中P〖妻と部長〗第6話
中P〖妻と部長〗第6話
レストランに戻った私はなぜだかドキドキしていた。自分の妻に少しの間、逢っただけなのに浮かれた気分にもなっている。自分でも不思議な感覚だった。人妻と初めて密会するようなドキドキ感を自分の妻に抱いたのだ。そんな浮かれた気分で席に戻ったがその気分も損なわれる事になった。
席に戻り、新しい酒をオーダーした。酒を飲みながら窓の外に目をやる。ちょうどトイレから会場に戻っていく妻の愛美(まなみ)が目に入った。ゆっくり歩いていた愛美の足どりが急に速くなり、誰かのもとへ小走りで駆けていった。誰のもとに駆けていったかは想像出来たが恐る恐るその先に目をやった。やはりその先にいたのは真田部長だった。こちらからは見えないが愛美は満面の笑みを浮かべているのだろう。そして、真田部長に飛びついた。
そんな光景を見た私はショックを隠せなかった。パートナーを演じるにしても度が過ぎる。もしかして、愛美は私が真田部長の妻の典子さんと関係を持っていることを知っていて、その腹いせでこんな態度をとっているのだろうかと疑心暗鬼になる。そんな思いが頭をよぎったがすぐに振り払う。その光景を茫然と眺めている。心に湧き出てきた嫉妬心は次第に怒りへと変化していく。それから暫くして、私は席を立ちレストランを後にした。
私は愛美からの電話を待つ為に部屋に戻ろうかと思ったが本当に掛かってくるのだろうかと不安になっている状態で待つのは辛く、侘びしいので飲み直すことにする。ホテルの最上階に夜景が綺麗で有名なバーとして雑誌に紹介されていた所があるのでそちらに向かった。
雰囲気がよくカップルに人気らしい。バーにはいるとカウンターの向こうから若いバーテンダーが「いらっしゃいませ。」と迎えてくれた。どこに座ろうかと店内を一望する。早い時間の為、まだ客はいない。カウンターはL字型になっており、正面に5席、奥に2席あり、窓際には2人用のテーブル席が3つあった。窓の向こうには綺麗な夜景が広がっている。私はカウンターの一番奥に座った。
ウィスキーをロックで頼んだ。一口、口に含み流し込む。喉にヒリヒリとした痛みを与えながら、流れ込んできた。先ほどの光景を忘れる為に強い酒を頼んでみたが、効果はないようだ。チェイサー(強い酒をストレートで飲む場合、続けて口直しに飲む水、炭酸水や軽い酒)を飲むと少し冷静になれた気がした。飲み過ぎては愛美からの電話が受けられない。ペースを落とそう。
それからは一人でちびちびと飲んでいた。一時間位経ったころに三十代半ばに見える女性客が2人入ってくる。愛美と同じパーティーに出席していたのだろうか、派手なドレスを
着ていた。2人は少し飲んでいるようでほんのりと赤い顔をしている。そして、窓側のテーブル席ではなく、私の一つ隣、カウンターの角の席に座った。2人とも美人な部類に入るしスタイルも良さそうだ。
特に奥の女性は胸が豊かで巨乳の部類に入る。胸元からのぞく谷間がセクシーだ。 男を挑発する術を知っているのだろう。チラチラとこちらに視線をおくりながら、もじもじと体を動かす度に胸元が強調されている感じだ。私の反応を楽しんでいるのだろう。時折、イタズラっぽい笑みを浮かべる。
私は意識していないようにカウンターの後ろに陳列されている色々な種類の酒を眺めながら飲んでいた。端からみたら、意識しているように見えただろう。手前の女性は私の反応をみているような気がした。
2人は小声で会話を交わしていた。ところどころ聞こえてくるが内容までは、詳しくわからない。わかった範囲では、2人は愛美の出席しているパーティーに出席していた事。パーティーは怪しいものではないこと。2人は飲み屋で知り合った男性客のパートナー(妻役)として参加したが部屋だけは別にしてもらったようだ。
彼女達が入店してから、30分ほど経過したが新たに客は来なかった。知らない間にバーテンダーを含め、彼女達と会話するようになっていた。私は席を移動し彼女達に挟まれるように座りなおす。
彼女達がパーティーに参加したことを聞き、自分は2階のレストランから見ていたと伝えた。パーティーの内容について聞いてみたが女性を連れて美味しい物を泊まりで食べにいく会であること以外は知らないとの事だった。パートナーの女性達は妻と紹介されたが2人のように知り合いに頼まれた人もいれば、明らかに怪しい関係に見える人もいたようだ。
2015/04/02
レストランに戻った私はなぜだかドキドキしていた。自分の妻に少しの間、逢っただけなのに浮かれた気分にもなっている。自分でも不思議な感覚だった。人妻と初めて密会するようなドキドキ感を自分の妻に抱いたのだ。そんな浮かれた気分で席に戻ったがその気分も損なわれる事になった。
席に戻り、新しい酒をオーダーした。酒を飲みながら窓の外に目をやる。ちょうどトイレから会場に戻っていく妻の愛美(まなみ)が目に入った。ゆっくり歩いていた愛美の足どりが急に速くなり、誰かのもとへ小走りで駆けていった。誰のもとに駆けていったかは想像出来たが恐る恐るその先に目をやった。やはりその先にいたのは真田部長だった。こちらからは見えないが愛美は満面の笑みを浮かべているのだろう。そして、真田部長に飛びついた。
そんな光景を見た私はショックを隠せなかった。パートナーを演じるにしても度が過ぎる。もしかして、愛美は私が真田部長の妻の典子さんと関係を持っていることを知っていて、その腹いせでこんな態度をとっているのだろうかと疑心暗鬼になる。そんな思いが頭をよぎったがすぐに振り払う。その光景を茫然と眺めている。心に湧き出てきた嫉妬心は次第に怒りへと変化していく。それから暫くして、私は席を立ちレストランを後にした。
私は愛美からの電話を待つ為に部屋に戻ろうかと思ったが本当に掛かってくるのだろうかと不安になっている状態で待つのは辛く、侘びしいので飲み直すことにする。ホテルの最上階に夜景が綺麗で有名なバーとして雑誌に紹介されていた所があるのでそちらに向かった。
雰囲気がよくカップルに人気らしい。バーにはいるとカウンターの向こうから若いバーテンダーが「いらっしゃいませ。」と迎えてくれた。どこに座ろうかと店内を一望する。早い時間の為、まだ客はいない。カウンターはL字型になっており、正面に5席、奥に2席あり、窓際には2人用のテーブル席が3つあった。窓の向こうには綺麗な夜景が広がっている。私はカウンターの一番奥に座った。
ウィスキーをロックで頼んだ。一口、口に含み流し込む。喉にヒリヒリとした痛みを与えながら、流れ込んできた。先ほどの光景を忘れる為に強い酒を頼んでみたが、効果はないようだ。チェイサー(強い酒をストレートで飲む場合、続けて口直しに飲む水、炭酸水や軽い酒)を飲むと少し冷静になれた気がした。飲み過ぎては愛美からの電話が受けられない。ペースを落とそう。
それからは一人でちびちびと飲んでいた。一時間位経ったころに三十代半ばに見える女性客が2人入ってくる。愛美と同じパーティーに出席していたのだろうか、派手なドレスを
着ていた。2人は少し飲んでいるようでほんのりと赤い顔をしている。そして、窓側のテーブル席ではなく、私の一つ隣、カウンターの角の席に座った。2人とも美人な部類に入るしスタイルも良さそうだ。
特に奥の女性は胸が豊かで巨乳の部類に入る。胸元からのぞく谷間がセクシーだ。 男を挑発する術を知っているのだろう。チラチラとこちらに視線をおくりながら、もじもじと体を動かす度に胸元が強調されている感じだ。私の反応を楽しんでいるのだろう。時折、イタズラっぽい笑みを浮かべる。
私は意識していないようにカウンターの後ろに陳列されている色々な種類の酒を眺めながら飲んでいた。端からみたら、意識しているように見えただろう。手前の女性は私の反応をみているような気がした。
2人は小声で会話を交わしていた。ところどころ聞こえてくるが内容までは、詳しくわからない。わかった範囲では、2人は愛美の出席しているパーティーに出席していた事。パーティーは怪しいものではないこと。2人は飲み屋で知り合った男性客のパートナー(妻役)として参加したが部屋だけは別にしてもらったようだ。
彼女達が入店してから、30分ほど経過したが新たに客は来なかった。知らない間にバーテンダーを含め、彼女達と会話するようになっていた。私は席を移動し彼女達に挟まれるように座りなおす。
彼女達がパーティーに参加したことを聞き、自分は2階のレストランから見ていたと伝えた。パーティーの内容について聞いてみたが女性を連れて美味しい物を泊まりで食べにいく会であること以外は知らないとの事だった。パートナーの女性達は妻と紹介されたが2人のように知り合いに頼まれた人もいれば、明らかに怪しい関係に見える人もいたようだ。
2015/04/02
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