中Ⅱ8〖溺れる〗第6話
中Ⅱ8〖溺れる〗第6話
第5話
妻の木内翔子(きうち・しょうこ:46歳)がシャワーを使います。シャワーの飛沫が乳首にかかり快感を弾き出します。女陰からは止めどもなく愛液が流れ出します。
『どうしてしまったの・・・私の体は?』
この体の変化が不思議なのです。妻は膣に手をやります。クリトリスは自分の手でも、夫の啓吾にも愛撫してもらった事がなかった。右手は膣に左手は乳房に。膣口を擦り上げ、乳房を揉みしだき夢中でオナニーをしたのです。妻にはオナニーの習慣はなく、結婚前に数度、その程度です、勿論結婚してからは一度もありません。
オナニーで初めて絶頂に達しました。一度では体が満足していないのが解ります。達した後も手が膣に乳房に伸びてしまうのです。郷原の名を呼びながら、何度も何度も絶頂に達しやっと体の火照りから解放されます。こんなに体が求めるのは郷原への思いが強いからだと妻は信じ込んでしまうのです。
後々わかるのだが郷原は媚薬を使ったのです。ワインに混ぜて飲まされたのです。郷原は焦ってはいないのです。今日、行為まで及ばなかったのは、妻に郷原を恋焦がれる思いを十分にさせたかったのです。金曜日には私(木内啓吾:けいご:48歳)の帰宅が10時以降になる事も妻から聞いて知っています。妻がオナニーをする時間は十分あります。そして郷原の計画はまんまとその通りになったのです。
3時間程の持続性のある媚薬です。食事を始めたのが6時半、今は10時、そろそろ薬の効果が切れる頃です。着替えが終わり居間のソファーに座ります。
『さっきまでの私は何だったのでしょう? 今の私は夫にどう映るのだろう?』
それから媚薬の効果が薄れ、平常に戻った妻は急に心に痛みを覚えます。
金曜日の夜はほぼ毎週、得意先と懇談を兼ねた食事会です。本当は早く帰りたいのです。たまには金曜日の夜、妻とゆったりと過ごしたいのです。自然と帰り足が早くなります。
「只今、今帰った。」
『貴方、お帰りなさい。お疲れ様でした。お風呂にしますか?何か食べます?』
「風呂にしてくれ。飯はいい。客と食べてきたから。」
仕事から帰れば先ず風呂です。《妻と過ごす時には清潔でいたい》そう言う気持ちがあるからかも知れません。風呂は妻が常に私の後です。それが結婚して以来の習慣でした。私はバスルームに入ります。
「・・・うん?」
タイルが、誰か風呂を使った後の様に濡れています。一瞬、女臭の様なものを嗅いだ気がしましたが、石鹸の強い匂いに紛れてしまいました。
《気のせいかな・・・》
「翔子、お風呂を使ったのか?」
『はい、今日棚卸しのお手伝いで汗をかいたの。先に使って御免なさい。』
私の何気ない言葉に妻の表情が変わります。小さな事でも嘘が嫌いなので、嘘をつくのが辛いのでしょう。しかし、私はその嘘に気がつかなかったのでした。
2016/05/20
第5話
妻の木内翔子(きうち・しょうこ:46歳)がシャワーを使います。シャワーの飛沫が乳首にかかり快感を弾き出します。女陰からは止めどもなく愛液が流れ出します。
『どうしてしまったの・・・私の体は?』
この体の変化が不思議なのです。妻は膣に手をやります。クリトリスは自分の手でも、夫の啓吾にも愛撫してもらった事がなかった。右手は膣に左手は乳房に。膣口を擦り上げ、乳房を揉みしだき夢中でオナニーをしたのです。妻にはオナニーの習慣はなく、結婚前に数度、その程度です、勿論結婚してからは一度もありません。
オナニーで初めて絶頂に達しました。一度では体が満足していないのが解ります。達した後も手が膣に乳房に伸びてしまうのです。郷原の名を呼びながら、何度も何度も絶頂に達しやっと体の火照りから解放されます。こんなに体が求めるのは郷原への思いが強いからだと妻は信じ込んでしまうのです。
後々わかるのだが郷原は媚薬を使ったのです。ワインに混ぜて飲まされたのです。郷原は焦ってはいないのです。今日、行為まで及ばなかったのは、妻に郷原を恋焦がれる思いを十分にさせたかったのです。金曜日には私(木内啓吾:けいご:48歳)の帰宅が10時以降になる事も妻から聞いて知っています。妻がオナニーをする時間は十分あります。そして郷原の計画はまんまとその通りになったのです。
3時間程の持続性のある媚薬です。食事を始めたのが6時半、今は10時、そろそろ薬の効果が切れる頃です。着替えが終わり居間のソファーに座ります。
『さっきまでの私は何だったのでしょう? 今の私は夫にどう映るのだろう?』
それから媚薬の効果が薄れ、平常に戻った妻は急に心に痛みを覚えます。
金曜日の夜はほぼ毎週、得意先と懇談を兼ねた食事会です。本当は早く帰りたいのです。たまには金曜日の夜、妻とゆったりと過ごしたいのです。自然と帰り足が早くなります。
「只今、今帰った。」
『貴方、お帰りなさい。お疲れ様でした。お風呂にしますか?何か食べます?』
「風呂にしてくれ。飯はいい。客と食べてきたから。」
仕事から帰れば先ず風呂です。《妻と過ごす時には清潔でいたい》そう言う気持ちがあるからかも知れません。風呂は妻が常に私の後です。それが結婚して以来の習慣でした。私はバスルームに入ります。
「・・・うん?」
タイルが、誰か風呂を使った後の様に濡れています。一瞬、女臭の様なものを嗅いだ気がしましたが、石鹸の強い匂いに紛れてしまいました。
《気のせいかな・・・》
「翔子、お風呂を使ったのか?」
『はい、今日棚卸しのお手伝いで汗をかいたの。先に使って御免なさい。』
私の何気ない言葉に妻の表情が変わります。小さな事でも嘘が嫌いなので、嘘をつくのが辛いのでしょう。しかし、私はその嘘に気がつかなかったのでした。
2016/05/20
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