中14〖恋に恋した妻〗Part8
中14〖恋に恋した妻〗Part8
哲平は当初、どうも僕(波戸真一)のことを疑っていたらしかった。というのも、僕が「妻の咲希を抱いてくれ。」と頼んできて、その咲希が夫(僕)の浮気を疑っている。となれば哲平の立場からすれば、〔先輩には別に愛人がいて、咲希と別れたいから逆美人局(つつもたせ)みたいなことをやろうとしているのでは?〕という疑念があったみたいだ。
そんな疑問を、会社帰りに二人で飲んでいるとき、哲平からストレートにぶつけられた。
僕は「馬鹿馬鹿しい。」と鼻で笑ったが、よくよく考えると、《成る程な》と思い、哲平が納得するまで、「世の中にはスワッピングとか寝取らせという性癖がある。」ことを飲み屋で熱弁した。哲平もやがて完全ではないが納得してくれた。しかし、それでも咲希を口説くことに抵抗があるようだった。
〔やっぱり先輩や咲希さんに悪いと思っちゃって。〕
哲平は咲希を抱いた時も、僕と咲希への罪悪感でいまいち燃えなかったらしい。
〔咲希さんの事も考えてあげてください。〕と説教までされた。
「そうか。咲希はそこまでして抱く価値は無い女だったってことなのか?」
と僕は半ば本気でガッカリした。
〔いやいや、そうじゃないです。〕
「正直お前的には何点だった?」
〔え?咲希さんのことですか?そりゃ100点満点ですよ。頭は良いし美人で最高の奥さんじゃないですか。〕
「そうじゃなくてさ。実際に抱いてみて、女としての話だよ。」
〔もう勘弁してくださいよ。〕
「言えって!」
〔はぁ、まぁぶっちゃけ良かったです。でもやっぱりあんま乗り気になれないですよ。〕
「フェラはしたんだよな?」
〔まぁちょっとだけですけど・・・。〕
「どうだった?上手かったか?」
〔ん~、ぼくとははじめてだったし・・咲希さん多分ちゃんとやってなかったと思います。〕
「これからも継続して咲希へのメールは続けてくれよ!」
そんな僕の要請もあり、哲平と咲希のメールは続けられた。しかし、その内容はあくまで日常会話の範疇だけで、たまに≪また会って欲しい。≫というようなメールに対しての咲希の返信は、一貫して素っ気無いものばかりだった。
〔じゃあ咲希さんは、なんでメールをしてくれるの?〕という問いに対しては、
『夫の後輩で友人だから邪険には出来ないよ。』という返信をしていた。
咲希が哲平に抱かれて一月が経った。咲希と哲平の間に大きな展開こそないものの、日常会話程度のメールは続いている。その間、咲希の提案通りに僕は哲平を家に招くこともなかったので、咲希と哲平は一度も顔を合わせていなかった。
逆に、そんなメールだけの関係というのが功を奏したのか、咲希もだいぶ気楽に哲平とのメール交換を行うようになっていく。それこそ多少の下ネタなら大丈夫なくらいに・・・。だから僕は、哲平に「先輩とぼくのセックスってどこが違います?」とメールを送らせたところ、咲希から『え~、わかんない?やっぱり硬さかなぁ。どうだろ?』と返信が・・・。
2015/05/11
哲平は当初、どうも僕(波戸真一)のことを疑っていたらしかった。というのも、僕が「妻の咲希を抱いてくれ。」と頼んできて、その咲希が夫(僕)の浮気を疑っている。となれば哲平の立場からすれば、〔先輩には別に愛人がいて、咲希と別れたいから逆美人局(つつもたせ)みたいなことをやろうとしているのでは?〕という疑念があったみたいだ。
そんな疑問を、会社帰りに二人で飲んでいるとき、哲平からストレートにぶつけられた。
僕は「馬鹿馬鹿しい。」と鼻で笑ったが、よくよく考えると、《成る程な》と思い、哲平が納得するまで、「世の中にはスワッピングとか寝取らせという性癖がある。」ことを飲み屋で熱弁した。哲平もやがて完全ではないが納得してくれた。しかし、それでも咲希を口説くことに抵抗があるようだった。
〔やっぱり先輩や咲希さんに悪いと思っちゃって。〕
哲平は咲希を抱いた時も、僕と咲希への罪悪感でいまいち燃えなかったらしい。
〔咲希さんの事も考えてあげてください。〕と説教までされた。
「そうか。咲希はそこまでして抱く価値は無い女だったってことなのか?」
と僕は半ば本気でガッカリした。
〔いやいや、そうじゃないです。〕
「正直お前的には何点だった?」
〔え?咲希さんのことですか?そりゃ100点満点ですよ。頭は良いし美人で最高の奥さんじゃないですか。〕
「そうじゃなくてさ。実際に抱いてみて、女としての話だよ。」
〔もう勘弁してくださいよ。〕
「言えって!」
〔はぁ、まぁぶっちゃけ良かったです。でもやっぱりあんま乗り気になれないですよ。〕
「フェラはしたんだよな?」
〔まぁちょっとだけですけど・・・。〕
「どうだった?上手かったか?」
〔ん~、ぼくとははじめてだったし・・咲希さん多分ちゃんとやってなかったと思います。〕
「これからも継続して咲希へのメールは続けてくれよ!」
そんな僕の要請もあり、哲平と咲希のメールは続けられた。しかし、その内容はあくまで日常会話の範疇だけで、たまに≪また会って欲しい。≫というようなメールに対しての咲希の返信は、一貫して素っ気無いものばかりだった。
〔じゃあ咲希さんは、なんでメールをしてくれるの?〕という問いに対しては、
『夫の後輩で友人だから邪険には出来ないよ。』という返信をしていた。
咲希が哲平に抱かれて一月が経った。咲希と哲平の間に大きな展開こそないものの、日常会話程度のメールは続いている。その間、咲希の提案通りに僕は哲平を家に招くこともなかったので、咲希と哲平は一度も顔を合わせていなかった。
逆に、そんなメールだけの関係というのが功を奏したのか、咲希もだいぶ気楽に哲平とのメール交換を行うようになっていく。それこそ多少の下ネタなら大丈夫なくらいに・・・。だから僕は、哲平に「先輩とぼくのセックスってどこが違います?」とメールを送らせたところ、咲希から『え~、わかんない?やっぱり硬さかなぁ。どうだろ?』と返信が・・・。
2015/05/11
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