男のもとへ行ってしまう気だ。言いたい放題に罵られたけれど、私はただ黙って、頷くことしかできませんでした。
金曜日の朝。娘たちを午前7時過ぎに学校に送り出したあと、出勤前の私は妻と二人きりになりました。子ども達がいなくなると、途端に妻は母親の顔から、女の顔に変わります。
突然、私に見せつけるように、妻は一旦全裸になり、この前見せられたあの男からのプレゼントを身に着け始めました。
それは透け透けのピンクのショーツ。そしてショーツとお揃いのブラジャー。次にハート柄の入った肌色のショーツストッキング。それに大きなリボンがついた可愛い白いブラウス。最後に膝上10センチくらいのピンクのミニスカート。
『どう? 可愛いでしょ。』
「ああ。たまらないよ、理紗。本当に行くのか。」
『ええ、もちろん。あ、そうだ、あなた。車で所長のマンションの近くまで送ってね。』
「うん…分ったよ。でも、本当に頼むよ、帰ってきてくれ。必ず僕の元へ帰ってきてくれ。」
『泣かないの。だいじょうぶよ。今のところ、そのつもりだから。』
私は妻と唇を合わせました。ひょっとすると、これが理紗との最後のキスになるかもしれないと思いながら…妻の胸に手を伸ばしますが、それは払いのけられました。私は薄いコートを羽織った妻を車に乗せ、妻の指示通りに送り、家に帰ってきます。
もう本当は、妻があの男と旅行して三日間も二人きりになるのは、胸が張り裂けそうな苦しみになっていました。しかし、もし、ここで私が妨害すれば、幸せな家庭が崩壊し、妻はもう永遠にあの男のものになってしまうだろう…。そして、そっちの方が、寂しくて耐えられない。
妻を返してもらうために、弱い男が採れる方法は、自分の妻の心と体を完全に奪っているあの男に、自分から妻を提供し、三日間何度でも気が済むまでセックスを認めた上で、返してもらうしかないのです。弱い男が自分の妻を強い男に差し出し、これ以上の仕打ちを何とか許してもらえるように・・・。でも、この三日間で妻はあの男の子種を身ごもらされてしまわないだろうか?そんな可能性は低いかもしれないが、もしそうなってしまったら…。
また実際のところ、私が妻を差し出しても、あの男が妻を私に返してよこす保証など、何もないのです。このまま、あの男は、妻を自分のものとして私の手から奪い取っていくのではないだろうか…。この時点で私は仕事に行く気になど到底なれず、職場には連絡を入れて休みました。
2016/05/17
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