中16〖これでいいのか?〗第2話
中16〖これでいいのか?〗第2話
親友の松野は自宅へ毎晩とは行きませんが週に半分程度は食事をしに来るようになります。始めこそ〔お前がいない時には行きにくいよ。〕と、私に連絡し、私が帰宅しているのを確認してからでしたが、私も夜のお付き合いが多い為、「気にせず来い。」と言うと次第に私の在宅を確かめることなく来るようになっていました。
松野が我が家で食事を取るようになり半年近くが過ぎました。しかし、私が感じる限り2人の間になにかあった様ことを感じさせるものは何もありません。なかなか上手くいかないものです、残念な気持ちとそして同時に正直言って、親友と妻の茉利奈(まりな)がある意味では裏切り行為が無かったことへの安堵感もありました。松野の会社もひとまずは軌道に乗りつつあり、《このままでは私の願望は願望で終ってしまう・・・。しかしこれで良かったのかも知れない》とも思う。
そんなある週末に、3人で食事へ行くことになりました。それ事態良くあることでなんと言うこともありません。いつも通りに食事をし、お酒を嗜(たしな)み、楽しく喋っていた。「もう少し飲みたいな。」と意見が一致して我が家へと戻る。
家に戻っても3人は妻の作るツマミに貰い物のワインを開け、馬鹿話に花を咲かせます。“ワイン”これが私に諦めかけていた〖寝取られ願望〗を呼び起こしてしまいます・・・。松野は酒が好きでまた強いのですが私は人並み、茉利奈は弱いのにワインだけは好きでした。
松野は酔いつつも陽気になるだけ、妻も赤い顔をして楽しそうにしています。私は・・・泥酔一歩手前です。“ワイン”がパンドラの箱を開けろと私の背中を押します。
唐突に私は「なあ、お前ら・・・。ここ半年くらい俺が居ないときも松野が食事に来ていたけど何かなかったよね?」松野が〔何言ってるんだ?あるわけ無いだろう。感謝しているんだよこれでも。〕妻の茉利奈も『馬鹿なこと言わないでよ。酔っ払い!』酔った私の戯言(たわごと)に2人は動揺も見せません。
「そうか、無かったのか。あれば良かったと思ってさ。」と私は冗談めかして言ってみます。
〔お前(笑)、お前のその趣味を嫌って程聞かされているけど、俺に求めるなよ(笑)。〕って松野が相手にしない。茉利奈は、また始まったとうんざり顔です。
酔いに任せてしつこく私が「今回のことはさ、松野を応援する気持ちで申し出たことだけど本当の事を言うとそうなれば良いな。なんて思ってもいたんだよ。どうかな、今からでも遅くは無いんだけど・・・。」茉利奈は怒り顔で『ちょっと・・・。もうやめてよ、折角楽しく飲んでいるのに・・。』それは松野に拒否されるのが嫌だから先に言い出した。そういう風にも見えました、酔っている為そう見えただけかも知れません。
松野が〔お前な、俺たちの関係でそれは無理だよ。それに茉利奈さんはそんな気ないんでしょう?相手がどうこうじゃなく・・。〕茉利奈は『うん・・・。』と答えますが、何故でしょう、それほど嫌にも見えません。
さらに続ける私の「いや、茉利奈はさ知らない人より知り合いの方が安心出来て良さそうなんだよ。そう意味ではお前が一番だろ。お前だって昔茉利奈とやってみたいって言っていただろ?」そうなのです、まだ結婚もする前の話ですが松野は妻のことを〔タイプだよ。やってみたい。〕と言ったことがあるのです。
2015/05/06
親友の松野は自宅へ毎晩とは行きませんが週に半分程度は食事をしに来るようになります。始めこそ〔お前がいない時には行きにくいよ。〕と、私に連絡し、私が帰宅しているのを確認してからでしたが、私も夜のお付き合いが多い為、「気にせず来い。」と言うと次第に私の在宅を確かめることなく来るようになっていました。
松野が我が家で食事を取るようになり半年近くが過ぎました。しかし、私が感じる限り2人の間になにかあった様ことを感じさせるものは何もありません。なかなか上手くいかないものです、残念な気持ちとそして同時に正直言って、親友と妻の茉利奈(まりな)がある意味では裏切り行為が無かったことへの安堵感もありました。松野の会社もひとまずは軌道に乗りつつあり、《このままでは私の願望は願望で終ってしまう・・・。しかしこれで良かったのかも知れない》とも思う。
そんなある週末に、3人で食事へ行くことになりました。それ事態良くあることでなんと言うこともありません。いつも通りに食事をし、お酒を嗜(たしな)み、楽しく喋っていた。「もう少し飲みたいな。」と意見が一致して我が家へと戻る。
家に戻っても3人は妻の作るツマミに貰い物のワインを開け、馬鹿話に花を咲かせます。“ワイン”これが私に諦めかけていた〖寝取られ願望〗を呼び起こしてしまいます・・・。松野は酒が好きでまた強いのですが私は人並み、茉利奈は弱いのにワインだけは好きでした。
松野は酔いつつも陽気になるだけ、妻も赤い顔をして楽しそうにしています。私は・・・泥酔一歩手前です。“ワイン”がパンドラの箱を開けろと私の背中を押します。
唐突に私は「なあ、お前ら・・・。ここ半年くらい俺が居ないときも松野が食事に来ていたけど何かなかったよね?」松野が〔何言ってるんだ?あるわけ無いだろう。感謝しているんだよこれでも。〕妻の茉利奈も『馬鹿なこと言わないでよ。酔っ払い!』酔った私の戯言(たわごと)に2人は動揺も見せません。
「そうか、無かったのか。あれば良かったと思ってさ。」と私は冗談めかして言ってみます。
〔お前(笑)、お前のその趣味を嫌って程聞かされているけど、俺に求めるなよ(笑)。〕って松野が相手にしない。茉利奈は、また始まったとうんざり顔です。
酔いに任せてしつこく私が「今回のことはさ、松野を応援する気持ちで申し出たことだけど本当の事を言うとそうなれば良いな。なんて思ってもいたんだよ。どうかな、今からでも遅くは無いんだけど・・・。」茉利奈は怒り顔で『ちょっと・・・。もうやめてよ、折角楽しく飲んでいるのに・・。』それは松野に拒否されるのが嫌だから先に言い出した。そういう風にも見えました、酔っている為そう見えただけかも知れません。
松野が〔お前な、俺たちの関係でそれは無理だよ。それに茉利奈さんはそんな気ないんでしょう?相手がどうこうじゃなく・・。〕茉利奈は『うん・・・。』と答えますが、何故でしょう、それほど嫌にも見えません。
さらに続ける私の「いや、茉利奈はさ知らない人より知り合いの方が安心出来て良さそうなんだよ。そう意味ではお前が一番だろ。お前だって昔茉利奈とやってみたいって言っていただろ?」そうなのです、まだ結婚もする前の話ですが松野は妻のことを〔タイプだよ。やってみたい。〕と言ったことがあるのです。
2015/05/06
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