中P〖妻と部長〗第11話
中P〖妻と部長〗第11話
部長の奥さんの典子さんに会った時は、ヒヤヒヤものだった。妻の愛美(まなみ)もいたし、もしも問い詰められたら、簡単に白状していただろう。それにしても女は恐ろしい。ゴルフに行っているはずの私に偶然出会っても、疑惑の眼差しを見せずに平然としている典子さんにある種の恐怖を覚えた。私たちは典子さんとは挨拶だけ交わして別れ、私はすぐに真田部長に連絡をいれる。真田部長からは〔後日、典子に何か訊かれたら、妻(愛美)と出掛ける約束を忘れていて、前日に断った事にしておいてくれ。〕と言われた。
真田部長が予想していた通り、典子さんから連絡があった。しかし予想外に愛美を通して食事に誘われたことだった。偶然だったのかわからないが指定して来た日は、真田部長が泊まりの出張で愛美も友達と旅行に行く日だった。愛美が旅行でいないからその日は外食の予定だった。愛美が『1人で食べるくらいなら典子さんと食事に行ってきたら?』と勧める。私は断る理由も見つからず、2人で食事に行くことになった。
《真田部長の事を根掘り葉掘り聞かれたらという不安はあった》しかしそれよりも美人の典子さんと2人で食事が出来る方が嬉しかった。当日、典子さんが予約していたお店に入ると個室に通された。すでに典子さんは来ており、手前に座っていた。私は奥に座り、これで逃げられないと悟った。
典子さんが言うには〚以前から浮気についてはある程度気付いており、先日確信したわ。〛との事だった。幸い私が真田部長の恩恵を受けているとは思っていない。典子さんは〚あの人とは離婚をする気はないが仕返しをしたいの!〛と言い、〚伊勢さんに抱いて欲しい!〛と迫られる。私は再三断ったが結局は典子さんに押し切られる形で抱く事になってしまう。
その夜は空が明け方白むまで何度も体を交えた。典子さんはセックスレスだったらしく、私の愛撫に激しく感じてくれる。そして2人の関係はその日だけで終わらず、真田部長と愛美の目を盗んで何度も逢瀬が続いた。典子さんがのめり込んできたので私は少し距離を置くようにした。
すると、典子さんは私としばらく逢わない間にパート先の上司で年下の社員と関係しだした。その男は独身で今はその男の家にいるようです。今でも私が典子さんの体に火を付けたのだと後ろめたく思っている。
私が話を変えようと真田部長が手にしている枕について訊いてみた。
〔おお、これかぁ!〕と枕を持ち上げる。
〔ベッドで寝ると間違いを起こしそうだからな。俺はソファで寝るつもりだ。〕
「そうしてもらえると安心です。」と私が答える。
そうすると愛美は『でも、ソファだと疲れが取れませんよ。それに体も痛くなるし。真田部長も私も良識ある大人だから、間違いは起こらりませんよ。絶対にね。』と言いだす。
〔ははは。愛美ちゃんありがとうな。〕と言いながら、愛美の肩に手を回した。〔でも俺も男だ。愛美ちゃんみたいに色っぽい女が隣に寝ていたら、間違いを起こしちゃうよ。雄の本能としてね。良識はあっても典子が出て行ってから、セックスをしてないから我慢できなくなるよ。〕と言いながら笑った。
私は真田部長が愛美の肩に手を回した事が許せなかった。それから、愛美が真田部長に肩を寄せたのも許せない。私は真田部長に「あの…手が…。」と、もごもご言った。
〔あぁ、ごめんごめん。〕
『あなたぁ!もしかして妬いているの?』と愛美が笑う。
「そんな事ないよ。」
〔伊勢君。大丈夫、大丈夫。〕
どうも三人の話が噛み合わないままに、気分が乗らない会話が続いた。
2015/04/24
部長の奥さんの典子さんに会った時は、ヒヤヒヤものだった。妻の愛美(まなみ)もいたし、もしも問い詰められたら、簡単に白状していただろう。それにしても女は恐ろしい。ゴルフに行っているはずの私に偶然出会っても、疑惑の眼差しを見せずに平然としている典子さんにある種の恐怖を覚えた。私たちは典子さんとは挨拶だけ交わして別れ、私はすぐに真田部長に連絡をいれる。真田部長からは〔後日、典子に何か訊かれたら、妻(愛美)と出掛ける約束を忘れていて、前日に断った事にしておいてくれ。〕と言われた。
真田部長が予想していた通り、典子さんから連絡があった。しかし予想外に愛美を通して食事に誘われたことだった。偶然だったのかわからないが指定して来た日は、真田部長が泊まりの出張で愛美も友達と旅行に行く日だった。愛美が旅行でいないからその日は外食の予定だった。愛美が『1人で食べるくらいなら典子さんと食事に行ってきたら?』と勧める。私は断る理由も見つからず、2人で食事に行くことになった。
《真田部長の事を根掘り葉掘り聞かれたらという不安はあった》しかしそれよりも美人の典子さんと2人で食事が出来る方が嬉しかった。当日、典子さんが予約していたお店に入ると個室に通された。すでに典子さんは来ており、手前に座っていた。私は奥に座り、これで逃げられないと悟った。
典子さんが言うには〚以前から浮気についてはある程度気付いており、先日確信したわ。〛との事だった。幸い私が真田部長の恩恵を受けているとは思っていない。典子さんは〚あの人とは離婚をする気はないが仕返しをしたいの!〛と言い、〚伊勢さんに抱いて欲しい!〛と迫られる。私は再三断ったが結局は典子さんに押し切られる形で抱く事になってしまう。
その夜は空が明け方白むまで何度も体を交えた。典子さんはセックスレスだったらしく、私の愛撫に激しく感じてくれる。そして2人の関係はその日だけで終わらず、真田部長と愛美の目を盗んで何度も逢瀬が続いた。典子さんがのめり込んできたので私は少し距離を置くようにした。
すると、典子さんは私としばらく逢わない間にパート先の上司で年下の社員と関係しだした。その男は独身で今はその男の家にいるようです。今でも私が典子さんの体に火を付けたのだと後ろめたく思っている。
私が話を変えようと真田部長が手にしている枕について訊いてみた。
〔おお、これかぁ!〕と枕を持ち上げる。
〔ベッドで寝ると間違いを起こしそうだからな。俺はソファで寝るつもりだ。〕
「そうしてもらえると安心です。」と私が答える。
そうすると愛美は『でも、ソファだと疲れが取れませんよ。それに体も痛くなるし。真田部長も私も良識ある大人だから、間違いは起こらりませんよ。絶対にね。』と言いだす。
〔ははは。愛美ちゃんありがとうな。〕と言いながら、愛美の肩に手を回した。〔でも俺も男だ。愛美ちゃんみたいに色っぽい女が隣に寝ていたら、間違いを起こしちゃうよ。雄の本能としてね。良識はあっても典子が出て行ってから、セックスをしてないから我慢できなくなるよ。〕と言いながら笑った。
私は真田部長が愛美の肩に手を回した事が許せなかった。それから、愛美が真田部長に肩を寄せたのも許せない。私は真田部長に「あの…手が…。」と、もごもご言った。
〔あぁ、ごめんごめん。〕
『あなたぁ!もしかして妬いているの?』と愛美が笑う。
「そんな事ないよ。」
〔伊勢君。大丈夫、大丈夫。〕
どうも三人の話が噛み合わないままに、気分が乗らない会話が続いた。
2015/04/24
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