短Ⅳ22《うちの妻は大丈夫?》第4回
第3回 20181204
休日のお昼時の店内は、家族連れやカップルで賑わっています。こんな中では、これから行う事については話す事ができません。でも、結果的にそれが良かったのかなと思いました。私(白木啓一郎:しらき・けいいちろう:37歳)も妻(白木紗弥加:しらき・さやか:35歳)も全くの初対面ですが、山口宏隆(やまぐち・ひろたか:36歳)さんは話し上手で、自分の事とかを面白おかしく語ってくれています・・・。
カフェに入って2時間弱経った頃、山口さんから〔そろそろ行きましょうか。〕と・・・。いよいよ始まるのか・・・。せっかく解けた緊張も、また戻ってきたりして・・・。席を立ち歩き始めると、紗弥加が不安そうに私の手を握ってきました。私もその手をギュッと握り返します。
3人は、山口さんの車に乗り、ホテルに向かいました。その道中も、山口さんは私達にしきりに話しかけてくれます。でも、さっきのようにはほぐれない・・・。それどころか私は武者震い?まで起こる始末・・・。山口さんの問いに答える声も、うわずります。
しばらく行くとホテルに到着しました。フロントに予約している旨を伝え室内に・・・。
結婚してからはとんと来なくなったラブホテル。以前よりもオシャレになっているんですね。私達が入った部屋は、メゾネット?みたいになっています。1階はソファやお風呂、トイレなどがあり、2階にベッドルームがありました。
とりあえず紗弥加にはお風呂の準備をさせ、その隙に私は三田村和樹(みたむら・かずき:27歳)くんに連絡する事にします。あらかじめ大体の時間と場所は教えてあったので、5~10分位でホテルに来られるとの事。でも、《ちょっと早いかな?》と思ったので、20分後に部屋の前に来てもらう事にしました。
10分程でお風呂の準備が整い、まず紗弥加を先に入らせます。本当はここで山口さんと2人で入る・・・なんて思ったのですが、初めての事なのでまずは紗弥加一人で入らせ、後から私も入る事にしました。
紗弥加がお風呂に行って数分後、私の携帯がなります。三田村くんからなので、急いでフロントに連絡し、鍵を開けてもらい、三田村くんを招き入れました。そして挨拶もソコソコに、私もお風呂へ。残された二人にはシャワーを浴びる準備として、服を脱いで待っててもらいます。
私がお風呂に入った時、紗弥加はお湯に浸かりながら俯いていました。一人不安になって思考が止まっているようです。「どうした? 大丈夫?」と話し掛けながら、私は簡単に身体を洗い、湯船に浸かりました。ずっと無言の妻に、「ここまで来たんだから、普段では出来ない事を楽しもうよ。」と最後の説得をします。紗弥加も観念したのか、小さく頷きました。 第5回に続く
20190317
- 関連記事
-
- 短Ⅳ1「写真を撮りたいな」パート17 (2018/12/15)
- 短Ⅳ1「写真を撮りたいな」パート18 (2019/01/24)
- 短Ⅳ15〚情婦〛第10話 (2019/02/03)
- 短Ⅳ15〚情婦〛第11話 (2019/02/16)
- 短Ⅳ15〚情婦〛第12話 (2019/02/22)
- 短Ⅳ15〚情婦〛第13話 (2019/02/24)
- 短Ⅳ8[嫁を抱かせる]その11回 (2019/03/16)
- 短Ⅳ22《うちの妻は大丈夫?》第4回 (2019/03/17)
- 短Ⅳ21『あなたが望むことなら。』8話 (2019/04/01)
- 短Ⅳ21『あなたが望むことなら。』9話 (2019/04/03)
- 短Ⅳ21『あなたが望むことなら。』10話 (2019/05/13)
- 短Ⅳ8[嫁を抱かせる]その12回 (2019/05/15)
- 短Ⅳ8[嫁を抱かせる]その13回 (2019/05/16)
- 短Ⅳ8[嫁を抱かせる]その14回 (2019/05/17)
- 短Ⅳ8[嫁を抱かせる]その15回 (2019/05/18)