〔夫婦の妄想ゲーム〕その2
短13〔夫婦の妄想ゲーム〕その2
後輩の谷口君もかなり酔っ払って、〚でも村岡さん、いっつも⦅鹿島はきっとマグロだな。⦆とか言ってるじゃないすかあ。〛と先輩をからかいます。真っ赤になって怒る村岡氏を想像したのですが、意外にも村岡氏はうろたえる様子もなく、真顔で私に向かって、⦅そうなんですよ。実際のとこ、どうなんですか?⦆と訊いてきたから、私も面食らいます。
何も話さないのも場を白けさせるし、かといって小百合の同僚にいろいろ話すわけにもいかないですから、私は、「マグロってことはないですよ。気分が乗ってくれば・・・。」と思わせぶりに返事をし、それ以上は「あんまり話すとあとでカミさんに叱られるから。」などとお茶を濁すつもりでした。
《へー、そうなんですかぁ~。》二人は無遠慮に小百合の方に視線を向けます。妻の裸体やベッドで乱れる様子を想像でもしているのでしょうか?若い谷口君はそれだけでもう興奮しているのか、コップに残っていた焼酎を飲み干して、〚やっぱり一緒にお風呂入ったりするんですか?〛なんて訊いてきます。
私は「うーん、うちはユニットバスで狭いですからねえ。」村岡氏は私よりも年上だからか、さらに遠慮がありません。⦅でも一度や二度はあるんでしょ?⦆と、「まあ、そのくらいはありますね。」って応える。⦅そうするとお風呂の中でそのまま、なんてこともやっぱりありますよねえ。⦆
「あはは、ご想像におまかせします。」と私は笑ってごまかすしかありません。(新婚家庭なのだから家の中では一通り、することはしていますが。)それでも村岡氏は酔いすぎているのか、⦅もしかして裸エプロンなんていうのも?⦆としつこい。「いや、そんなことはしないですよ。」と私が否定すると、〚えー、鹿島さん、似合うと思うけどなあ。〛と谷口君が言えば、村岡氏が、⦅バカ、谷口、そんなもんに似合うも何もあるかよ!⦆って、すかさずツッコみます。
私と村岡氏と谷口君はいつしか三人で顔を寄せ合って、コソコソと話しては大笑い、という会話を繰り返し、端から見れば意気投合しているように思えたことでしょう。実際そのような際どい会話も別に不快というわけもなく、私も酒席での猥談と割り切って楽しんでいました。
それから間もなく飲み会は解散になり、私は妻と一緒に家路に向かいました。『眞一さん、なんかずいぶん楽しそうだったね。』小百合はほんのりと頬を桜色に染めて、私の顔を覗きこみます。「うん、まあね。」と私は口籠る。『ねえねえ、三人でコソコソ何話してたの?』(まさか夜の営みについてちょっとね。)とも言えないので、「家に帰ったら教えてやるよ。外じゃ言えないような話だから。」と適当にごまかして、家に帰りました。
2015/01/13
後輩の谷口君もかなり酔っ払って、〚でも村岡さん、いっつも⦅鹿島はきっとマグロだな。⦆とか言ってるじゃないすかあ。〛と先輩をからかいます。真っ赤になって怒る村岡氏を想像したのですが、意外にも村岡氏はうろたえる様子もなく、真顔で私に向かって、⦅そうなんですよ。実際のとこ、どうなんですか?⦆と訊いてきたから、私も面食らいます。
何も話さないのも場を白けさせるし、かといって小百合の同僚にいろいろ話すわけにもいかないですから、私は、「マグロってことはないですよ。気分が乗ってくれば・・・。」と思わせぶりに返事をし、それ以上は「あんまり話すとあとでカミさんに叱られるから。」などとお茶を濁すつもりでした。
《へー、そうなんですかぁ~。》二人は無遠慮に小百合の方に視線を向けます。妻の裸体やベッドで乱れる様子を想像でもしているのでしょうか?若い谷口君はそれだけでもう興奮しているのか、コップに残っていた焼酎を飲み干して、〚やっぱり一緒にお風呂入ったりするんですか?〛なんて訊いてきます。
私は「うーん、うちはユニットバスで狭いですからねえ。」村岡氏は私よりも年上だからか、さらに遠慮がありません。⦅でも一度や二度はあるんでしょ?⦆と、「まあ、そのくらいはありますね。」って応える。⦅そうするとお風呂の中でそのまま、なんてこともやっぱりありますよねえ。⦆
「あはは、ご想像におまかせします。」と私は笑ってごまかすしかありません。(新婚家庭なのだから家の中では一通り、することはしていますが。)それでも村岡氏は酔いすぎているのか、⦅もしかして裸エプロンなんていうのも?⦆としつこい。「いや、そんなことはしないですよ。」と私が否定すると、〚えー、鹿島さん、似合うと思うけどなあ。〛と谷口君が言えば、村岡氏が、⦅バカ、谷口、そんなもんに似合うも何もあるかよ!⦆って、すかさずツッコみます。
私と村岡氏と谷口君はいつしか三人で顔を寄せ合って、コソコソと話しては大笑い、という会話を繰り返し、端から見れば意気投合しているように思えたことでしょう。実際そのような際どい会話も別に不快というわけもなく、私も酒席での猥談と割り切って楽しんでいました。
それから間もなく飲み会は解散になり、私は妻と一緒に家路に向かいました。『眞一さん、なんかずいぶん楽しそうだったね。』小百合はほんのりと頬を桜色に染めて、私の顔を覗きこみます。「うん、まあね。」と私は口籠る。『ねえねえ、三人でコソコソ何話してたの?』(まさか夜の営みについてちょっとね。)とも言えないので、「家に帰ったら教えてやるよ。外じゃ言えないような話だから。」と適当にごまかして、家に帰りました。
2015/01/13
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