中11 〖家庭教師の誤算 第11回〗
中11 〖家庭教師の誤算 第11回〗
週に一回、同じ空間で時間を過ごしているというだけで香澄(かすみ)の学力が向上しているとは思えなくて、訊いてみたことがある。
「ねぇ、僕って本当に香澄の勉強の役に立ってるのかな?」
『立ってる立ってる。』
「ほんとかよぉ?」
『ほんとほんと。』
そう言って香澄は唇を突き出すと、キスをするよう僕に促す。香澄がキスをせがんで来るのは決まって模試の前だった。
『あのね先生とキスすると、わたし俄然やる気が出てくるの。』
本当なのか、僕をからかっているだけなのか判らなかったけど、香澄はそんな風に言っていた。そして年は明け、彼女は僕が受験の頃に落ちた結構偏差値の高い大学を受験する。試験の前日に僕は香澄に呼び出されて、学業の神さまを祀る神社にお参りをした。
お賽銭をちょっとだけ奮発して、流れ星の時とは違って香澄の合格だけを心から祈る。二人でおみくじを引くと、香澄は大吉で僕は凶だった。香澄が大吉でホッとしていると、僕のおみくじを見た香澄が言った。
『先生交換してあげる。』
香澄は僕から凶のおみくじを奪い取ると、大吉のおみくじを僕に押し付けた。
『私ね、凶でも合格する自信あるから。』
駅で別れるとき、香澄は少し上目遣いになって僕に言った。
『先生、明日試験が終わる頃、迎えに来てくれる?』
《彼女は自信があると強がっては見せたもののやっぱり不安なのかな?》そう思った僕はわざと軽いノリで返事をする。
「はいはい。」
『「はい」は一度でよろしい。』
「はいはい。」
『ほら、またぁw』
香澄は笑顔を見せて、僕にはそんな掛け合いが楽しかった。
試験が終わる1時間くらい前に僕は試験会場に着いていた。香澄の合格しか願っていなくて、柄にもなくもう一度神社にお参りに行ってからの到着です。合格を諦めた者なのか回答が早く終わった者なのか分からなかったが、終了時刻よりも早く何人かの受験生っぽい生徒が出て来始めると、その中に混じって香澄の姿があった。
香澄は目ざとく僕の姿を見つけると、校舎を出たところから人目を憚ることなく僕に手を振る。
『先生、わざわざ来てくれてありがとう。』
「終了時間より大分早いんじゃないの?」
『そう、でも先生に早く会いたくて出てきちゃったよ。』
「えーっ!それ大丈夫なの?」
『うん、楽勝楽勝。』
「ほんとかよ?」
『ほんとほんと。それより先生、早く行こ!』
「どこへ?」
『もう~分かっているくせにぃ・・・セックスしよ!』
《うわっ、期待していなかったといえば嘘になるけど、ストレートだなぁ》
そう思いながら僕たちは、繁華街へ出ると一番綺麗なホテルを見つける。
『わぁ豪華ね、ここ高いんじゃない?』
「香澄の合格前祝い。」
『ほんと?先生、ありがとう。期待してもらって大丈夫だから。』
《僕が受験した時などは、合格発表まで気が気じゃなかった記憶がある。それなのに香澄のこの自信はどこから来るのか?ちょっと羨ましかった》
フロントでカードキーを受け取って部屋に入ると、香澄は直ぐに僕に抱きついてくる。大きくはない胸だけど、胸を押し付けられると僕はやはり興奮した。彼女を抱きしめると女の子の匂いがして、僕は股間を膨らませてしまう。
目ざとくそれを見つけた香澄は僕をからかうように言った。
『あ、先生、おっきくなってるぅw』
僕は恥ずかしくなって押し倒すように香澄をベッドに寝かせると彼女は僕の動きを制した。
『ね~先生、シャワーを浴びて来てもいい?』
僕は逸る気持ちを抑えて香澄から一旦離れると、香澄はバスルームに消えて行く。シャワーの音が止んで、香澄が戻ってくると僕も入れ替わりでシャワーを浴びた。出てくると彼女はもうベッドの中に潜り込んでいる。バスタオルがベッドの脇に畳んであるので、シーツの下に香澄が生まれたままの姿でいると思うと僕のモノは痛いほどに屹立した。
2015/04/25
週に一回、同じ空間で時間を過ごしているというだけで香澄(かすみ)の学力が向上しているとは思えなくて、訊いてみたことがある。
「ねぇ、僕って本当に香澄の勉強の役に立ってるのかな?」
『立ってる立ってる。』
「ほんとかよぉ?」
『ほんとほんと。』
そう言って香澄は唇を突き出すと、キスをするよう僕に促す。香澄がキスをせがんで来るのは決まって模試の前だった。
『あのね先生とキスすると、わたし俄然やる気が出てくるの。』
本当なのか、僕をからかっているだけなのか判らなかったけど、香澄はそんな風に言っていた。そして年は明け、彼女は僕が受験の頃に落ちた結構偏差値の高い大学を受験する。試験の前日に僕は香澄に呼び出されて、学業の神さまを祀る神社にお参りをした。
お賽銭をちょっとだけ奮発して、流れ星の時とは違って香澄の合格だけを心から祈る。二人でおみくじを引くと、香澄は大吉で僕は凶だった。香澄が大吉でホッとしていると、僕のおみくじを見た香澄が言った。
『先生交換してあげる。』
香澄は僕から凶のおみくじを奪い取ると、大吉のおみくじを僕に押し付けた。
『私ね、凶でも合格する自信あるから。』
駅で別れるとき、香澄は少し上目遣いになって僕に言った。
『先生、明日試験が終わる頃、迎えに来てくれる?』
《彼女は自信があると強がっては見せたもののやっぱり不安なのかな?》そう思った僕はわざと軽いノリで返事をする。
「はいはい。」
『「はい」は一度でよろしい。』
「はいはい。」
『ほら、またぁw』
香澄は笑顔を見せて、僕にはそんな掛け合いが楽しかった。
試験が終わる1時間くらい前に僕は試験会場に着いていた。香澄の合格しか願っていなくて、柄にもなくもう一度神社にお参りに行ってからの到着です。合格を諦めた者なのか回答が早く終わった者なのか分からなかったが、終了時刻よりも早く何人かの受験生っぽい生徒が出て来始めると、その中に混じって香澄の姿があった。
香澄は目ざとく僕の姿を見つけると、校舎を出たところから人目を憚ることなく僕に手を振る。
『先生、わざわざ来てくれてありがとう。』
「終了時間より大分早いんじゃないの?」
『そう、でも先生に早く会いたくて出てきちゃったよ。』
「えーっ!それ大丈夫なの?」
『うん、楽勝楽勝。』
「ほんとかよ?」
『ほんとほんと。それより先生、早く行こ!』
「どこへ?」
『もう~分かっているくせにぃ・・・セックスしよ!』
《うわっ、期待していなかったといえば嘘になるけど、ストレートだなぁ》
そう思いながら僕たちは、繁華街へ出ると一番綺麗なホテルを見つける。
『わぁ豪華ね、ここ高いんじゃない?』
「香澄の合格前祝い。」
『ほんと?先生、ありがとう。期待してもらって大丈夫だから。』
《僕が受験した時などは、合格発表まで気が気じゃなかった記憶がある。それなのに香澄のこの自信はどこから来るのか?ちょっと羨ましかった》
フロントでカードキーを受け取って部屋に入ると、香澄は直ぐに僕に抱きついてくる。大きくはない胸だけど、胸を押し付けられると僕はやはり興奮した。彼女を抱きしめると女の子の匂いがして、僕は股間を膨らませてしまう。
目ざとくそれを見つけた香澄は僕をからかうように言った。
『あ、先生、おっきくなってるぅw』
僕は恥ずかしくなって押し倒すように香澄をベッドに寝かせると彼女は僕の動きを制した。
『ね~先生、シャワーを浴びて来てもいい?』
僕は逸る気持ちを抑えて香澄から一旦離れると、香澄はバスルームに消えて行く。シャワーの音が止んで、香澄が戻ってくると僕も入れ替わりでシャワーを浴びた。出てくると彼女はもうベッドの中に潜り込んでいる。バスタオルがベッドの脇に畳んであるので、シーツの下に香澄が生まれたままの姿でいると思うと僕のモノは痛いほどに屹立した。
2015/04/25
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