中P〖妻と部長〗第2話
中P〖妻と部長〗第2話
会場となるホテルは料理が有名で偶然にも妻の愛美(まなみ)に連れて行って欲しいとせがまれていたところだった。しかし、私は真田部長からの申し出(真田部長の知り合いが主催する食事会の参加)を断った。人見知りする方ではないが既にグループになっている中に入り込んでいくのはどちらかというと苦手でさらに真田部長の代わりと言うことは粗相も出来ない。
プライベートな食事会らしいからあの浮気相手でも誘えばいいのにとも思っていた。真田部長は、〔何とかその食事会に出席してくれないか?〕としつこく言ってきた。愛美は満更でもない様子であった。私はあまりのしつこさにウンザリしていた。その時ふと頭に浮かんだ言葉が口から出た。「愛美でよければ、一緒に行ったらいかがですか?」
私の言葉を聞いた2人は唖然としていた。私は続けて言った。
「愛美、前からここのディナーに行きたいって言っていただろ?真田部長なら安心だし、お供しなよ。真田部長もどうですか?愛美では役不足かもしれませんけど。それとなんなら、送り迎えしますよ。」
私は2人に交互に視線を送った。
『確かにここの料理は食べたいけど…。』
愛美が口ごもった。
〔愛美さんだったら、私も大歓迎だ。しかし、食事会の後は泊まりになっているんだが…。何もしないし、するつもりもないが流石に人の嫁さん、部下の嫁さんと泊まるわけにはいかないだろ?〕
過去には人妻と不倫旅行に行ったこともある真田部長がもっともらしいことを言った。真田部長の不倫については色々と知っているし、恩恵を受けた事もある。なぜか真田部長を信じている自分がそこにいた。私に寝取られ願望はないが執拗に勧めてみた。
「折角だし、愛美行ってきなよ。真田部長が僕の嫁に変なことする訳ないし、こんなチャンスは滅多にないぞ。真田部長も遠慮せずに。どうですか?」
『あなたがそこまで言うなら…。でも、私なんかでいいのかしら?』とまだ迷っている。
〔伊勢君に甘えて、愛美さんと行かせてもらうよ。それにいい案を思いついたよ。伊勢君もホテルに泊まったらどうだ?食事会は愛美さんと参加するがホテルには伊勢君と愛美さんが2人で泊まって、私がシングルにでも泊まればいいだろ?それなら余計な疑いもなくて丸く収まるだろ。〕と部長が提案をしてきた。
「そんな事も出来るんですね。それなら、その方向でお願いします。」と僕は答えた。愛美はなんだか浮かない顔をしながらも頷いていた。真田部長は携帯を取り出し、幹事に電話を掛け、シングルルームを追加で取ってもらうように依頼していた。その日はタクシーを呼んで真田部長は帰って行った。
2015/01/27
会場となるホテルは料理が有名で偶然にも妻の愛美(まなみ)に連れて行って欲しいとせがまれていたところだった。しかし、私は真田部長からの申し出(真田部長の知り合いが主催する食事会の参加)を断った。人見知りする方ではないが既にグループになっている中に入り込んでいくのはどちらかというと苦手でさらに真田部長の代わりと言うことは粗相も出来ない。
プライベートな食事会らしいからあの浮気相手でも誘えばいいのにとも思っていた。真田部長は、〔何とかその食事会に出席してくれないか?〕としつこく言ってきた。愛美は満更でもない様子であった。私はあまりのしつこさにウンザリしていた。その時ふと頭に浮かんだ言葉が口から出た。「愛美でよければ、一緒に行ったらいかがですか?」
私の言葉を聞いた2人は唖然としていた。私は続けて言った。
「愛美、前からここのディナーに行きたいって言っていただろ?真田部長なら安心だし、お供しなよ。真田部長もどうですか?愛美では役不足かもしれませんけど。それとなんなら、送り迎えしますよ。」
私は2人に交互に視線を送った。
『確かにここの料理は食べたいけど…。』
愛美が口ごもった。
〔愛美さんだったら、私も大歓迎だ。しかし、食事会の後は泊まりになっているんだが…。何もしないし、するつもりもないが流石に人の嫁さん、部下の嫁さんと泊まるわけにはいかないだろ?〕
過去には人妻と不倫旅行に行ったこともある真田部長がもっともらしいことを言った。真田部長の不倫については色々と知っているし、恩恵を受けた事もある。なぜか真田部長を信じている自分がそこにいた。私に寝取られ願望はないが執拗に勧めてみた。
「折角だし、愛美行ってきなよ。真田部長が僕の嫁に変なことする訳ないし、こんなチャンスは滅多にないぞ。真田部長も遠慮せずに。どうですか?」
『あなたがそこまで言うなら…。でも、私なんかでいいのかしら?』とまだ迷っている。
〔伊勢君に甘えて、愛美さんと行かせてもらうよ。それにいい案を思いついたよ。伊勢君もホテルに泊まったらどうだ?食事会は愛美さんと参加するがホテルには伊勢君と愛美さんが2人で泊まって、私がシングルにでも泊まればいいだろ?それなら余計な疑いもなくて丸く収まるだろ。〕と部長が提案をしてきた。
「そんな事も出来るんですね。それなら、その方向でお願いします。」と僕は答えた。愛美はなんだか浮かない顔をしながらも頷いていた。真田部長は携帯を取り出し、幹事に電話を掛け、シングルルームを追加で取ってもらうように依頼していた。その日はタクシーを呼んで真田部長は帰って行った。
2015/01/27
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