短Ⅳ15〚情婦〛第13話
第12話 20190222
「有紀子はまだ君(石井卓司:いしい・たくじ:41歳)とのことを引きずっている。俺(服部則之:はっとり・のりゆき:41歳)は妻から連絡があるまで戻らない。あとは有紀子の願いを聞いてやってくれ。俺も了承済みだから大丈夫だ。」
〔おい、ちょっと待てよ。なんだそれ・・・。〕
石井は言いかけたが、私は玄関に向かって行き靴を履く。
玄関に見送りに来た妻(服部有紀子:はっとり・ゆきこ:37歳)と激しく唇を合わせた。
「じゃあ買ってくるよ。あんまり遅かったらどっかで酔って寝てるかもしれないから電話してくれよ。」
リビングにいる石井に聞こえるようにそう言うと、外に出る。玄関のドアノブを放す時、手が震えた。
私の妄想が加速する。少し熱っぽさを感じるほどに興奮すると、無性に喉が渇いた。妻が他人に抱かれるのを待つということが、これほどのことだとは・・・。自分の見ている前で抱かれた方が、少しは気が楽なのかもしれない。何をしているのか、何をされているのか、しっかり見ていられるのだから・・離れているところで待っていることで、妄想が妄想をよんでしまった。
いや妻は私の存在などすっかり忘れ、朝まで抱かれ続けるつもりかもしれない。焦った私が家に戻ると、そこにはもう夫婦同然となった有紀子と石井がいて、慌てて帰宅した私の様を見て笑い出すかもしれなかった。もしそうなったら私のいる場所はない。
私がそこにいるのを知りながら、2人は構わずセックスをするのか?まるで私の存在を置
物か何かのようにしか思うのか?妻はこれ以上ない角度で大きく脚を開き、はしたない声を上げる。石井は私に冷たい視線を浴びせながら、優越感に浸ってペニスを突き入れ、私
のサイズに合っていた妻の下の口は、石井の太いペニスによって最大限に拡張し、いやらしく伸びた桃色の唇をだらしな拡げていた。
有紀子はその快感を、石井に突かれる度に噴き出される潮で表現する。何度突かれても、その度に大量の潮を吹き出し、私たち夫婦の寝室には、石井の汗と妻の潮が混ざったいやらしい香りが充満した。そんな悲惨な光景を目の当たりにしながら、私は声を出すこともできず、自分の頼りないペニスを握りしめ、それ物が何の役にも立たないと思い知らされる。
単なる雌となった妻にとっては、石井の逞しいペニス1本だけがあれば私の細いペニスなど、切り取ってしまっても構わないほどの価値しかなかった。
『私、今しあわせよ。もうあなたのなんて必要ないわ。』
そう妻に言われ、私は惨めな気持ちで歯ぎしりしながら自慰を始める。惨めなら惨めなほど嫉妬心をかき立てられ、興奮する・・そんな妄想を私は見続けていました。 第14話に続く
20190224
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